週刊TAKAPI編集部/担当記者:成田
大阪・道頓堀のグリコ看板下、通称「グリ下」で「薬屋さん」と呼ばれていた男が、別件で再逮捕された。
大阪府警は6月17日、東大阪市の今川祐希容疑者(40)を医薬品医療機器法違反の疑いで再逮捕した。容疑は、自宅で19種類・5000錠超の処方薬を、他人に渡す目的で不正に保管していたというもの。5月27日の初逮捕に続き、捜査は薬の大量保管と入手経路に広がっている。
初逮捕時、今川容疑者は大阪市内のホテルで、グリ下に出入りしていた10代少女2人に、睡眠導入効果のある処方薬や市販薬など計60錠を無許可で譲り渡した疑いが持たれていた。少女らは薬を大量に服用したとみられ、電車内で昏睡状態になっているところを保護された。
糖尿病治療薬「マンジャロ」“やせる薬”としての使用に注意喚起 厚労省が医療機関に適正使用を通知
報道では、初回の家宅捜索で押収された薬は14種類・5000錠以上とされていた。その後の追加捜査で、再逮捕容疑では19種類・5000錠超に整理された形だ。処方薬の中には睡眠導入剤などが含まれていたとみられ、警察は販売や譲渡の実態がなかったか調べている。
さらに初逮捕時には、今川容疑者が生活保護で診察を受けて処方された薬を少女らに渡したとする趣旨の供述をしていたことも報じられている。警察は、複数の医療機関を受診して大量の薬を入手していた可能性も含め、入手経路の解明を進めている。
グリ下は、家庭や学校に居場所を感じにくい若者が集まりやすい場所として知られる。今回の事件で問われているのは、未成年が夜の街で大人から薬を受け取り、オーバードーズに至る危険が現実に起きているという点だ。
若者にとって、「薬をくれる大人」は助けてくれる人に見えるかもしれない。だが、医師の管理を離れた処方薬は、量や組み合わせ次第で命に関わる。大阪府警は、他にも薬を受け取った未成年がいないか捜査している。
本記事は大阪府警発表および各社報道をもとに構成しています。
編集部まとめ
今回の再逮捕は、少女2人への薬の譲渡疑いに続き、19種類・5000錠超の処方薬を保管していた疑いが焦点となる。
若者に必要なのは、「もらうだけなら大丈夫」と思わないこと。親や周囲の大人に必要なのは、夜の街に出る子どもを単に責めるのではなく、なぜそこに居場所を求めたのかを見逃さないことだ。
処方薬は、誰かに配るためのものではない。
その一錠が、未成年の命を危険にさらす可能性がある。
グリ下の薬屋さん再逮捕・処方薬5000錠超の要点Q&A
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。