熊本県で発生した最大震度7の地震後、嘉島町の大型商業施設「イオンモール熊本」で起きた爆発事故を巡り、2階テナントの雑貨店「ハビタ」を運営する会社の社長らが2日、報道陣の取材に応じました。
会社側は、爆発により従業員2人が死亡したことを明らかにし、そのうち1人について、売上金を金庫へ戻すよう伝えられた後、同僚とともに店舗内へ戻り、爆発に巻き込まれたと説明しました。
亡くなったのは、熊本市のハビタ従業員・大竹玖瑠美さん(22)ら2人です。
地震後に一度避難も…店舗へ戻った2人
大竹さんは地震発生後、いったん施設の外へ避難していました。
しかしその後、会社側から売上金の保管について対応を求められ、同僚とともに店舗へ戻ったとされています。
その直後、施設内で爆発が発生。
2人は大きな被害を受け、命を落としました。
当時、施設では地震による混乱や建物への影響が続いており、なぜ従業員が再び店内へ入る判断に至ったのか、その経緯が注目されています。
母親「娘は帰ってこないんですよ」
2日、大竹さんの通夜にはハビタ関係者が訪れ、遺族に謝罪しました。
会社側は、事故に至った経緯をまとめた書面を遺族へ手渡したということです。
謝罪を受けた大竹さんの母親は、涙ながらに、
「娘は帰ってこないんですよ」
と訴えました。
突然、最愛の家族を失った遺族の言葉は、事故の重大さを改めて浮き彫りにしています。
ハビタ社長「痛恨の極み」
ハビタの上野景真社長は取材に対し、
「もう痛恨の極みで、ご遺族の皆さまに申し訳ない」
と述べ、亡くなった従業員と遺族に謝罪しました。
一方で、店舗へ戻る判断がどのような状況で行われたのか、誰がどのような指示を出したのかについては、今後さらに確認が進められる見通しです。
問われる「災害時の企業判断」
大規模災害では、建物の安全確認や二次被害の防止が最優先されます。
今回の事故では、避難した従業員が再び建物内へ戻ったことが明らかになり、災害発生時の企業対応や安全管理の在り方が問われています。
売上金など事業上の対応と、従業員の命を守る判断をどう両立させるのか。
企業には、平時から「人命を最優先にした危機管理体制」の整備が求められています。
編集部まとめ
イオンモール熊本の爆発事故で、雑貨店「ハビタ」の従業員2人が死亡しました。
会社側は、売上金を金庫へ戻す対応のため、従業員が店舗へ戻った経緯を説明し、社長が遺族へ謝罪しました。
「娘は帰ってこないんですよ」という母親の言葉は、災害時の判断が人の命に直結することを改めて突きつけています。
今後は事故原因の解明だけでなく、避難後の安全判断や企業の危機管理体制についても検証が求められます。
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