愛知県西尾市の市立花ノ木小学校で給食費の管理を担当していた元学校事務職員が、学校給食費87万円を着服した疑いで逮捕されました。
西尾市教育委員会の調査では、2019年度以降に着服された可能性のある金額が、少なくとも1793万円に上ることが判明しています。警察は余罪や金の使途を詳しく調べています。
給食費87万円を着服した疑い
逮捕されたのは、西尾市に住む元学校事務職員、宮地誠容疑者(42)です。
警察によると、宮地容疑者は2026年2月から3月にかけて、西尾市立花ノ木小学校が管理していた給食費から、少なくとも87万円を着服した疑いが持たれています。
取り調べに対し、宮地容疑者は「間違いありません」と供述し、容疑を認めているということです。
警察は学校側の会計資料や口座の入出金履歴を確認し、着服した金の使途や、ほかにも同様の行為がなかったか調べています。
他校より納入額が少なく、市教委が調査
事件が発覚するきっかけとなったのは、西尾市教育委員会による給食費の確認でした。
市教委は、花ノ木小学校の給食費の納入額が、児童数などを踏まえても他校と比べて不自然に少ないことに気付き、会計資料や口座の記録を調査しました。
市教委によると、宮地容疑者への聞き取りを進めるなかで不適切な会計処理の疑いが浮上し、宮地容疑者は先月11日、警察に自首したということです。
宮地容疑者は2019年度以降、同校の給食費管理を事実上、一人で担当していたとされています。
2019年度以降、総額1793万円に上る可能性
市教委が過去の会計記録を調べた結果、着服された可能性のある金額は、2019年度以降で少なくとも1793万円に上ることが分かりました。
今回の逮捕容疑は、このうち2026年2月から3月に着服したとされる87万円です。
警察は、複数年度にわたる入出金記録や帳簿を照合し、被害額の全容解明を進めています。
着服が長期間に及んでいた場合、給食費の徴収額と実際の入金額の差が、なぜ早い段階で把握されなかったのかも捜査と検証の焦点になります。
一人に任せた管理体制を検証へ
学校給食費は、保護者から集められ、児童の給食提供に充てられる重要な資金です。
今回の事件では、宮地容疑者が長期間にわたり、一人で給食費の管理を担当していたとされています。
学校関係者からは、「一人の職員に長期間、管理を任せていた体制にも問題があったのではないか」と、確認体制の不備を指摘する声も上がっています。
市教委は、複数の職員による確認や定期的な残高照合が適切に行われていたかを確認し、学校会計の管理体制を見直す方針です。
市教委が被害額を精査、保護者への説明急ぐ
西尾市教育委員会は現在、着服されたとみられる金額の確定作業を進めるとともに、花ノ木小学校の保護者への説明を急いでいます。
給食費の不足が児童への給食提供や学校運営に影響を及ぼしていなかったかについても確認を進めています。
市教委は、ほかの市立学校でも同様の問題が起きていないかを調査し、給食費を含む学校会計の管理方法と監査体制を見直すとしています。
警察は、宮地容疑者が給食費を着服したとされる期間や手口、金の使途を調べ、1793万円とされる被害額の裏付けを進めています。
編集部まとめ
今回の逮捕容疑は87万円ですが、市教委の調査では、着服された可能性のある金額が少なくとも1793万円に上っています。
今後の焦点は、被害総額と金の使途に加え、一人の職員による長期管理を見過ごした学校と市教委の確認体制です。西尾市には、会計記録の精査結果を明らかにした上で、保護者に具体的な再発防止策を説明することが求められます。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
この記事は、警察、西尾市教育委員会の発表、東海テレビ報道などを基に構成しています。逮捕容疑は捜査段階のものであり、刑事責任は今後の捜査や裁判によって判断されます。着服額や期間、管理体制の詳細は、今後の捜査や市教委の調査によって変更される可能性があります。
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1793万円の全容解明と管理体制の検証が焦点
今回の逮捕容疑は2026年2月から3月にかけて着服したとされる87万円ですが、西尾市教育委員会の調査では、2019年度以降の被害額が少なくとも1793万円に上る可能性が浮上しています。警察は複数年度の会計記録や口座の入出金履歴を確認し、着服の期間、手口、金の使途を調べています。同時に、給食費の管理を一人の職員に長期間任せ、入金額の異常を早期に把握できなかった学校と市教委の確認体制も重要な検証対象となります。
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