広島カープ・矢野雅哉を一軍登録抹消 “ゾンビたばこ”報道受け球団判断 使用事実は確認されず

広島東洋カープは7月17日、矢野雅哉内野手の一軍出場選手登録を抹消しました。日本野球機構の公示でも、同日付で矢野選手の登録抹消が確認されています。

矢野選手をめぐっては、一部週刊誌が、指定薬物「エトミデート」をめぐる事件で起訴された人物との関係を写真付きで報道していました。

球団側は、矢野選手本人による指定薬物の使用は確認されていないと説明しています。そのうえで、疑念が残る状態のまま一軍でプレーさせることは難しいとして、球団本部長の判断で登録を外したということです。

矢野雅哉選手はなぜ登録を抹消されたのか

今回の登録抹消は、矢野選手の負傷や成績だけを理由としたものではなく、一部週刊誌による報道を受けた球団判断とされています。

報道では、矢野選手を含むカープ所属選手と、羽月隆太郎元選手に指定薬物を譲り渡したなどとして起訴された人物が同席していたとされる写真が掲載されました。

このうち矢野選手については、その人物とホテルの一室にいたとされる写真も報じられています。ただし、写真に一緒に写っていたことと、指定薬物を使用したことは同じではありません。

球団「薬物使用の事実は確認できていない」

鈴木球団本部長は報道陣の取材に対し、球団の内部調査では、矢野選手がいわゆる「ゾンビたばこ」を使用した事実は確認できていないと説明しました。

一方、指定薬物事件で起訴された人物と密室にいたと報じられたことについては、強い疑念を抱かせる状況だと指摘。ファンや対戦相手への影響も考慮し、一軍でプレーさせることには抵抗があるとして、監督側に登録抹消を求めたということです。

球団側は、今回の措置について処罰やペナルティーとしての抹消ではないとも説明しています。

「疑念」だけで登録を外す判断は何を意味するのか

現時点では、矢野選手による指定薬物の所持や使用が確認されたとの発表はありません。

そのため、今回の登録抹消は、不正行為が事実として認定されたことを意味するものではなく、疑念を抱かれる状況を重く見た暫定的な球団判断と位置付けられます。

一方で、プロ野球選手は試合への出場だけでなく、球団やリーグの信用を背負う立場でもあります。球団には慎重な危機管理が求められる一方、本人への不利益が過度に広がらないよう、調査結果や判断基準を可能な範囲で説明する必要があります。

羽月隆太郎元選手の事件を受け球団が内部調査

広島球団は、羽月隆太郎元選手が今年5月の裁判で、周囲に指定薬物を使用しているカープ選手がいたという趣旨の発言をしたことを受け、所属選手への調査を進めていました。

今回の週刊誌報道は、その調査が続く中で出たものです。

ただ、球団がこれまでに誰を対象に、どのような方法で調査したのか、矢野選手から具体的にどのような説明を受けたのかは、詳しく明らかにされていません。

矢野選手はいつ一軍へ戻るのか

NPBの規定上、7月17日に登録を抹消された選手は、原則として7月27日以降でなければ再登録できません。NPBの公示では、再登録可能日について7月26日以後との注記が示されています。

ただし、矢野選手が実際にいつ一軍へ復帰するのかは、球団による調査や判断次第です。

球団が疑念は解消されたと判断するのか、さらに事実確認を続けるのかが今後の焦点となります。

編集部まとめ

広島東洋カープは7月17日、矢野雅哉選手の一軍出場選手登録を抹消しました。

矢野選手をめぐっては、一部週刊誌が、指定薬物事件で起訴された人物との関係を写真付きで報道。球団側は、矢野選手による指定薬物の使用事実は確認されていないと説明しています。

それでも、疑念がある状態で一軍の試合に出場させることは難しいとして、球団本部長の判断で登録を外しました。今回の措置は処罰ではないとされています。

編集部コメント

薬物使用が確認されていない段階で、報道による疑念を理由に選手を登録から外す判断は、球団の危機管理と選手の権利の両面から慎重に検証されるべきです。

球団がファンや対戦相手への説明責任を重視したことは理解できます。

一方、使用の事実が確認されていない以上、矢野選手を薬物使用者であるかのように扱うことは許されません。

球団には調査を速やかに進め、確認された事実と確認できなかった事実を明確に分けたうえで、今後の処遇を説明する姿勢が求められます。


特記事項:
本記事は、NPBの公示、広島東洋カープ球団本部長の説明、一部週刊誌報道および各社報道をもとに、週刊TAKAPI編集部が整理・構成しました。現時点で、矢野雅哉選手が指定薬物を使用した事実は確認されていません。

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