【続報・愛知トクリュウ「ブラックアウト」】新城の22歳男を再逮捕 自宅に大麻約1.9gか 昨年は大阪の“抗争事件”でも逮捕、解散届後も続く捜査

愛知県を拠点とする匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」の「ブラックアウト」をめぐり、新たな動きがあった。

警察は、新城市に住む無職・滝川マテウス容疑者(22)を、大麻を営利目的で所持した疑いなどで再逮捕した。

警察によると、滝川容疑者は2026年8月12日、新城市の自宅で大麻約1.9グラム、末端価格約1万円相当を営利目的で所持した疑いなどが持たれている。

滝川容疑者は調べに対し、

「営利目的で持っていたわけではない」

として、営利目的について否認しているという。

再逮捕されたからといって、有罪が確定したわけではない。

しかし今回の事件を過去までさかのぼると、単なる「大麻1.9グラムの所持事件」だけではない背景が見えてくる。

滝川容疑者の名前は、2025年に大阪で起きた「ブラックアウト」をめぐる抗争事件でも捜査線上に浮上していた。

そしてブラックアウトは昨年6月、警察に「解散届」を提出していた。

では、その後、このグループはどうなったのか。


新城市の自宅を家宅捜索 大麻約1.9グラムを発見か

今回の再逮捕につながったのは、別事件の捜査だった。

滝川容疑者は8月、豊川市内で車検が切れ、自賠責保険などに加入していない乗用車を運転した疑いなどで逮捕されていた。

警察によると、今年3月、豊川市伊奈町で車検切れ・無保険状態の乗用車を運転した疑いが持たれている。

発端は、

「放置された車がある」

という警察への通報だった。

警察が車両のドライブレコーダーなどを調べたところ、滝川容疑者が運転している様子が映っていたとされる。

この事件を受けて警察が自宅を家宅捜索。

そこで見つかったのが、今回問題となった大麻だったという。


8月の逮捕時は「今は言いたくありません」

最初の逮捕時、滝川容疑者は車検切れなどの容疑について、

「今は言いたくありません」

と話し、容疑を否認していたと報じられている。

そして今回の再逮捕では、大麻そのものの所持についてではなく、報道上確認できる供述として、

「営利目的で持っていたわけではない」

と営利目的を否認している。

警察は、所持の目的や入手経路などについて捜査を進めるものとみられる。


ここからが「続報」滝川容疑者は昨年もブラックアウト事件で逮捕

今回の事件を追ううえで見逃せないのが、滝川容疑者と「ブラックアウト」をめぐる過去の捜査だ。

実は滝川容疑者は、2025年6月にも大阪府警に再逮捕されている。

当時21歳だった滝川容疑者と、「ブラックアウト」の首魁とされたタキワキ・マサキ・ラサイ容疑者は、2025年4月下旬、大阪市中央区の駐車場で金属バットなどの凶器を準備して集まった疑いが持たれていた。

大阪の別のトクリュウグループとの金銭トラブルを背景とした抗争だったとみられていた。

つまり今回再逮捕された人物は、2026年になって突然「ブラックアウト」と結び付いたわけではない。

少なくとも前年から、警察が同グループをめぐる捜査対象として扱ってきた人物だった。


「白い養生テープ」で敵味方を区別か

2025年の抗争事件では、異様な具体像も明らかになっていた。

警察によると、ブラックアウト側は抗争に際してSNSなどを通じメンバーを集めた疑いがあり、敵味方を区別する目的で、参加者に白色の養生テープを腕や足に巻かせていたとされる。

固定された構成員だけでなく、必要に応じてSNSなどを介して人を集める。

こうした流動性こそ、警察が「匿名・流動型犯罪グループ」として警戒している組織の特徴の一つでもある。


ブラックアウトとは? 一時「100人規模」まで拡大か

ブラックアウトについて、大阪府警は2025年当時、愛知県内を中心に活動していた匿名・流動型犯罪グループとみて捜査していた。

時事通信によると、グループは2024年9月ごろに立ち上げられたとされる。

当初は10人程度だったものの、その後は100人規模まで拡大したとみられ、暴走族や愚連隊の元リーダーらも含まれていた可能性がある。

2025年には大阪の別グループとの抗争をめぐって捜査が進み、複数の逮捕者が出た。


東大阪のマンション侵入事件ではトップら逮捕

2025年4月には、東大阪市内のマンションへ警棒のようなものを持って侵入した疑いなどで、ブラックアウトのトップとされた人物らが逮捕された。

さらに大阪府警は、関係先として名古屋市中区のホストクラブも家宅捜索。

逮捕されたグループメンバーとみられる男の一人が同店で勤務しており、警察はホストクラブ側からグループへ資金が流れていた可能性も視野に調べていた。

ブラックアウトをめぐる警察の捜査は、単に街頭で集まる「不良グループ」の範囲にとどまっていなかったことが分かる。


2025年6月には「解散届」を提出していた

そして、この事件には大きな転機があった。

2025年6月10日、ブラックアウトの首魁とされた人物が大阪府警と愛知県警に解散届を提出した。

解散届には、

「メンバーの将来を考え、解散することにした」

という趣旨が記載されていたと報じられている。

しかし警察は、その時点で捜査を終えていない。

大阪府警は、本当に組織が解散したか確認できないとして、その後も捜査を続ける方針を示していた。

ここが今回の再逮捕を見るうえで重要になる。


「解散」から1年以上 それでも再び「ブラックアウトのメンバー」

それから1年以上。

2026年9月2日の今回の報道でも、警察は滝川容疑者について、

愛知県を拠点とする匿名・流動型犯罪グループ「ブラックアウト」のメンバー

として説明している。

ただし、これをもって、

「ブラックアウトが現在も2025年当時と同じ組織形態で活動している」

と断定することはできない。

今回の報道では、現在の構成員数や指揮系統、組織としての活動実態までは明らかにされていない。

それでも、解散届を出したからといって警察の捜査対象から消えたわけではないことは、これまでの経緯から明らかだ。


2026年8月には別の「ブラックアウト関係者」も逮捕

さらに、今年8月には別の事件でもブラックアウトの名前が出ている。

愛知県警は8月、闇バイトから離脱したとされる特殊詐欺の「受け子」の男性に暴行を加え、現金を奪った疑いで、17歳の少年ら2人を逮捕した。

このうち17歳の少年について、警察はブラックアウトの関係者とみていた。

被害者の男性は、この少年の紹介で特殊詐欺の受け子をしていたとされ、警察は闇バイトから逃げたことへの「制裁」だった可能性も視野に捜査している。

グループの解散届提出から1年以上経過した後にも、「ブラックアウト関係者」とされる人物の事件が相次いでいる形だ。


新城・豊川までつながるトクリュウ捜査

今回、週刊TAKAPIが注目するのは地域性でもある。

ブラックアウトは「愛知県を拠点」として報じられてきたが、これまで大きく取り上げられてきたのは名古屋や大阪での捜査だった。

今回の滝川容疑者の住所は新城市

最初の逮捕容疑となった運転場所は豊川市

そして自宅の捜索で大麻が発見されたとされている。

東三河にとっても、トクリュウは遠い都市部だけの問題ではない。


今回の大麻は「組織」と関係するのか

一方、ここは慎重に分けなければならない。

警察は滝川容疑者をブラックアウトのメンバーとして説明している。

しかし、今回押収された大麻約1.9グラムがブラックアウトの組織的な薬物取引と関係しているかどうかは、現時点の報道では確認されていない。

営利目的の所持容疑についても、本人は否認している。

したがって、

「ブラックアウトが大麻を販売していた」

「今回の大麻がグループの資金源だった」

などと現段階で断定することはできない。

今後の捜査で確認すべき部分だ。


トクリュウは「解散届」でなくなるのか

今回の事件が改めて浮かび上がらせたのが、トクリュウという犯罪形態の捉えにくさだ。

暴力団のような固定的な組織とは異なり、

SNSで人を募集する。

事件ごとにメンバーが変わる。

複数のグループを行き来する。

役割が短期間で変わる。

こうした匿名性と流動性がある。

だからこそ、

「組織として解散した」

ことと、

「元メンバーや人的ネットワークまで消滅した」

ことは同じではない。

2025年の解散届提出時にも、大阪府警が捜査を継続したのはこのためとみられる。


週刊TAKAPI編集部まとめ

|「1.9グラム」で終わらせると見えない事件

今回だけを見れば、

「22歳男が大麻約1.9グラムを所持した疑いで再逮捕された」

という事件だ。

しかし、過去をたどると違う景色が見える。

2024年にブラックアウトが形成されたとされる。

2025年、大阪の別グループとの抗争をめぐって捜査が拡大。

トップや複数メンバーが逮捕された。

名古屋のホストクラブにも捜索が入った。

6月には「解散届」が提出された。

そして2026年。

ブラックアウト関係者とされる少年が、闇バイト離脱者への暴行事件で逮捕された。

さらに今回、前年の抗争事件でも逮捕されていた滝川容疑者が、新城市で再び逮捕された。

「解散」とは何だったのか。

そして警察は現在、ブラックアウトという人的ネットワークをどこまで把握しているのか。

今回の大麻所持容疑とグループの活動に関連があるのか。

捜査の焦点は、1.9グラムという押収量だけではない。

週刊TAKAPIでは、愛知県警によるトクリュウ捜査、ブラックアウトの現在の実態、滝川容疑者の処分・送検状況について引き続き確認する。

※滝川容疑者は再逮捕された段階であり、有罪が確定したわけではありません。今回の営利目的について本人は否認しています。

週刊TAKAPI 編集部/黒木

情報提供募集

「ブラックアウト」をはじめとする匿名・流動型犯罪グループ、東三河での関連事件などについて情報をお持ちの方は、週刊TAKAPI編集部までお寄せください。匿名での情報提供も可能です。メール info@108takapi.jp、公式LINE、Instagram、XのDMなどで受け付けています。

今回の続報で一番強いのは、「2025年6月に解散届→2026年9月にも警察がブラックアウトのメンバーとして再逮捕」という時系列です。ここを軸にすれば、単なる薬物事件ではなくトクリュウ組織の“解散後”を追う検証記事になります。

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