高知県警の巡査が、自家用車で事故を起こした後に警察へ届け出ず現場を離れたとして、道路交通法違反の疑いで書類送検されていたことが分かりました。
巡査を巡っては、この事故とは別に無計画な借金を繰り返していたほか、警察の職務用端末を使って業務と関係なく知人の個人情報を照会していたことも判明しています。
3件は2024年10月から2026年4月までの約1年半に起きており、県警は8月7日付で巡査を本部長訓戒としました。所属、年齢、性別は公表していません。
深夜に縁石へ衝突 届け出ず車を放置
県警によると、巡査は2026年4月下旬の深夜、県内で自家用車を運転中、前方不注意から右前輪を縁石にぶつけて損壊させたとされています。
事故後、警察に届け出ないまま現場を離れ、事業所の駐車場に無断で車を止めて放置したということです。
事業所関係者からの通報で発覚しました。けが人はなく、飲酒運転も確認されていません。
県警は8月7日、道路交通法違反の疑いで巡査を書類送検しました。
「借金で迷惑をかけていたため言い出せなかった」
巡査は2024年10月から2025年12月にかけて、無計画な借金を繰り返していたとされています。
所属幹部が情報を把握したことで問題が判明しました。
巡査は事故を報告しなかった理由について、借金ですでに周囲へ迷惑をかけていたため言い出せなかったとの趣旨で説明しているということです。
一方、所属幹部が借金問題を把握した後、巡査にどのような指導やフォローを行っていたのかについては、今回の報道では明らかになっていません。
職務端末で知人の情報を私的に照会
さらに巡査は2026年2月下旬から4月中旬にかけ、執務室の職務用端末を使い、業務とは関係なく知人の個人情報を照会したとされています。
結果として目的とした情報は得られず、個人情報の外部流出も確認されていません。
ただし、問題となっているのは情報流出の有無だけではなく、警察の職務用端末を私的な目的で使用した点です。
照会しようとした情報の詳細や理由については公表されていません。
借金、不正照会、事故 約1年半に3件
時系列で見ると、2024年10月に始まったとされる借金問題に続き、2026年2月下旬から4月中旬には職務端末の不正照会、4月下旬には交通事故後の未報告が起きています。
ただし、県警が3件すべてに直接の因果関係があったと認定したわけではありません。巡査自身が借金問題を事故未報告の理由として説明している以外は、それぞれ別の問題として見る必要があります。
今回、所属幹部が借金問題を把握していたことは報じられていますが、その後の具体的な身上指導や内部管理の内容は明らかになっていません。
本部長訓戒 懲戒処分とは別の内部措置
県警は8月7日付で巡査を本部長訓戒としました。
高知県警が公開している「高知県警察懲戒等取扱規程」第17条では、職員の規律違反が軽微と認められる場合、事案の軽重に応じて本部長訓戒、所属長訓戒、本部長注意、所属長注意を行うことができると定めています。
同規程では懲戒処分と訓戒等を区別して管理しており、本部長訓戒は免職、停職、減給、戒告といった地方公務員法上の懲戒処分とは別に位置付けられます。
一方、交通事故後の対応については内部措置とは別に刑事手続きが進み、巡査は道路交通法違反の疑いで書類送検されています。
県警は「個人情報の適切な取り扱いと交通法規の遵守を指導し、身上指導で再発防止に努める」としています。
編集部まとめ
約1年半の間に、借金、職務端末の不正照会、交通事故後の未報告という性質の異なる3件が確認されました。
県警が借金問題を把握した後にどのような内部対応を取っていたのかは、今回の報道では明らかになっていません。
編集部/成田
特記事項
本記事は2026年9月4日までに報じられた内容と、高知県警が公開している「高知県警察懲戒等取扱規程」を確認して構成しています。高知県警は県民に関係する訓令・通達を公式サイトで公開しており、同規程も監察課の公開資料として掲載されています。
道路交通法違反の疑いで書類送検されたのは交通事故後の対応に関する事案です。借金や職務端末による照会について、確認できた範囲を超えて刑事責任があるとは記載していません。
職務端末による照会では、目的とした情報は得られず、外部流出も確認されていません。
巡査の所属、年齢、性別は公表されていません。
情報提供募集
各種ご相談、情報提供、現地写真・動画、関係者からの証言などをお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。週刊TAKAPI編集部が内容を確認し、必要に応じて取材を行います。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。