コカインを所持した疑いで逮捕された、インフルエンサー「ヤマトリノ」こと田沢梨乃容疑者(27)。
六本木の高級キャバクラで働きながら、SNSやYouTubeにも活動を広げてきた人気キャバクラ嬢だった。Instagramのフォロワーは17万人を超え、自身のバースデーイベントがあった月には、売り上げが2億3000万円に達したと語っていた。
そんな田沢容疑者が15日、交際相手の福本康太容疑者(28)とともに、東京都港区六本木の自宅マンションでコカイン約0.4グラムを所持した疑いで現行犯逮捕された。田沢容疑者は容疑を認め、福本容疑者は否認しているという。
そして逮捕後、事件とは別の意味で注目されたのが、移送される際に見せた田沢容疑者の姿だった。
カメラに向かってポーズ 移送時にも注目集まる
移送される田沢容疑者を報道陣のカメラが捉えた。
その際、田沢容疑者はカメラを意識するような仕草を見せ、ハンドサインなど複数のポーズを取る姿が報じられている。移送時の振る舞いはSNSでも拡散され、事件そのものとともに大きな注目を集めた。
ただし、ここは切り分けて考える必要がある。
映像に映った表情やポーズだけから、「反省していない」「挑発している」といった本人の心理や意図を断定することはできない。
一部ではハンドサインの意味をめぐるさまざまな解釈も出ているが、本人がその意図を説明した事実は確認されていない。
では、今回の逮捕で一気に全国的な注目を集めることになった「ヤマトリノ」とは、そもそもどのような人物なのか。
「ヤマトリノ」とは 六本木の人気キャバクラ嬢
田沢容疑者は「ヤマトリノ」の名前で活動してきたキャバクラ嬢であり、インフルエンサーでもある。
六本木の高級キャバクラに在籍し、InstagramなどのSNSで多数のフォロワーを獲得。YouTubeのキャバクラ嬢オーディション番組「LAST CALL」にも出演していた。
特に注目を集めたのが、その売り上げだ。
逮捕直前に公開された動画では、自身のバースデーイベントがあった月に2億3000万円を売り上げたと明かしていた。
キャバクラでの実績だけでなく、そこで得た知名度をSNSやYouTubeへ広げることで、「人気キャバ嬢」と「インフルエンサー」という二つの顔を持つ存在になっていた。
SNSで自らの仕事や恋愛、夜の世界について発信し、その発信自体が再び本人の知名度を押し上げる。
「ヤマトリノ」という名前そのものが、一つのブランドのように知られるようになっていた。
逮捕直前までネットメディアに出演
田沢容疑者は逮捕直前まで、ネット上で積極的に発信していた。
9月5日に公開された実業家・三崎優太氏との対談動画では、キャバクラでの接客や客との関係などについて語り、薬物について触れる場面もあったことが報じられている。
その約10日後、田沢容疑者はコカイン所持の疑いで逮捕された。
華やかなキャバクラでの実績やSNS上の姿を知っていた人たちにとって、突然の事件だった。
自宅から白い粉末入りの袋21袋
捜査では、その後も新たな事実が明らかになっている。
警視庁などによると、自宅からは逮捕容疑となったコカイン約0.4グラムとは別に、コカインとみられる白い粉末が入った袋21袋が見つかった。
さらに17日、新たな押収物の詳細が判明した。
ストロー10本には「白い粉末」
自宅から押収された約10本のストローについて、先端が斜めに切られ、白い粉末が付着していたことが新たに分かった。
警視庁は、田沢容疑者が自宅で使用していたとみて調べている。テレビ朝日は、短く斜めに切られたストローが袋の近くに残され、過去に使用された後、一定期間放置されていた可能性があると報じている。
田沢容疑者は警察の調べに対し、自宅にあったコカインについて「2人のものです」「2人で一緒に使っていました」と容疑を認めているという。一方、福本容疑者は「自分のものではありません」と否認している。
華やかなSNSと事件は分けて見る必要
人気キャバクラ嬢として大きな売り上げを記録し、SNSやYouTubeで自身を発信してきた「ヤマトリノ」。
そして逮捕後も、移送時にカメラへポーズを取る姿が注目された。
ただ、SNS上で作られてきたキャラクター、移送時の表情や仕草、そして刑事事件で捜査されている事実は、それぞれ分けて見る必要がある。
とりわけ、移送時のポーズを本人の「反省の有無」と直結させることはできない。
事件で今後重要になるのは、映像に映った表情ではなく、押収された粉末の鑑定結果やコカインの入手経路、実際の使用状況など、捜査によって明らかになる客観的な事実だ。
田沢容疑者と福本容疑者はいずれも逮捕段階であり、有罪が確定したものではない。
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