私服警察官が現場で現行犯逮捕 警務課勤務の警部補、香川から旅行中の女子中学生にスマホ差し入れか
和歌山県警は、女子中学生のスカート内を盗撮しようとしたとして逮捕された警務課所属の47歳男性警部補について、5月15日付で減給10分の1、3カ月の懲戒処分とした。警部補は同日付で依願退職した。
警察官が未成年者を狙った盗撮未遂事件で現行犯逮捕され、懲戒免職ではなく減給処分のうえで退職した形だ。警察組織の信用失墜と、身内に対する処分の見え方が改めて問われる事案となっている。
事件が起きたのは3月15日午後4時10分ごろ。大阪市北区、梅田エリアの商業施設内で、香川県から旅行で訪れていた女子中学生が買い物中だった。
当時、和歌山県警警務課に勤務していた後藤功平容疑者、47歳は、女子中学生に背後から近づき、スカート内にスマートフォンを差し入れ、下着を撮影しようとした疑いが持たれている。
現場では、大阪府警曽根崎署の私服警察官が警戒中だった。私服警察官は、容疑者の不審な動きに気づき、職務質問を行った。容疑者はその場から逃げようとしたが、取り押さえられた。
スマートフォンは動画撮影ができる状態だったとされるが、撮影は未遂に終わったとみられている。大阪府警は、性的姿態撮影等処罰法違反、撮影未遂の疑いで現行犯逮捕した。
警察の調べに対し、容疑者は容疑を認めている。
和歌山県警は事件発覚後、「県民の皆さまに深くおわび申し上げる。事案の詳細を確認の上、厳正に対処する」とコメントしていた。その後、県警は5月15日付で懲戒処分を行い、警部補は依願退職した。
今回の事案で重いのは、容疑者が警察官であり、しかも警務課に所属していた点だ。
警務課は、警察組織の人事、服務、職員管理などに関わる部署である。一般市民を取り締まる立場の警察官が、休日中に他府県の商業施設で未成年者を狙った盗撮未遂を起こした疑いがあることは、単なる個人不祥事では済まない。
被害に遭った女子中学生は、香川県から旅行で大阪を訪れていた。家族や友人との買い物中に、見知らぬ大人から背後でスマートフォンを差し入れられたことになる。撮影が未遂だったとしても、被害者が受けた恐怖や不安は軽く扱えない。
一方で、事件は私服警察官の現場対応によって食い止められた。商業施設内での警戒中に不審な動きを見逃さず、職務質問から現行犯逮捕に至った点は、大阪府警側の現場対応として重要な意味を持つ。
ただし、問題はそこで終わらない。
同じ警察官が、同じ警察官によって現行犯逮捕された。この構図は、警察組織にとって極めて重い。市民に対して防犯を呼びかけ、盗撮や性犯罪の被害防止を担う側の職員が、未成年者を対象とした盗撮未遂容疑で逮捕されたためだ。
今回の処分は、減給10分の1、3カ月とされる。地元メディアでは「減給3カ月」とも報じられている。いずれにしても、県警は懲戒免職ではなく減給処分とし、その後、本人が依願退職した流れになる。
この点は、読者の関心が集まりやすい部分だ。
警察官による性犯罪や盗撮事案では、逮捕、書類送検、懲戒処分、依願退職という流れが各地で繰り返し報じられている。処分の重さや公表の範囲は事案ごとに異なるが、被害者が未成年である場合、市民感覚とのズレが指摘されることも少なくない。
警察組織に求められるのは、単に処分を出すことではない。
なぜ未成年者を狙った盗撮未遂に及んだのか。勤務先である県警内で、過去に問題行動や相談、兆候はなかったのか。警務課所属の職員として、組織内でどのような立場にあったのか。県警は、こうした点についても説明責任を問われる。
防犯カメラ、私服警察官、巡回警戒によって事件が未遂で止まったとしても、被害者にとっては「警察官に狙われた」という事実が残る。
和歌山県警にとって、今回の処分と依願退職は一区切りにすぎない。今後は、県民に対し、再発防止策、職員教育、監察体制の実効性をどこまで示せるかが問われる。
警察官の不祥事は、個人の退職だけで終わらない。
市民の安全を守る側が、市民の信頼を失った時、その影響は現場で働く他の警察官にも及ぶ。今回の事件は、警察組織が性犯罪・盗撮事案にどう向き合うのかを改めて突きつけている。
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編集部まとめ
和歌山県警警務課に勤務していた47歳の男性警部補が、大阪・梅田エリアの商業施設で女子中学生のスカート内を盗撮しようとした疑いで現行犯逮捕された。
被害者は香川県から旅行で訪れていた女子中学生で、現場では大阪府警曽根崎署の私服警察官が不審な動きに気づき、職務質問のうえで取り押さえた。
和歌山県警は5月15日付で警部補を減給処分とし、警部補は同日付で依願退職した。今後は、処分の妥当性、県警の監察体制、警察官による性犯罪・盗撮事案への再発防止策が問われる。
Q1. 逮捕されたのは誰ですか?
和歌山県警警務課に勤務していた47歳の男性警部補です。報道では後藤功平容疑者とされています。
Q2. 何をした疑いですか?
大阪市北区の商業施設で、香川県から旅行で訪れていた女子中学生のスカート内にスマートフォンを差し入れ、下着を撮影しようとした疑いです。
Q3. 処分はどうなりましたか?
和歌山県警は5月15日付で減給10分の1、3カ月の懲戒処分とし、警部補は同日付で依願退職しました。

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