新潟県警新潟西署の交通課に所属していた30代の女性巡査長が、男子高校生を車ではねて負傷させ、救護せずに立ち去ったとして、道路交通法違反などの疑いで書類送検されていたことが分かった。
事故は2026年7月8日朝、新潟市西区で発生。巡査長は高校生に「病院に行ってね」と声をかけ、現金1万円を手渡した上で、偽名と虚偽の電話番号を伝えていたという。
巡査長は9月17日付で書類送検され、同日に減給の懲戒処分を受けて辞職した。新潟県警は、今回の事案を当初公表していなかった。
出勤途中に男子高校生と衝突 救護や届け出をせず立ち去った疑い
捜査関係者によると、事故が起きたのは7月8日午前8時ごろ。女性巡査長は車で出勤する途中、新潟市西区の丁字路で脇道から大通りへ左折しようとした際、直進していた男子高校生の自転車と衝突した。
高校生は転倒し、打撲などの軽いけがを負った。
巡査長は負傷した高校生を救護せず、警察への届け出も行わないまま現場を離れた疑いが持たれている。
県警は9月17日、道路交通法違反の救護義務違反と事故不申告、自動車運転処罰法違反の過失傷害の疑いで書類送検した。捜査関係者によると、元巡査長は容疑を認めているという。
「病院に行ってね」と現金1万円 名前も電話番号も虚偽
事故直後、女性巡査長は高校生に「病院に行ってね」と声をかけ、現金1万円を手渡していた。
さらに、連絡先として自分の名前と電話番号を伝えたものの、いずれも虚偽だったという。
高校生の保護者が教えられた番号に電話すると、応対したのは巡査長とは無関係の人物だった。保護者からの110番通報を受け、事故が発覚した。
交通事故の捜査や違反の取り締まりに携わる交通課の警察官が、負傷者を救護せず、身元を偽って現場を離れた疑いが持たれている。
事故後はいったん出勤 体調不良で早退し夕方に出頭
女性巡査長は事故現場を離れた後、そのまま勤務先の新潟西署に出勤した。
その後、体調不良を理由に早退し、同日夕方になって同署に出頭。事故を申告したという。
県警は事故から約2カ月後の9月17日、元巡査長を書類送検するとともに、減給の懲戒処分とした。元巡査長は処分当日に辞職した。
減給の具体的な割合や期間については、確認できた情報では明らかになっていない。
県警は事案を公表せず 警務部長「言語道断の行為」
今回の書類送検と懲戒処分について、新潟県警は当初、公表していなかった。
10月14日に書類送検と辞職が明らかになり、15日には現金1万円の手渡しや虚偽の連絡先など、事故直後の対応についても報じられた。
県警の警務部長は、元巡査長の行為を「言語道断」とし、職員への指導を徹底して再発防止に努める考えを示した。
編集部まとめ
新潟西署交通課の30代女性巡査長が、男子高校生を負傷させながら救護せず、偽名と虚偽の電話番号を伝えて現場を離れた疑いで書類送検された。
元巡査長は現金1万円を渡した後に出勤し、同日夕方に出頭。9月17日に減給処分を受け、同日辞職した。
新潟県警は当初、事案を公表していなかった。
週刊TAKAPI 編集部
特記事項
本記事は、2026年10月15日までに明らかになった新潟県警の元職員に対する書類送検と懲戒処分について、公開情報を照合して構成した。
事故発生日、救護義務違反などの容疑、現金1万円の手渡しと虚偽の連絡先、書類送検・処分・辞職の経緯を整理した。
書類送検は有罪の確定を意味するものではない。今後も取材・検証を続ける。

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