東京都八王子市内の保育園で、園児59人と職員5人の計64人が下痢や腹痛などの症状を訴え、東京都と八王子市保健所は食中毒と断定した。
患者の便から検出されたのは、大腸菌に近い細菌「エシェリキア・アルベルティイ」。東京都によると、この細菌による食中毒が都内で確認されたのは初めてだという。
一時入院した園児1人を含め、患者は全員快方に向かっている。
7月7日から8日の給食が原因か
東京都によると、患者は7月8日午前から10日夕方にかけて、下痢や腹痛などを発症した。
共通して食べていたのは、保育園で7日から8日に提供された給食だった。八王子市保健所は、発症状況や検査結果などから、園内の給食施設で提供された食事を原因とする集団食中毒と判断した。
保育園は10日から給食の提供を自主的に取りやめていた。
園児59人、職員5人が発症
症状を訴えたのは、園児59人と職員5人の計64人。
主な症状は下痢や腹痛で、発熱や嘔吐を伴う場合もある。一時入院した園児が1人いたものの、重症者は確認されておらず、全員が回復に向かっている。
東京都と八王子市は、給食の献立や使用された食材、調理手順、保存状況などを調べている。
大腸菌と間違われやすい比較的新しい細菌
エシェリキア・アルベルティイは、1991年にバングラデシュの子どもの下痢症例から見つかり、2003年に新しい細菌として正式に命名された。
大腸菌と性質が似ているため、従来の検査では別の菌と判定されることもあり、近年になって食中毒の原因菌として注目されるようになった。国内では、この菌による集団感染や大規模な食中毒の事例も報告されている。
一般的には、菌を含む食品を口にしてから12時間から24時間ほどで、下痢、腹痛、発熱、嘔吐などが現れるとされる。
給食施設を3日間の営業停止処分
八王子市保健所は7月17日、保育園の給食施設に対し、同日から3日間の営業停止処分を行った。
今後は、食材の仕入れ先や調理器具、調理従事者の健康状態、加熱や保存の方法などを確認し、菌が給食へ混入した経路を調べる。
東京都と八王子市は、調査結果を踏まえて再発防止策を検討する方針だ。
都内初の集団食中毒 感染経路の特定が焦点
今回の食中毒では、64人という多数の園児と職員が発症した一方、原因となった食材や菌の混入経路は明らかになっていない。
保育園の給食は同じ食事を多くの園児が口にするため、一度汚染が起きると被害が広がりやすい。今後は、7日と8日に提供された献立のうち、どの食品が原因だったのか、調理や保存のどの段階で菌が入り込んだのかが調査の中心となる。
編集部まとめ
八王子市内の保育園で、園児と職員64人が発症する集団食中毒が起きた。
都内で初めて確認されたエシェリキア・アルベルティイによる食中毒とされ、保育園の給食施設は3日間の営業停止処分を受けた。
患者は全員快方に向かっているが、原因となった食材や菌の混入経路は特定されていない。東京都と八王子市による調査で、給食のどの段階に問題があったのかが焦点となる。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項:本記事は東京都と八王子市保健所の発表内容および公的機関の細菌情報を基に構成しています。原因となった具体的な食材や菌の混入経路は、現時点で明らかになっていません。
八王子の保育園で64人が発症した集団食中毒の要点
東京都八王子市の保育園で、園児59人と職員5人の計64人が下痢や腹痛などを訴え、患者の便からエシェリキア・アルベルティイが検出されました。都内でこの細菌による食中毒が確認されたのは初めてとされ、7月7日から8日に提供された給食が原因とみられています。一時入院した園児を含む全員が快方に向かっており、給食施設は3日間の営業停止処分を受けました。今後は原因となった食材と菌の混入経路の特定が焦点となります。
事件・事故、学校問題、行政などに関するタレコミ・リーク・情報提供は、週刊TAKAPI公式LINEまたは各種SNSのDMからお寄せください。情報提供者のプライバシーに十分配慮し、秘密を厳守します。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。