愛知特殊詐欺、過去最悪ペース 80代男性が8億7000万円被害 豊橋・豊川・田原も「家族確認」を

愛知県内で特殊詐欺の被害が過去最悪ペースで広がっています。2026年1月から4月末までに県内で確認された特殊詐欺は1552件、被害額は130億円超。なかでも深刻なのが、SNSやインターネット広告を使った投資詐欺です。

県内では、80代男性が約8億7000万円をだまし取られる巨額被害も確認されています。男性は、著名人の名前を使ったインターネット上の投資広告を見て興味を持ち、その後、LINEでのやり取りに誘導されました。

詐欺グループは、男性に偽の投資アプリを入れさせ、画面上では資産が増えているように見せていました。男性は「利益が出ている」と信じ込み、投資資金名目で複数回にわたって現金を振り込みました。さらに、金地金まで手渡したとされています。

被害は一度で終わったわけではありません。最初は少額から始まり、画面上の利益を見せて安心させ、次に追加投資を求める。出金しようとすると「手数料が必要」「税金を払えば引き出せる」などと言い、さらにお金を出させる。SNS型投資詐欺では、こうした流れで被害額が一気に膨らみます。

今回の8億7000万円という被害額は、愛知県内でも極めて大きい金額です。ただし、これは資産の多い人だけが狙われる話ではありません。詐欺グループは、預金、退職金、年金、保険金、不動産売却資金、金地金など、本人が持っている資産を少しずつ引き出させます。

本人はだまされているつもりがありません。画面には利益が出ている。LINEの相手は丁寧に説明してくる。著名人の広告を見たため安心してしまう。家族に相談しないまま、スマートフォンの中だけで話が進みます。

ここが、いまの特殊詐欺の怖さです。

電話だけではありません。
LINE、偽アプリ、ネット広告、ビデオ通話、個人名義口座への振り込み、現金の受け渡し、金地金の手渡し。詐欺グループは、高齢者が不安にならないように言葉を選び、少しずつ信用させます。

東三河地域も強い警戒が必要です。

豊橋市では、70代女性がオレオレ詐欺で約7550万円をだまし取られる被害が確認されています。豊川市でも、70代男性が警察官などを名乗る人物から約2600万円をだまし取られる被害に遭っています。

豊橋、豊川、田原、蒲郡、新城に住む高齢者世帯にとって、特殊詐欺は「名古屋方面の話」ではありません。すでに東三河でも高額被害が出ています。

特に警戒すべきなのは、次の5つです。

著名人の投資広告を見た
LINEの投資グループに入った
知らない投資アプリを入れた
利益が出ている画面を見せられた
出金のために手数料や税金を求められた

このどれか一つでも当てはまれば、詐欺を疑う必要があります。

「最初だけ少し試してみる」
「利益が出てからやめる」
「相手が親切だから大丈夫」
「有名人が出ていたから信用できる」

この考え方が、被害の入口になります。

東三河では、高齢の親と離れて暮らす家族も少なくありません。親が豊橋に住み、子どもが名古屋や浜松、東京、大阪で暮らしている家庭もあります。離れているからこそ、異変に気づくのが遅れます。

通帳の残高が減ってからでは遅い。
金地金を渡した後では遅い。
知らない相手に何度も振り込んだ後では、取り戻すことが難しくなります。

だからこそ、家族側から先に声をかける必要があります。

「最近、投資のLINEに入っていない?」
「知らないアプリを入れていない?」
「利益が出ている画面を見せられていない?」
「お金を動かす前に、必ず一度だけ電話して」

この4つを、今日中に伝えてください。

本人を責める必要はありません。強く問い詰めると、かえって相談しにくくなります。大切なのは、本人が「話しても怒られない」と思える状態を作ることです。

不審な電話、LINE、投資広告、振込指示、現金の受け渡しがあった場合は、すぐに家族、警察相談専用電話、消費生活相談窓口へ相談してください。

愛知県内の被害は、すでに過去最悪ペースです。
そして、東三河でも高額被害は起きています。

豊橋、豊川、田原、蒲郡、新城に高齢の家族がいる方へ。
この記事を読んだら、後回しにせず、今日中に一本電話してください。

「投資のLINEに入っていない?」
「知らないアプリを入れていない?」
「お金を動かす前に、必ず私に電話して」

この一言が、家族の預金を守る最後の確認になります。

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編集部まとめ

愛知県内では、特殊詐欺の被害が過去最悪ペースで広がっています。

2026年1月から4月末までの認知件数は1552件、被害額は130億円超に上っています。

SNS型投資詐欺では、県内の80代男性が約8億7000万円をだまし取られました。

豊橋市では約7550万円、豊川市では約2600万円の高額被害も確認されています。

東三河地域では、LINE投資話、偽アプリ、金地金や現金の手渡し、個人名義口座への送金に強い警戒が必要です。

高齢の家族には、今日中に「投資LINE」「知らないアプリ」「振り込み前の相談」を確認してください。

Q. 愛知県で特殊詐欺はどれくらい増えていますか?
A. 2026年1月から4月末までに、愛知県内で確認された特殊詐欺は1552件、被害額は130億円超に上っています。

Q. 80代男性はどのように被害に遭いましたか?
A. 著名人の名前を使った投資広告をきっかけにLINEへ誘導され、偽の投資アプリで利益が出ているように見せられ、現金の振り込みや金地金の手渡しをしたとされています。

Q. 東三河でも注意が必要ですか?
A. 必要です。豊橋市や豊川市でも高額被害が確認されており、豊橋、豊川、田原、蒲郡、新城の家庭でも高齢の家族への声かけが重要です。

Q. 家族は何を確認すればよいですか?
A. 「投資のLINEに入っていないか」「知らない投資アプリを入れていないか」「お金を動かす前に家族へ相談する約束ができているか」を確認してください。

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