JR新富士駅に、静岡を代表するそばチェーン「鐘庵」の新業態が登場します。
その名も「SHOWAN EXPRESS(ショウアン・エクスプレス)」
2026年8月25日、JR新富士駅の商業施設「アスティ新富士」にオープンする予定です。
これまで「そば処 鐘庵」は、静岡・愛知を中心に約50店舗を展開してきましたが、路面店を中心とした出店が特徴でした。
今回の「SHOWAN EXPRESS」は、そんな鐘庵にとって初めての駅直結型の新業態。
では、なぜ鐘庵は今、新富士駅で新業態を始めるのでしょうか。
結論から言えば、今回の出店は単なる「そば店の駅前進出」ではなく、鐘庵が持つ静岡らしい食材とブランド力を、駅利用者・観光客・ビジネス客へ広げるための業態転換の実験なのではないかと考えられます。
JR新富士駅に「SHOWAN EXPRESS」が2026年8月25日オープン
「SHOWAN EXPRESS」は、JR新富士駅の商業施設「アスティ新富士」に2026年8月25日午前10時にオープン予定です。
SHOWAN EXPRESS
〒416-0939 静岡県富士市川成島654−10
運営するのは、静岡市清水区に本社を置く株式会社鐘庵。
「そば処 鐘庵」は静岡・愛知を中心に、FCを含め約50店舗を展開しています。
今回の大きなポイントは、これまで路面店中心だった鐘庵が、駅直結という新しい立地へ進出することです。
新富士駅は東海道新幹線の駅。
つまり、
- 地元住民
- 新幹線利用者
- 出張客
- 観光客
- 富士山観光客
- 駅周辺のビジネス客
など、路面店とは異なる客層を取り込める場所です。
ここに新業態を投入する意味は、かなり大きいと考えられます。
「SHOWAN EXPRESS」は普通の鐘庵と何が違う?
今回の「SHOWAN EXPRESS」は、単純に既存の「鐘庵」を駅に移転した店舗ではありません。
コンセプトは、
「清水港直送本鮪と駿河湾産桜えびを主役に、丼・そば・うどんをサクッと味わい、ちょっと一杯も楽しめる『気軽な立ち寄り海鮮食堂』」
とされています。
つまり、従来の「そば店」から、
そば+海鮮丼+ちょい飲み
という業態へ広げているわけです。
これは非常に興味深い変化です。
看板メニューは「桜えび」から「本鮪」へ?
鐘庵といえば、やはり桜えびのかき揚げです。
公式サイトでも、鐘庵の名物として桜えびかき揚げを打ち出しています。
今回の「SHOWAN EXPRESS」では、その桜えびに加えて清水港直送の本鮪を前面に押し出します。
代表的なメニューとして、
プレミアム海鮮丼
本鮪の赤身・中トロ・大トロに、駿河湾産しらすと桜えびを合わせた海鮮丼。
清水港直送本鮪全乗せ丼
大トロ、中トロ、赤身、特製たたきという4種類の本鮪を一杯に盛り込んだメニュー。
元祖駿河湾産桜えびそば
鐘庵の看板商品ともいえる桜えびのかき揚げそば。
しかも今回の新業態では、通常より大きなかき揚げを使用するとのことです。
ここから見えてくるのは、
「鐘庵=そば」から「鐘庵=静岡の海の幸」へのブランド拡張
です。
なぜ「本鮪」を加えたのか?考察
ここが今回の新業態で最も重要なポイントではないでしょうか。
鐘庵には、すでに強力なブランドがあります。
それが、
桜えびかき揚げ+そば
です。
しかし、駅という立地では「そばだけ」では客層を広げにくい可能性があります。
例えば新幹線利用者なら、
「静岡に来たから海鮮を食べたい」
「新幹線に乗る前に静岡らしいものを食べたい」
という需要があります。
そこで、
桜えび=鐘庵の既存ブランド
に、
本鮪・しらす=静岡・駿河湾の観光需要
を組み合わせたのではないか、と考えられます。
つまり、「鐘庵の強みを捨てる」のではなく、
既存のブランド資産に海鮮という新しい柱を追加する戦略
なのではないでしょうか。
「ちょっと一杯」が駅ナカで成立する?
もう一つ注目したいのが、アルコールです。
「SHOWAN EXPRESS」では、
- ビール
- ハイボール
- レモンサワー
- おつまみ
- 天ぷら串
なども提供されます。
これによって店舗の利用目的が一気に広がります。
例えば、
昼
→ そば・うどん
ランチ
→ 海鮮丼
新幹線待ち
→ 軽食
仕事帰り
→ 天ぷら+お酒
という使い分けが可能になります。
これは「そば屋」というより、むしろ駅前の小型食堂・酒場に近い発想です。
なぜ新富士駅なのか?
では、なぜ新業態の1号店を新富士駅にしたのでしょうか。
ここも考察してみたいところです。
新富士駅は東海道新幹線の駅であり、富士山観光との相性も非常に良い立地です。
さらに駅直結の「アスティ新富士」には、飲食店やコワーキングスペースなどが入っています。
つまり、
駅利用者+観光客+地元客
を同時に狙える場所です。
新業態の実験を行うには、かなり適した立地と考えられます。
鐘庵にとって「駅直結」は大きな方向転換?
鐘庵はこれまでロードサイド型の路面店を中心に展開してきました。
しかし駅直結になると、客の行動が大きく変わります。
路面店の場合、
「鐘庵に行く」
という目的が必要です。
一方、駅の場合は、
「新幹線に乗る前に食べよう」
「新富士駅に着いたから食べよう」
「時間があるから軽く食べよう」
というついで需要が生まれます。
この違いは非常に大きいでしょう。
飲食店にとって駅は、
「目的地」ではなく「人が自然に通過する場所」
だからです。
「SHOWAN EXPRESS」という名前にも意味がある?
今回のブランド名が「鐘庵」ではなく、
SHOWAN EXPRESS
となっている点も興味深いところです。
「鐘庵」という名前を残しながらも、英字+EXPRESSという名称にすることで、
従来型のそば店とは違うブランド
という印象を作っています。
特に新幹線駅では、「EXPRESS」という言葉との相性も良い。
「早く食べられる」
「駅で気軽に利用できる」
「移動途中に立ち寄れる」
というイメージを自然に連想させます。
ブランド名そのものが、駅利用者を意識している可能性があります。
「鐘庵」から「SHOWAN」へ。全国展開を見据えた実験か?
ここからは少し大胆に考察してみます。
鐘庵の公式サイトでは、全国300店舗展開を目指す方針も掲げています。
その目標を考えると、今回の「SHOWAN EXPRESS」は単なる新店舗ではなく、
新しい出店モデルのテスト
という可能性もあります。
従来型の鐘庵は、
「ロードサイドでそばを食べてもらう」
というモデル。
一方、SHOWAN EXPRESSは、
「駅で静岡グルメを短時間で食べてもらう」
というモデルです。
もし新富士駅で成功すれば、
- 静岡駅
- 三島駅
- 浜松駅
- 名古屋駅
- その他の新幹線駅
などへの展開も考えられます。
もちろん、これは現時点で発表されている計画ではありません。
しかし、駅直結型の新業態を作ったという事実そのものが、今後の多店舗展開を考えるうえで重要なテストになる可能性はあります。
なぜ「そば+海鮮」が強いのか
「SHOWAN EXPRESS」のもう一つの強みは、客単価と利用目的を広げられることです。
例えば、
そばを食べたい人
→ 桜えびそば
静岡らしい海鮮を食べたい人
→ 本鮪・しらす・桜えびの海鮮丼
がっつり食べたい人
→ 海鮮丼+そば
軽く飲みたい人
→ 天ぷら串+アルコール
というように、一つの店舗で複数のニーズを受け止められます。
これは駅という「客層が読みにくい場所」と非常に相性が良いでしょう。
「新富士駅の名物店」になれるか?
個人的に最も注目したいのがここです。
新幹線駅の飲食店は、地元住民だけでなく観光客にとっても「その土地を知る入口」になります。
新富士駅で、
「静岡らしいものを食べたい」
と思ったとき、
桜えび、しらす、本鮪という組み合わせは非常に分かりやすい。
特に「桜えび」は鐘庵のブランドと強く結びついています。
そのため、
「新富士駅で鐘庵の桜えびそばを食べる」
という観光需要が生まれる可能性もあります。
「SHOWAN EXPRESS」は鐘庵の第二ステージになる?
今回の出店を考察すると、単純な新店舗とは考えにくい部分があります。
鐘庵はすでに約50店舗という規模まで成長しています。
その次の段階として、
「既存店を増やす」
だけではなく、
「ブランドそのものを再設計する」
という方向へ動き始めた可能性があります。
その象徴がSHOWAN EXPRESSです。
そば専門店から、
そば+海鮮丼+静岡食材+ちょい飲み
へ。
このモデルが成功すれば、鐘庵というブランドの可能性はさらに広がります。
まとめ|SHOWAN EXPRESSは「鐘庵の駅ナカ実験」なのか
JR新富士駅に2026年8月25日にオープンする「SHOWAN EXPRESS」。
今回の出店で注目したいポイントをまとめると、
- 鐘庵初の駅直結型新業態
- JR新富士駅「アスティ新富士」に出店
- 桜えびそば・うどんを継承
- 清水港直送本鮪の海鮮丼を導入
- しらすや桜えびなど静岡らしい食材を強化
- ビール・ハイボール・レモンサワーなどを提供
- 天ぷら串やおつまみで「ちょい飲み」に対応
- ランチから新幹線利用、仕事帰りまで幅広く狙う
という特徴があります。
個人的な考察では、「SHOWAN EXPRESS」の最大のポイントは、
鐘庵が「そば屋」から「静岡の食を駅で楽しめるブランド」へ進化できるか
という点にあると考えます。
新富士駅という観光・交通拠点で新業態を試し、その結果次第では、今後さらに駅・商業施設向けの店舗展開が広がる可能性もあります。
果たして「SHOWAN EXPRESS」は、新富士駅の新たな名物になるのでしょうか。
そして、この新業態が鐘庵の次なる全国展開につながるのでしょうか。
2026年8月25日のオープンは、静岡発のそばチェーン「鐘庵」にとって、新たなステージの始まりになるのかもしれません。
SHOWAN EXPRESS|店舗情報
店名:SHOWAN EXPRESS(ショウアン・エクスプレス)
所在地:静岡県富士市川成島654-10 アスティ新富士
オープン日:2026年8月25日(火)
オープン予定時間:10:00
アクセス:JR新富士駅直結
主なジャンル:海鮮丼・そば・うどん・ちょい飲み
※営業時間、定休日、メニュー、価格、営業状況などは変更される可能性があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
※本記事は公開されている企業情報、報道内容、地域特性、市場動向などをもとに編集部が独自に考察した内容です。企業や関係者が公表している出店理由・経営方針を断定するものではなく、一部に編集部の見解や推測が含まれます。最新かつ正確な情報は、各企業・自治体の公式発表をご確認ください。
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