「緊急用の名簿を、なぜ外部の人に見せたのか」
仙台市の宮城教育大学附属特別支援学校で、生徒の顔写真や氏名、学年が載った名簿を、学校側が通報者に閲覧させていた問題が明らかになった。名簿は災害や緊急時に警察へ提出する目的で作成されたものだったが、地下鉄内のトラブルを確認するため、警察ではない第三者に見せていた。文部科学省は「目的外利用に当たる」との認識を示している。
報道を受け、Xでは個人情報の扱いを不安視する声が広がっている。
「顔写真と名前が載った名簿を第三者に見せるのは怖い」
「緊急用の名簿なら、使う相手は限られるはず」
「特別支援学校だからこそ、情報管理は慎重であってほしい」
「通報対応は必要。でも名簿を見せる前に確認すべきだった」
「保護者の同意は、こういう使い方まで含んでいたのか」
「子ども本人の気持ちを考えるとつらい」
問題が起きたのは2025年7月。地下鉄車内で同校の生徒から迷惑行為を受けたとして、学校に通報があった。翌日、通報者が学校を訪れた際、学校側は地下鉄で通学する生徒の名簿を閲覧させたという。
名簿には、地下鉄を利用する生徒約20人分の顔写真、氏名、学年などが記載されていた。もともとは災害や緊急時に備え、宮城県警鉄道警察隊へ提出する目的で作成されたものだった。
通報者は名簿を見て、当時高等部3年だった男子生徒を特定したとされる。その後、学校が本人に確認したところ、生徒は行為を認め、謝罪したという。
一方で、名簿の扱いについて保護者から指摘を受け、学校は不適切だったと認めた。学校は対象生徒の保護者だけでなく、名簿に載っていた他の生徒の保護者にも謝罪した。
関係者によると、対象の生徒はその後、登校が難しくなり、2026年3月に卒業したという。
学校側は、名簿の使用目的について確認が不足していたと説明している。校長は、名簿の使い方を誤認していたとの趣旨を説明し、今後は名簿作成の任意化や教職員研修の強化など、再発防止に取り組む考えを示している。
通報への対応は、学校にとって必要な業務だ。ただ、顔写真や氏名、学年が載った名簿は、生徒本人と家族にとって重い個人情報でもある。特別支援学校に通う子どもたちが安心して学校生活を送るためにも、名簿を使える相手、場面、確認手順を明確にする必要がある。
今回の問題は、学校現場における個人情報管理の難しさを改めて示した。学校には、謝罪だけでなく、同じことを防ぐための具体策を保護者に分かる形で示すことが求められる。
記事の要点
Q1. 仙台の特別支援学校で何が問題になったのですか?
学校側が、地下鉄内のトラブルを通報した第三者に、生徒の顔写真・氏名・学年が載った名簿を閲覧させたことが問題になっています。
Q2. 名簿は何のために作られていたのですか?
災害や緊急時に備え、宮城県警鉄道警察隊へ提出する目的で作成された名簿です。通報者に見せる目的ではありませんでした。
Q3. 学校は今後どう対応するのですか?
学校は不適切な対応を認め、保護者に謝罪しています。今後は名簿作成の任意化や教職員研修の強化などを検討するとしています。


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