【徳洲会グループ】半年で再び職員のSNS動画投稿問題 4月には患者48人の氏名が動画に、今度は千葉西総合病院

週刊TAKAPI|社会・医療問題

医療法人徳洲会が運営する千葉西総合病院(千葉県松戸市)は2026年10月8日、職員が患者の映り込んだショート動画を個人のSNSアカウントに無断で投稿していたと発表した。

病院は問題の投稿を削除し、職員への聞き取りなど事実関係の調査を進めている。三角和雄病院長は同日付で謝罪文を公表した。

徳洲会グループでは、同年4月にも東京都西東京市の武蔵野徳洲会病院で、職員がSNSに投稿した動画に患者48人の氏名が含まれていた問題が発覚している。

同院は対象患者への謝罪や全職員636人への研修を実施したと公表していた。

約半年の間に、同じ医療グループの別々の病院で、患者のプライバシーに関わるSNS動画投稿問題が明らかになったことになる。

千葉西総合病院、患者が映り込んだ動画を職員が無断投稿

千葉西総合病院が10月8日に公表した「当院職員によるSNSへの動画投稿に関するお詫び」によると、同院に勤務する職員が、院内で患者が映り込んだショート動画を個人のSNSアカウントに無断で投稿していたことが判明した。

病院は患者や家族、関係者に謝罪するとともに、問題の投稿を削除した。

現在は当該職員への聞き取りを含め、事実関係の詳細な調査を進めているという。

一方、病院の発表では、投稿に使用されたSNSの種類や撮影日時、患者の人数、動画の公開期間、閲覧規模などは明らかにされていない。

患者本人の同意の有無や、個人を識別できる状態で映っていたかについても、詳細は公表されていない。

病院は今後、事実関係が確認でき次第、詳細と再発防止策を公表する方針を示している。

4月には武蔵野徳洲会病院で患者48人の氏名が動画に

徳洲会グループでは、今回と類似するSNS動画投稿問題が約半年前にも明らかになっていた。

東京都西東京市の武蔵野徳洲会病院では、職員が2025年1月頃にSNSへ投稿した動画に、患者48人の氏名が含まれていたことが判明した。

この問題は2026年4月4日、院内職員からの報告によって発覚した。

動画の投稿から発覚までには、約1年3か月が経過していたことになる。

同院は発覚後、当該投稿を削除し、対象となった患者48人への個別連絡と謝罪を進めた。

また、個人情報保護委員会への報告も実施した。

4月28日に公表した第三報では、対象患者への対応と事実関係の調査が完了したことを明らかにしている。

問題を起こした職員については、院内規定に基づき厳正に対応したとしているが、具体的な処分内容は提示された資料では確認できない。

全職員636人が研修受講、それでも別の病院で問題が発覚

武蔵野徳洲会病院は、再発防止策としてSNS利用と個人情報保護に関する研修を実施した。

対象には常勤職員だけでなく、非常勤職員や派遣職員も含まれ、計636人全員が研修を受講したとしている。

さらに、SNS利用ガイドラインの策定・周知や、院内での撮影機器の使用ルールの見直し、個人情報管理体制の継続的な点検・改善を進める方針を示していた。

しかし、その約半年後、今度は同じ徳洲会グループの千葉西総合病院で、患者が映り込んだ動画の無断投稿が明らかになった。

両病院は別々の医療機関であり、武蔵野徳洲会病院で実施された研修が千葉西総合病院にも適用されていたかは確認できていない。

また、今回の動画がいつ撮影・投稿されたのかも不明であり、4月の問題発覚後に投稿されたものかどうかも明らかではない。

それでも、同じグループ内で類似する問題が発覚した以上、過去の事案を受けた情報共有や注意喚起がどのように行われていたかは、検証すべき論点となる。

グループ全体の再発防止体制はどうなっていたのか

今回の問題では、千葉西総合病院の職員による撮影・投稿の経緯だけでなく、徳洲会グループ全体での患者情報保護の取り組みも焦点となる。

武蔵野徳洲会病院で患者48人の氏名がSNS動画に含まれていた問題が発覚した際、グループ内の他病院にも事案は共有されていたのか。

また、SNS投稿に関する注意喚起や研修、院内撮影のルールの点検などが、グループ全体で行われていたのか。

こうした点は現時点で確認できていない。

医療機関における患者の氏名や肖像などの取り扱いは、患者のプライバシーと信頼に直結する。

千葉西総合病院は、患者への謝罪と対応を進めるとともに、事実関係が確認でき次第、詳細と再発防止策を公表するとしている。

相次いで明らかになったSNS動画投稿問題に対し、個々の病院だけでなく、グループ全体としてどのような再発防止体制を構築するのか。今後の説明が注目される。

記事更新日:2026年10月8日

担当記者:週刊TAKAPI編集部

資料:千葉西総合病院2026年10月8日付公表文、武蔵野徳洲会病院2026年4月28日付第三報(後者は提供情報に基づく)

読者の疑問 Q&A

Q千葉西総合病院では何が起きた?
A職員が患者の映り込んだショート動画を個人のSNSアカウントに無断で投稿していたことが判明しました。病院は10月8日に謝罪し、調査を進めています。
Q過去にも徳洲会グループで同様の問題があった?
A2026年4月、武蔵野徳洲会病院で患者48人の氏名を含む動画がSNSに投稿されていた問題が発覚しました。同院は対象患者への謝罪などを完了したと発表しています。
Q患者の個人情報は流出した?
A武蔵野徳洲会病院では48人の氏名が動画に含まれていました。千葉西総合病院については、患者が映り込んでいたこと以外の詳細は調査中です。
Q徳洲会グループ全体で再発防止策は実施された?
A武蔵野徳洲会病院では636人への研修が完了していますが、グループ全体への展開状況は確認できていません。