鹿児島県姶良市の市立中学校で、複数の生徒が別の男子生徒に土下座をさせるなどした動画がSNS上で拡散された問題について、姶良市教育委員会が、7月10日までに「いじめ重大事態」と認定していたことがわかりました。
市教育委員会は第三者による委員会を設置し、詳しい事実関係に加え、学校や教育委員会の対応が適切だったかについても調査する方針です。
道路上で土下座させる動画が拡散
問題が明らかになったのは6月です。
姶良市内の公立中学校に通う複数の生徒が、別の男子生徒を道路上で土下座させ、頭にボールを当てるなどする様子を撮影した動画が、SNS上で拡散されました。
姶良市教育委員会は6月23日に記者会見を開き、問題を公表するとともに謝罪しました。
市教育委員会は一連の行為について、「明らかないじめ」と判断していました。
全校生徒へのアンケートと保護者説明会
問題を受け、中学校は全校生徒を対象としたアンケート調査を実施しました。
また、保護者を対象とした臨時説明会を開き、学校側が把握している内容や今後の対応について説明したとされています。
市教育委員会は、被害生徒への影響などから「重大事態」に該当する可能性があるとして、第三者委員会による調査を進める方針を示していました。
7月10日までに重大事態と認定
6月23日の会見から2週間あまりが経過した7月10日までに、市教育委員会はこの問題を「いじめ重大事態」と認定しました。
今後の調査では、動画に映っていた行為だけでなく、問題が起きるまでの経緯や、ほかにもいじめとみられる行為がなかったかなどについて確認が進められる見通しです。
あわせて、学校や教育委員会が問題をいつ把握し、その後どのような対応を取ったのかについても検証されます。
「いじめ重大事態」とは
いじめ重大事態は、いじめにより児童生徒の生命や心身、財産に重大な被害が生じた疑いがある場合や、長期間の欠席を余儀なくされている疑いがある場合に認定されます。
重大事態と認定された場合、学校や教育委員会には、第三者を含む調査組織によって事実関係を明らかにし、被害生徒や保護者へ調査結果を説明することが求められます。
編集部まとめ
姶良市立中学校で、複数の生徒が別の男子生徒に土下座をさせるなどした動画がSNS上で拡散された問題について、市教育委員会が「いじめ重大事態」と認定しました。
学校は全校生徒へのアンケートや保護者説明会を実施しており、今後は第三者委員会が詳しい経緯を調査します。
調査では、生徒間で何があったのかだけでなく、学校や教育委員会が問題を把握した後、被害生徒を守るためにどのような対応を取ったのかも重要な焦点となります。
編集部コメント
動画が拡散されたことで問題が表面化しましたが、いじめの重大性は、動画がSNSに投稿されたかどうかで決まるものではありません。
撮影されていない場面や、動画が拡散される前から続いていた関係性についても、丁寧に調べる必要があります。
また、被害生徒の映像が繰り返し拡散されることは、新たな精神的負担につながるおそれがあります。問題を告発する目的であっても、動画の転載や個人を特定する行為は控えるべきです。
重大事態の認定を形式的な手続きで終わらせず、被害生徒の安全確保と学習支援、再発防止につなげられるかが問われます。
本記事は、姶良市教育委員会の発表および各社報道をもとに、週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。関係する生徒はいずれも未成年であるため、学校名や個人を特定できる情報は掲載していません。SNS上の動画の転載や、当事者を特定する行為はお控えください。
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