三重・暁高校で性的被害訴え 県が再調査開始 学校委調査に「不十分」と被害女性側

三重・暁高校の性的被害訴えをめぐり、県が再調査を始めたことを伝えるシリアスな報道画像

三重県四日市市の私立暁学園暁高等学校で、当時の女子生徒が交際相手だった男子生徒から性的被害を受けたと訴えている問題で、三重県は2026年6月30日、新たな第三者委員会による再調査に着手した。

この事案は、学校側の第三者委員会が2025年に「いじめ重大事態」として認定していたもの。被害を訴える女性側は、初回調査について「相手側への直接的な聞き取りが不十分で、事実関係の解明が尽くされていない」として、県に再調査を求めていた。

女性側によると、当時高校3年生だった女性は、交際していた男子生徒から、校内や校外で20回以上にわたり性的暴行を受けたと訴えている。行為が教室など人の出入りがある場所でも行われたとされ、女性は強い心理的圧力を受けたと主張している。

学校側の第三者委員会は、女性が診断されたPTSD、心的外傷後ストレス障害との関係も踏まえ、事案を「いじめ」として認定した。一方で、女性の両親は、相手側本人への聴取や事実確認の範囲が十分ではなかったとして、報告書の内容に強い不信感を示していた。

県は、学校設置の第三者委員会による調査だけでは確認しきれていない点があると判断。県主導の新たな第三者委員会で、関係者への聴取や資料確認を改めて行い、事実関係の整理を進める方針だ。

今回の焦点は、単に過去の調査をやり直すことにとどまらない。交際関係にあった生徒間で起きた性的被害の訴えを、学校がどの段階で、どのように把握し、どこまで対応したのかが問われる。

とりわけ、交際関係があったことを理由に「生徒間の男女問題」として扱われた場合、被害の構造が見落とされる危険がある。学校現場では、恋愛関係や交際関係の中で起きた行為であっても、同意の有無、心理的支配、拒否しにくい状況、継続性などを慎重に確認する必要がある。

被害女性側は、初回調査で十分な聴取が行われなかったことを問題視している。県の再調査では、相手側への聞き取りの有無や内容、学校側の初期対応、第三者委員会の調査方法、報告書の妥当性が重要な検証対象になるとみられる。

学校側は現時点で、再調査に関する具体的なコメントを控えている。県は今後、被害者保護と公正な事実確認を両立させながら、調査を進める必要がある。

交際関係を背景とした性的被害が、いじめ重大事態として認定された今回の問題。再調査の結果は、学校における性被害対応、第三者委員会調査の透明性、行政による再検証の在り方にも影響を与える可能性がある。

担当:週刊TAKAPI編集部/成田

編集部まとめ

三重県四日市市の私立暁高校で、当時の女子生徒が交際相手だった男子生徒から性的被害を受けたと訴えている問題について、県が新たな第三者委員会による再調査を始めた。学校側の第三者委はすでに「いじめ重大事態」と認定していたが、被害女性側は相手側への聴取や事実確認が不十分だったと主張している。今後は、性的被害の訴えを学校がどう扱ったのか、初回調査が十分だったのか、県主導の再調査でどこまで実態が明らかになるかが焦点となる。

記事注記:各社報道を基に構成。本文では、現時点で確認されている情報と関係者側の主張を区別して記載しています。今後の調査結果により、内容が更新される可能性があります。

Q1. 三重・暁高校の問題とは何ですか?
A1. 当時の女子生徒が、交際していた男子生徒から校内外で性的被害を受けたと訴えている事案です。学校側の第三者委員会は、PTSDとの関係などを踏まえ「いじめ重大事態」として認定しました。

Q2. なぜ県が再調査するのですか?
A2. 被害女性側が、学校側の初回調査について、相手側への直接的な聴取や事実確認が不十分だったと主張し、県に再調査を求めたためです。

Q3. 学校側の第三者委員会は何を認定したのですか?
A3. 報告書では、心理的圧力やPTSDとの関連を踏まえ、事案を「いじめ」として認定したとされています。

Q4. 今後の焦点は何ですか?
A4. 相手側への聴取の有無や内容、学校の初期対応、第三者委員会調査の妥当性、被害者保護の在り方が焦点になります。

Q5. 交際関係があった場合でも、いじめ重大事態になりますか?
A5. 交際関係の有無だけで判断されるものではありません。心理的圧力、拒否しにくい状況、継続性、心身への影響などが確認されれば、学校問題やいじめ重大事態として扱われる可能性があります。

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