大阪府警は9月16日、勤務先の警察署の剣道道場から防具を持ち出し、フリーマーケットサイトで売却したとして、34歳の男性巡査を停職3か月の懲戒処分にした。
関西テレビによると、問題発覚のきっかけは2026年5月。インターネット上のフリーマーケットに警察のマークが入ったリュックが出品されているのが見つかり、府警が運営事業者へ情報開示を求めたところ、男性巡査による出品と判明した。巡査も出品を認めたという。
府警は、ほかの署員が剣道道場に置いていた面3個を盗んだとして処分した。
一方、共同通信の報道では、今回確認された防具は公費で購入された物ではなかったとされている。警察署内に置かれていた物品ではあるものの、「税金で購入した警察備品を盗んだ」とするのは正確ではない。
フリマの「警察マーク入りリュック」から発覚
発端となったのは、警察のマークが入ったリュックの出品だった。
府警がフリマサイト側に情報開示を求め、出品者を確認したところ男性巡査と判明。その後の調査で、警察署の剣道道場に置かれていた防具も持ち出して出品していたことが分かった。
関西テレビによると、府警が盗品として確認したのは、ほかの署員が道場に置いていた面3個だった。
共同通信の報道では、巡査は2025年8月から10月ごろに面3個を持ち出したとされ、1個あたり約3000円相当だったという。
「試しに出したら、すぐ売れた」
男性巡査は府警の事情聴取に対し、もともと小遣い稼ぎのため私物をフリマサイトへ出品していたと説明している。
その中で、警察署の道場にあった剣道道具を試しに持ち出して出品したところ、すぐに売れたため、その後も道場から剣道道具を持ち帰り、出品するようになったとの趣旨の説明をしている。
今回確認された面3個以外にも、防具を持ち出していたとみられている。
共同通信によると、巡査は面や小手など数十点を持ち出して売却したとの趣旨の説明をしているという。
ただし、数十点すべてについて所有者や被害が確認されたわけではない。処分で具体的に確認された被害と、本人が説明している持ち出しの範囲は分けて見る必要がある。
停職3か月 刑事立件は見送りと報道
大阪府警は男性巡査を停職3か月の懲戒処分とした。
共同通信によると、府警は刑事事件としての立件を見送ったとされている。
したがって今回確認されているのは、府警内部の調査に基づく懲戒処分であり、窃盗罪で起訴されたり、有罪判決を受けたりした事案ではない。
大阪府警の西川和幸監察室長は、警察官として「言語道断」の行為だとして厳正に処分したとし、職員への指導教養を徹底して再発防止に努めるとしている。
防具の管理方法も確認点
今回の問題では、警察官が勤務先の道場に置かれていた他人の防具を持ち出し、インターネット上で売却していたことが処分の中心となった。
今後は、署内に保管されている個人物品や共有物について、所有者や数量をどのように把握するかも再発防止上の確認点となる。
編集部まとめ
大阪府警は、勤務先の警察署の剣道道場から面3個を持ち出し、フリマサイトで売却したとして34歳の男性巡査を停職3か月とした。
巡査は「試しに出したところ、すぐ売れた」ことをきっかけに、その後も道具を持ち帰って出品したとの趣旨の説明をしている。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本記事は2026年9月16日時点の大阪府警発表を基にした関西テレビ、共同通信などの公開報道を照合して構成しています。
停職3か月は大阪府警による懲戒処分です。共同通信では刑事立件は見送られたと報じられています。
今回確認された防具については、公費購入品ではなかったと報じられています。
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