【東京・練馬】「殴られた」「口論になった」複数回110番 25歳女性死亡、交際相手の36歳男を死体遺棄容疑で逮捕

東京都練馬区で同居していた25歳女性の遺体が宮城県栗原市の山中で見つかり、36歳の交際相手が死体遺棄容疑で逮捕された事件を伝える週刊TAKAPIの報道アイキャッチ。2人を巡っては「殴られた」「口論になった」など複数回の110番通報があった

東京都練馬区で同居していた交際女性・室賀真歩さん(25)の遺体を宮城県栗原市の山中に遺棄したとして、警視庁は、練馬区のバー経営・三浦拓也容疑者(36)を死体遺棄の疑いで逮捕した。

三浦容疑者は「記憶にありません」などと話し、容疑を否認しているという。

今回の事件で重要なのは、遺体発見までの経緯だけではない。

室賀さんと三浦容疑者を巡っては、事件前から「殴られた」「口論になった」などとする110番通報が複数回あり、警察が2人を引き離す対応を取ったこともあったという。

警視庁は室賀さんの死亡経緯について、殺人の可能性も視野に捜査を進めている。ただし、現時点で三浦容疑者が室賀さんを殺害したと確認されたわけではない。

母親が「娘と連絡が取れない」と相談

警視庁によると、三浦容疑者は9月28日、室賀さんの遺体を宮城県栗原市の山中に遺棄した疑いが持たれている。

事件が動き始めたのは9月30日。

室賀さんの母親が「娘と連絡が取れない」などと警視庁に相談した。

警察が室賀さんの行方を捜す中で、三浦容疑者が車で宮城県方面へ移動していたことが分かり、車の移動先や立ち寄り先などを捜査。

10月4日、栗原市内の山中で室賀さんの遺体が見つかった。

山中の道路近くで遺体発見 目立った外傷なし

室賀さんの遺体は、山中の道路に近い場所で見つかった。

服を着た状態で、目立った外傷は確認されていないとされる。

一方、肩から上にはビニール袋がかかった状態だったという。

警視庁は死因や死亡時期を調べるとともに、室賀さんが死亡するまでの詳しい経緯について捜査している。

36歳男「記憶にありません」と否認

警視庁は三浦容疑者を死体遺棄の疑いで逮捕した。

三浦容疑者は、

「記憶にありません」

などと話し、遺棄容疑を否認しているという。

現段階での逮捕容疑は死体遺棄であり、室賀さんを死亡させた人物や死因については確定していない。

警視庁は殺人容疑も視野に、事件前後の2人の行動や関係性などを詳しく調べている。

事件前から複数回の110番通報

今回、事件の背景として重く受け止める必要があるのが、2人を巡る過去の110番通報だ。

警察にはこれまで、

「殴られた」

「口論になった」

などとする通報が複数回寄せられていたという。

警察が現場へ対応し、2人を引き離したこともあった。

一方で、現時点では通報が具体的に何回あったのか、それぞれいつ発生したのか、「殴られた」と訴えたのがどちらだったのかなど、詳細は明らかになっていない。

警察対応を結果だけで判断することはできない

室賀さんが死亡したという結果だけを見て、過去の警察対応が不十分だったと断定することはできない。

警察は通報時点で確認できる事情を基に対応する必要があり、その時点でどこまで危険性を把握できていたのかは、公開されている情報だけでは分からない。

だからこそ、今後の検証では「警察が介入していた」という事実だけでなく、その内容を具体的に確認する必要がある。

検証すべき4つのポイント

今回、警察対応について確認すべき点は大きく4つある。

第一に、過去の110番通報の回数と具体的内容。暴力行為やけがの有無など、警察が当時どこまで危険性を把握していたのか。

第二に、引き離し措置後の安全確認。一時的に離した後、2人が再び同居・接触する状況を警察が把握していたのか。

第三に、相談・支援機関への接続。同居する交際相手間の暴力は、一定の条件下でDV防止法上の保護対象となり得る。相談支援や保護制度についてどのような案内が行われたのかは現時点で不明だ。

第四に、過去の通報情報の引き継ぎ。複数回の110番通報があった事案として、警察内部で過去の対応履歴がどのように共有されていたのか。

これらが明らかにならなければ、過去の対応が適切だったかどうかを評価することはできない。

同居する交際相手間の暴力も保護対象になり得る

DV防止法は婚姻関係だけを対象とした制度ではない。

生活の本拠を共にする交際相手からの暴力についても、一定の要件を満たせば保護の対象となり得る。

ただし、今回の2人について、相談機関への接続や保護命令の申立てなどが行われていたかどうかは明らかになっていない。

制度が利用できたのに利用されなかったと断定することも現段階ではできない。

「引き離した後」に何があったのか

警察が2人を引き離した事実は確認されている。

しかし、今回の検証でより重要なのは、その後だ。

一時的に距離を置かせた後、どのような安全確認が行われたのか。

通報を繰り返す事案として危険性がどのように評価されていたのか。

支援機関への案内や情報共有がどこまで行われていたのか。

これは警察を結果論で批判するためではない。

室賀さんが死亡する以前にどのようなリスクが把握され、どのような対応が取られていたのかを確認するために必要な検証だ。

母親の相談から4日後に遺体発見

事件の流れを整理すると、三浦容疑者が室賀さんの遺体を遺棄した疑いが持たれているのは9月28日。

9月30日に室賀さんの母親が警視庁へ相談。

警察が三浦容疑者の車の移動先などを調べ、10月4日に宮城県栗原市の山中で室賀さんの遺体を発見した。

そして三浦容疑者が死体遺棄容疑で逮捕された。

一方、この数日間だけでなく、それ以前から2人を巡る110番通報が複数回あった。

警視庁は事件直前の足取りだけでなく、2人の関係や過去のトラブルについても調べている。

編集部まとめ

25歳の室賀真歩さんの遺体を宮城県栗原市の山中に遺棄したとして、同居する交際相手の三浦拓也容疑者が死体遺棄容疑で逮捕された。

三浦容疑者は「記憶にありません」と容疑を否認している。

今回の事件で見過ごせないのは、2人を巡って以前から「殴られた」「口論になった」など複数回の110番通報があり、警察が引き離す対応もしていたことだ。

ただ、過去の警察対応に問題があったと現段階で結論づけることはできない。

必要なのは、通報の具体的内容、当時の危険度評価、引き離し後の安全確認、相談支援への接続、警察内部での情報共有が実際にどう行われていたのかを確認することだ。

室賀さんの死亡原因とともに、死亡前に把握されていたリスクと、その後の対応がどうつながっていたのかが今後の大きな焦点となる。

週刊TAKAPI 編集部

特記事項

この記事は2026年10月5日夕方時点で確認できた捜査情報と、DV防止制度に関する公的情報を基に構成しています。

三浦容疑者の逮捕容疑は死体遺棄であり、室賀さんを殺害したことが確定したものではありません。

また、過去に複数回の110番通報や引き離し措置があったことは確認されていますが、警察対応と室賀さんの死亡との因果関係について、現時点で断定できる情報はありません。

Q逮捕されたのは誰ですか?
A東京都練馬区のバー経営・三浦拓也容疑者(36)です。死体遺棄の疑いで逮捕されました。
Q室賀真歩さんの遺体はどこで見つかりましたか?
A宮城県栗原市の山中で見つかりました。
Q三浦容疑者は容疑を認めていますか?
A認めていません。「記憶にありません」などと話し、死体遺棄容疑を否認しています。
Q2人の間では以前からトラブルがあったのですか?
A警視庁によると、「殴られた」「口論になった」などとする110番通報が複数回あり、警察が2人を引き離す対応を取ったこともあったということです。
Q警察の過去の対応に問題があったのでしょうか?
A現時点では判断できません。通報の具体的内容や危険度評価、引き離し後の安全確認などが明らかになっておらず、今回の死亡との因果関係を断定できる情報はありません。

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