奈良県立香芝高校で、生徒の遅刻・欠席に関する個人情報が漏洩する事案が2件発生していたことが分かった。学校側は記者会見を開き、吉川紀子校長が「守るべき個人情報を漏洩してしまった」と謝罪した。
1件目は2025年5月13日、2年生の授業中に発生した。教員が電子黒板に当日の遅刻・欠席生徒36人分のデータを誤って表示し、氏名や理由の一部が数分間、他の生徒に見える状態になった。
2件目は、2024年4月から5月にかけて、当時1年生だった現3年生272人分の遅刻・欠席データが、教諭の操作ミスにより他の生徒から閲覧可能な状態になっていたという。学校は、現時点で悪用された報告はないとしている。
ただ、遅刻や欠席の理由には、体調不良、家庭事情、精神面の不調など、生徒本人にとって極めて慎重に扱うべき情報が含まれる可能性がある。単なる入力ミスや操作ミスでは済まされない問題だ。
教育現場では、高知市立神田小学校でサポート詐欺により約1800人分の児童・保護者情報が外部閲覧されたおそれが出ているほか、静岡県牧之原市立相良中学校では学校口座から約1000万円が不正送金される被害も発生している。
学校は成績、健康、家庭、支援情報など、子どもの将来に関わる情報を扱っている。県教委には、香芝高校だけでなく全県立学校のデータ管理方法、電子黒板や共有フォルダの運用、教職員の操作研修を早急に点検する責任がある。学校の情報管理は、今すぐ実務レベルで見直すべき段階に来ている。
編集部まとめ
奈良県立香芝高校で、生徒の遅刻・欠席情報に関する個人情報漏洩が2件発生した。対象は計308人分に上り、電子黒板への誤表示や教職員の操作ミスによって他の生徒から閲覧可能な状態になっていた。
遅刻・欠席理由は、生徒の健康状態や家庭事情につながる可能性がある。学校現場の情報管理は、注意喚起ではなく、全校一斉点検と実践研修が必要な段階にある。
この記事の要点Q&A
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