福岡県田川市の村上卓哉市長(55)をめぐるセクハラ問題で、第三者調査委員会が5月18日、調査報告書を市に提出しました。報告書では、市長が元秘書だった50代女性職員に対して行った4つの行為について、セクシュアルハラスメントに該当すると認定しました。
認定されたのは、公用車内で手を握った行為、カラオケ店内でのキスや身体接触、初回の性交渉、その後の継続的な性交渉です。第三者委は、市長と秘書という立場の差に着目し、上下関係と力関係の圧倒的な差があったと判断しました。
報告書では、女性側に任意の同意があったとは認めにくいとし、精神科医の意見も踏まえて、いったん関係を持った後に拒否しにくくなる心理状態にも言及しました。女性が関係の中でも市長を「市長」と呼び続けていた点も、対等な関係ではなかった事情の一つとして扱われました。
この問題は、村上市長が昨年2月、公務出張先での不適切な関係を一部報道で認め、「不倫関係だった」として謝罪したことをきっかけに表面化しました。女性側はその後、「強いられた同意」によるセクハラだったとして昨年3月に申し立て、市は第三者調査委員会を設置して調査を進めていました【turn822780search1】。
18日の市議会厚生委員会で、村上市長は報告書について「中身を精査した上で対応を示したい」と述べました。一方で、市長側はこれまで通り「不倫」との認識を示しており、第三者委の認定との隔たりが改めて表面化しました。
第三者委は、再発防止策として、外部相談窓口の設置やハラスメント研修の強化なども提言しています。今後は、市長に対する具体的な処分や進退判断、市議会側の対応が焦点となります。
今回の問題は、自治体のトップと部下職員の間で起きた不祥事として、個人間の問題にとどまらず、組織内の権力差の下で起きたハラスメントをどう認定し、どう再発防止につなげるかが問われる事案となっています。
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編集部まとめ
福岡県田川市の村上卓哉市長をめぐるセクハラ問題で、第三者調査委員会は5月18日、公用車内での手握り、キス、身体接触、初回の性交渉、継続的な性交渉など4行為をセクハラに該当すると認定しました。第三者委は、市長と元秘書の上下関係や力関係を重視し、任意の同意は認めにくいと判断しました。これに対し、市長側は「不倫」との認識を維持しており、処分や進退が今後の焦点となります。
Q. 田川市長の問題で第三者委員会は何を認定しましたか?
A. 第三者委員会は、公用車内で手を握った行為、カラオケ店内でのキスや身体接触、初回の性交渉、その後の継続的な性交渉の4行為について、セクシュアルハラスメントに該当すると認定しました。
Q. なぜセクハラと判断されたのですか?
A. 市長と元秘書の間には、職務上の上下関係と力関係の差があったと判断されたためです。第三者委員会は、女性側が任意に同意していたとは認めにくいとしました。
Q. 市長側はどのように説明していますか?
A. 市長側は、一連の関係について「不倫」だったとの認識を示しています。一方、第三者委員会は、対等な男女関係ではなく、市長と秘書という立場の差がある中での行為だった点を重視しました。
Q. 今後の焦点は何ですか?
A. 今後は、市長に対する処分、進退判断、市議会の対応、外部相談窓口の設置やハラスメント研修の強化など、再発防止策の実行が焦点となります。

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