岐阜県本巣市宗慶のケーキ店「さんらいず」を兼ねた住宅で9月5日午後9時ごろ火災があり、焼け跡から2人の遺体が見つかった。病院に搬送された3人のうち男性1人も死亡し、死者は計3人となった。
岐阜県警によると、現場にいた女性(65)から「人がナイフで刺された。ガソリンをまいている。火事になっている」と110番通報があった。
県警は放火の可能性もあるとみて、火災に至った詳しい経緯を調べている。
焼け跡から2人の遺体 搬送された70歳男性も死亡
火は発生から約3時間後に消し止められた。
鉄骨2階建ての店舗兼住宅は、延べ約300平方メートルが焼けた。
病院に搬送されたのは、店主の曽野さとみさん(66)ら3人。このうち岐阜県瑞穂市に住む会社役員の男性(70)が死亡した。
残る搬送者の詳しい容体については、現時点の公開情報では明らかになっていない。
出火当時、建物内には男女11人
県警によると、出火当時、店舗兼住宅内には曽野さんや知人ら男女11人がいた。
店関係者の話では、曽野さんの中学時代の同級生らが集まっていたとみられている。
県警は、この11人のうち1人が火災に関与した可能性があるとみて捜査している。
ただし、その人物が具体的に何をしたとみられているのかや、動機については公表されていない。
「刺された」「ガソリンをまいている」と110番
今回の火災では、出火そのものに加え、110番通報の内容が捜査上の重要な手がかりとなっている。
県警によると、女性からの通報には「人がナイフで刺された」「ガソリンをまいている」との内容が含まれていた。
一方、これは通報時の申告内容であり、現時点で殺人や放火が司法上確定したわけではない。
警察は、遺体や負傷者の状況、建物内にいた人たちからの聞き取りなどを進め、事件性の有無を慎重に調べている。
近隣住民「『ボン』という音が数回」
現場は樽見鉄道・北方真桑駅から南西へ約1.3キロ。周辺には田んぼや戸建て住宅が広がる。
近くに住む40代女性は、「ボン」という音が数回聞こえた後に火の手が上がったと話している。
閉店後の時間帯にもかかわらず、駐車場には複数の車が止まっていたといい、近隣では「20周年のイベントか」との声もあったという。
ただし、駐車車両の状況と火災発生の直接的な関係は明らかになっていない。
「さんらいず」は開店20周年 店主は洋菓子協会理事
「さんらいず」は開店20周年を迎え、店内にはカフェスペースも設けられていた。
岐阜県洋菓子協会の関係者によると、曽野さんは協会の理事を務めている。
関係者は、曽野さんについて「誰かに恨みを買うような人ではない」と話している。
県警は、出火前に建物内で何が起きていたのか、通報内容と火災との関係、死亡した3人の状況などについて捜査を続けている。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
この記事は9月6日時点の警察発表と公開報道を基に構成しています。
「人がナイフで刺された」「ガソリンをまいている」との内容は110番通報時の申告であり、殺人や放火が確定した事実ではありません。県警は建物内にいた11人のうち1人が火災に関与した可能性も視野に捜査しています。
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