【愛知・一宮市】平日2000円で時間無制限「スーパーサウナ一宮」9月8日開業 東海最大級、男性専用に振り切った理由とは

愛知県一宮市に2026年9月8日、東海最大級をうたう男性専用サウナ施設「スーパーサウナ一宮」がグランドオープンする。

最大の特徴は、5種類のサウナ、4種類の水風呂、約50人規模の休憩スペースを備えながら、通常の入館料を平日2000円、土日祝2500円の時間無制限とした点だ。

運営側が広い施設を男女で分けず、あえて男性専用に振り切った背景には、「限られた空間で中途半端な満足度にするより、対象を明確にして100%満足してもらいたい」という判断があった。


「スーパーサウナ一宮」が9月8日オープン

「スーパーサウナ一宮」がオープンするのは、一宮市大和町毛受一本松31。老朽化していたスーパー銭湯を、総工費約8億円で全面リニューアルした。

施設を手掛けるのは、ホテルや温浴事業などを展開する株式会社アットイン。親会社のみらいホールディングスは、古くなった建物を再生し、再び人が集まる場所をつくる事業にも力を入れている。

同社の磯部悟社長は、施設開業の狙いについて、古い建物の再生を通じて地域を元気にしたいとの考えを説明している。

単に新しいサウナを造るのではなく、既存の大型温浴施設を生かして、新たな集客拠点へ転換する「建物の再生」も今回の計画の柱となっている。⁠


サウナは5種類 最大37人収容の「熱」も

施設内には、温度や利用方法が異なる5種類のサウナが設けられる。

スタジアムサウナ「熱」

施設最大規模となる「熱」は、約37人を収容できる約80度のスタジアムサウナだ。

中央にステージを設置し、大規模なアウフグースや各種イベントに対応する。通常時は基本的に黙浴となる。

バーニャサウナ「杜」

「杜」は約90度、約28人収容の本格的なバーニャサウナ。

室内の一部には「木の宝石」とも呼ばれるケロ材を使用し、オートロウリュやアウフグースに対応する。施設内では珍しく、利用者同士の歓談も認められている。

瞑想サウナ「瞑」

「瞑」は約60度、定員約7人のスチームサウナ。

低温ながら湿度を高くすることで、体感温度を高める設計となっている。身体の一部を冷やすためのホースも設置し、静かな空間で長時間過ごせるよう工夫した。

ミストサウナ「霧」

白を基調とした円形空間にミストが降り注ぐ「霧」は、約60度で約20人を収容する。

イベント時には蒸気と光を使った演出も予定されており、高温サウナとは違った体験を提供する。

薬草樽蒸サウナ「樽」

追加料金で利用できるのが、青森ヒバを使った薬草樽蒸サウナ「樽」だ。

岐阜県大垣市の「田辺温熱保養所」から正式な承諾を得て導入。大型の樽を2基設け、独自に配合した薬草の蒸気で身体を温める。

料金は入館料とは別に全日1800円、2時間制となる。


水風呂は4種類 10度未満の「シングル」も

水風呂は、初心者から冷水に慣れた利用者まで、好みに合わせて選べる4種類を用意する。

  • シングル水風呂:10度未満
  • 水風呂:15~17度
  • 常温水風呂:21~23度
  • 常温バイブラ水風呂:21~23度

一気に身体を冷やしたい人は10度未満の「シングル」、急激な冷たさが苦手な人は常温水風呂と、体調や経験に応じて使い分けられる。

内気浴と外気浴を合わせた休憩スペースは約50人規模。高濃度炭酸泉、バラエティバス、白湯などの浴槽も設置する。

サウナ専門施設でありながら、一般的なスーパー銭湯に近い入浴設備を残している点も特徴だ。


平日2000円で時間無制限 急がず過ごせる料金設定

通常入館料は次の通り

平日:2,000円(時間無制限)
土日祝:2,500円(時間無制限)
薬草樽蒸サウナ:追加1,800円(全日・2時間制)

一方、スーパーサウナ一宮は通常利用を時間無制限とした。支配人の丹野直紀さんは、時間制限があると利用者が計画的に行動しなければならず、十分にリラックスできない場合があるとして、時間を気にせず過ごしてもらいたいとの狙いを説明している。

サウナ、水風呂、外気浴、食事、休憩を自分のペースで繰り返せる点は、同施設を選ぶ大きな理由になりそうだ。


なぜ男性専用にしたのか

スーパーサウナ一宮は、施設全体を男性専用とする。

男女双方が利用できるスーパー銭湯を再整備したにもかかわらず、利用者を男性に限定する方針については、社内でも賛否があったという。

磯部社長は、施設を男女で半分ずつに分けて空間を狭くし、それぞれの満足度を下げるより、対象を明確にして利用者に最大限満足してもらえる施設へ振り切ったと説明している。

つまり、男性専用という選択は単なる入館制限ではなく、サウナ室、水風呂、休憩スペースを分割せず、大規模な設備を一体的に配置するための経営判断だったといえる。

なお、公式サイトではレディースデイの開催も検討中としており、女性が利用できる機会を完全に排除する方針ではない。


編集部の考察|「誰でも利用できる施設」より専門性を選んだ

ここからは、発表内容を踏まえた週刊TAKAPI編集部の考察である。

男性専用化には、女性客を通常営業の対象から外すという明確なデメリットがある。大型施設であるほど、本来は幅広い利用者を取り込んだ方が集客の間口は広くなる。

しかし、男女それぞれに同規模のサウナ、水風呂、外気浴設備を用意するには、さらに広い面積と追加投資が必要になる。既存建物を再生する今回の計画では、限られた床面積を分割するより、ターゲットを絞って設備の密度と規模を高める方が、他店との差別化につながると判断した可能性が高い。

平日2000円という料金も、一般的な銭湯より高い一方、時間制の都市型サウナと比べれば、長時間滞在する利用者には割安感が出る。

「東海最大級」「5種類のサウナ」「4種類の水風呂」「時間無制限」「男性専用」という分かりやすい特徴を重ね、サウナを目的に遠方から訪れる利用者を狙った施設とみられる。

一宮西インターチェンジから車で約2分、専用駐車場130台という立地条件も、名古屋市内だけでなく、岐阜県や三重県を含む広域集客を意識したものと考えられる。


総工費8億円 地域再生の拠点になれるか

スーパーサウナ一宮は、老朽化したスーパー銭湯を総工費約8億円で再生した大型プロジェクトだ。

注目されるのは、オープン直後の話題性だけでなく、平日の利用者をどれだけ確保できるかである。時間無制限の料金体系は利用者にとって魅力的だが、混雑時には回転率が下がる可能性もある。

また、通常営業を男性専用としたことで、家族や男女グループで訪れる一般的なスーパー銭湯とは、異なる集客方法が必要になる。

サウナ愛好家を中心とする広域客を継続的に呼び込めるか。大型施設の維持費を支えられるだけのリピーターを獲得できるか。「男性専用に振り切る」という大胆な判断の成否が、今後の焦点となりそうだ。


スーパーサウナ一宮の施設概要

施設名:スーパーサウナ一宮
開業日:2026年9月8日(火)
住所:愛知県一宮市大和町毛受一本松31
営業時間:午前9時~翌午前1時
最終入館:午前0時
定休日:年中無休(設備点検による臨時休業あり)
入館料:平日2,000円、土日祝2,500円
利用時間:時間無制限
薬草樽蒸サウナ:追加1,800円(2時間制)
利用対象:男性専用
駐車場:130台
車でのアクセス:東海北陸自動車道「一宮西IC」から約2分
電車でのアクセス:名鉄尾西線「観音寺駅」から徒歩約13分


レディースデイはいつ開催されますか?

公式サイトではレディースデイの開催を検討中としていますが、現時点で具体的な開催日や利用条件は発表されていません。最新情報は公式サイトや公式SNSで確認する必要があります。

子どもは利用できますか?

利用可能な年齢や、保護者同伴に関する具体的な条件は公式案内で確認が必要です。来館前に施設へ問い合わせるのが確実です。

混雑時も時間無制限ですか?

通常料金は時間無制限と案内されています。ただし、混雑時の入場制限や特別営業時の扱いが変更される可能性もあるため、来館当日の案内を確認してください。

薬草樽蒸サウナだけ利用できますか?

薬草樽蒸サウナは通常入館料に含まれず、追加料金1800円が必要です。予約方法や空き状況を事前に確認することをおすすめします。


※本記事は公開されている企業情報、報道内容、地域特性、市場動向などをもとに編集部が独自に考察した内容です。企業や関係者が公表している出店理由・経営方針を断定するものではなく、一部に編集部の見解や推測が含まれます。最新かつ正確な情報は、各企業・自治体の公式発表をご確認ください。

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週刊TAKAPI編集部:黒木

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