陸上自衛隊は2026年8月26日、北海道千歳市の東千歳駐屯地・第11普通科連隊に所属する40代の2等陸尉を、知人女性へのストーカー行為などがあったとして同日付で懲戒免職処分にした。
東千歳駐屯地の公表によると、2等陸尉は2025年2月から8月までの間、知人女性に非通知の無言電話を複数回かけたり、接近してメモを手渡したりする行為を繰り返していた。
さらに2026年3月17日から4月27日まで、女性の上司にあたる男性に対し、SNSで殺害をほのめかす内容のメッセージを複数回送信していたという。
知人女性に無言電話や接近
2等陸尉による女性への行為は、2025年2月から約半年間にわたった。
非通知設定で無言電話を複数回かけたほか、女性に接近してメモを直接渡すなどの行為が確認されたとしている。
女性との具体的な関係や、こうした行為に至った経緯については詳しく公表されていない。
女性の上司にもSNSメッセージ
その後、2等陸尉は女性の上司にあたる男性に対しても、SNSで殺害をほのめかす内容のメッセージを複数回送ったとされる。
期間は2026年3月17日から4月27日まで。
2等陸尉と男性上司には以前から面識があったというが、具体的にどのような文面を送り、なぜ男性上司に連絡するようになったのかは明らかにされていない。
女性と男性上司が部隊側に相談したことで、一連の事案が発覚した。
2等陸尉「反省している」
部隊の調査に対し、2等陸尉は「部隊や上司に迷惑をかけたことを反省している」趣旨の説明をしているという。
一方、被害を受けた女性や男性上司に対する具体的な説明や謝罪の有無などは公表されていない。
また、今回のストーカー行為などをめぐり、警察への相談や被害届、刑事手続きが進んでいるかどうかについても現時点では明らかになっていない。
連隊長「同種事案の防止に努める」
第11普通科連隊長の溝口光章1等陸佐は、今回の事案を真摯に受け止め、隊員指導を徹底して同種事案の防止に努めるとの趣旨のコメントを出した。
今回の行為は2025年2月に始まり、2026年4月まで断続的に続いていたとされる。
長期間にわたる事案だっただけに、今後は処分だけでなく、相談を受けた後に部隊がどのような安全確保措置を取ったのか、同様の問題を早期に把握する仕組みをどう強化するのかも焦点となる。
懲戒免職は自衛隊内部の処分
今回の懲戒免職は、陸上自衛隊内部の人事・懲戒処分にあたる。
ストーカー行為やSNSメッセージについて刑事責任が問われるかどうかは別の手続きとなり、現時点で逮捕や書類送検などが行われたとの情報は確認されていない。
そのため、刑事責任については今後の警察などの対応を待つ必要がある。
編集部まとめ
今回の事案では、知人女性への無言電話や接近が長期間続いただけでなく、翌年には女性の上司にまでSNSで殺害をほのめかす内容のメッセージを送っていたとされる。
懲戒免職という重い処分が下された一方、部隊が女性と上司から相談を受けた時期や、その後どのような接触防止措置を取ったのかについては詳しく明らかになっていない。
再発防止を「隊員指導の徹底」だけで終わらせず、私生活上のストーカー事案を含めた相談体制や被害者保護をどこまで具体化できるかが問われる。
新たな公表や刑事手続きに動きがあれば、続報として確認する。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
本記事は2026年8月26日に公表された東千歳駐屯地側の説明と、同日時点で確認できる公開情報を基に構成した。
懲戒免職は陸上自衛隊内部の懲戒処分であり、刑事責任が確定したことを意味しない。
被害を受けた女性と男性上司の氏名、住所など本人を特定する情報は公表されていないため掲載していない。また、殺害をほのめかしたとされるSNSメッセージの具体的な文面についても公表されていない。
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