愛媛県今治市で9月6日夕方、酒を飲んだ状態で乗用車を運転し、対向車と正面衝突して男性に重傷を負わせたとして、警察は7日、今治市波方町小部の会社員・木村憲治容疑者(51)を危険運転致傷の疑いで逮捕した。
木村容疑者の呼気からは1リットル当たり0.55ミリグラムのアルコールが検出された。7月21日に施行された改正自動車運転死傷処罰法で新設された「呼気1リットル当たり0.5ミリグラム以上」の数値基準を上回っており、この新基準を適用した逮捕は愛媛県内で初めてと報じられている。
対向車線にはみ出し正面衝突 66歳男性が重傷
警察によると、事故は6日午後5時40分すぎ、今治市波方町樋口の県道で発生した。
木村容疑者が運転する乗用車が対向車線にはみ出し、向かってきた乗用車と正面衝突したとみられている。相手の車を運転していた66歳男性は、腰の骨を折るなどの重傷を負った。木村容疑者自身も軽いけがをしている。
呼気0.55mg 7月施行の新たな数値基準を上回る
危険運転致死傷罪をめぐっては、2026年7月21日に施行された改正法で、飲酒運転について客観的な数値基準が追加された。
改正後は、血液1ミリリットル中1.0ミリグラム以上、または呼気1リットル中0.5ミリグラム以上のアルコールを身体に保有した状態での運転が、新たな要件として明記されている。
今回検出された0.55ミリグラムは、この基準を0.05ミリグラム上回る。
「飲酒運転したことは悪かった」事故は「よく覚えていない」
木村容疑者は警察の調べに対し、「飲酒運転をしたことは悪かった。交通事故のことはよく覚えていない」と話しているという。
飲酒して運転したことは認める一方、事故については記憶が明確ではない趣旨の供述をしており、警察が飲酒した場所や酒量、運転に至った経緯などを調べている。
愛媛県内で新基準による初の逮捕
今回の事案は、7月21日の改正法施行後、飲酒に関する新しい数値基準を適用して危険運転致傷容疑で逮捕した愛媛県内初のケースと報じられている。
改正前は「アルコールの影響で正常な運転が困難」などの状態を個別に判断する必要があったが、改正法では一定以上のアルコール濃度を具体的な数値で示す要件が追加された。
今回の事故は、その新基準が実際の逮捕事案に適用された点でも注目される。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
この記事は9月7日時点の愛媛県警の事件事故速報、改正自動車運転死傷処罰法の公的資料、公開報道を基に構成しています。
木村容疑者は危険運転致傷の疑いで逮捕された段階で、有罪が確定したものではありません。呼気0.55ミリグラム、新基準で愛媛県内初との情報は公開報道で確認されています。
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