群馬県教育委員会は19日、勤務先の県立高校で、自身が授業を担当する生徒の水筒に尿を混入したとして、20代の男性教諭を懲戒免職処分にした。
県教委によると、男性教諭は5月28日、勤務時間中の校舎内で、人目のない場所を選び、生徒の水筒に尿を入れたという。
事件後、被害を受けた生徒は強い精神的苦痛を受け、登校できない日もあったとされる。
男性教諭は約1カ月後の6月24日、学校の管理職に自ら行為を申し出た。
生徒が自宅で水筒に違和感 保護者から学校へ連絡
県教委の説明によると、生徒は水筒を自宅へ持ち帰った後、中身に違和感を覚え、保護者に相談した。
保護者から学校に対し、「水筒の中に尿らしいものが入っていた」との連絡があり、学校側が事態を把握したという。
その後、警察も捜査を開始したものの、当初は混入した人物を特定できなかった。
誰が行為に及んだのか分からない状況が続いたことで、生徒は大きな不安や精神的苦痛を抱え、学校に登校できない日もあったとしている。
約1カ月後、教諭が「自分がやった」と申し出
男性教諭は6月24日、学校の管理職に対し、自分が水筒に尿を混入したと申し出た。
県教委によると、男性教諭は、ほかの教職員が被害生徒に対応する姿や、自身を信頼する管理職の様子を見て罪悪感を抱き、自ら申し出た趣旨の説明をしているという。
動機については、被害生徒に特別な感情があったわけではないとしたうえで、明確な理由はなく、突発的に行為に及んだとの趣旨の説明をしている。
被害生徒に対しては、精神的苦痛や不安を与えたことについて謝罪しているという。
器物損壊容疑で書類送検 生徒側とは示談成立
県教育委員会によると、男性教諭は、この行為をめぐり器物損壊の疑いで書類送検された。
被害生徒側との間では、すでに示談が成立しているという。
県教委は、一連の行為を重く受け止め、8月19日付で男性教諭を懲戒免職処分とした。
示談が成立していることと、教職員としての懲戒責任は別に判断される。今回、県教委は、生徒に与えた影響などを踏まえ、最も重い懲戒処分である免職とした。
沼田高校の25歳男性教諭も懲戒免職 女子高校生を盗撮
群馬県教育委員会は同日、県立沼田高校に勤務する25歳の男性教諭についても懲戒免職処分にしたと発表した。
県教委によると、この教諭は横浜市内で女子高校生を盗撮したとして現行犯逮捕され、その後、罰金刑を受けたという。
県教委は、この事案についても教員としての信用を大きく損なう行為だと判断し、懲戒免職とした。
群馬県教委「生徒の心を将来にわたり深く傷つける」
相次ぐ教職員の不祥事を受け、群馬県教育委員会は、児童生徒の人権を尊重し、成長を支える立場にある教職員がこうした行為に及んだことについて、極めて遺憾だとする趣旨のコメントを発表した。
特に水筒への混入事案については、生徒の心を将来にわたって傷つける重大な行為だとして、責任を重く受け止めている。
今回、同じ日に県立高校の男性教諭2人が懲戒免職となった。
学校現場への信頼をどう回復するのか、県教委による再発防止策や教職員への指導の実効性も今後問われることになる。
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