三重県亀山市が2021年以降、消防団員への報酬支給方法を改めるよう複数回求めていたにもかかわらず、市内の一部の分団で、団員個人の通帳を幹部が管理する運用が続いていたことが分かった。
昨年(2025年)夏ごろ、市側に天引きが続いているとの情報が寄せられ、亀山市消防本部が実態を確認した。
市内3分団で個人通帳を幹部が管理
亀山市消防本部によると、問題が確認されたのは市内にある消防団のうち3つの分団。
分団の幹部が団員個人名義の通帳を預かり、市から振り込まれた報酬の一部を「飲み会」などの名目で差し引いていた。訓練などに伴う手当は、現金で団員に手渡していたという。
金額や対象人数、分団名などの詳細は、現時点で公表されていない。
市は2021年以降、複数回にわたり改善を要請
消防団員は非常勤特別職の地方公務員で、活動に応じた報酬や出動手当は、原則として団員個人に支給される。
団員への報酬を分団側が一括管理したり、親睦費などとして天引きしたりする運用は全国的にも問題となっており、亀山市は2021年以降、複数回にわたって支給方法の改善を求めていた。
しかし、昨年夏ごろになっても同様の運用が続いているとの情報が市側に寄せられ、今回の実態把握につながった。
他人名義の通帳使用は法に触れる恐れも
亀山市は、本人以外が他人名義の通帳を使用する行為について、法に触れる恐れがあるとの認識を示している。
市は引き続き、対象となった分団に運用の改善を求める方針。幹部への処分、差し引かれた金銭の返還、再発防止策などについては、これまでのところ明らかにされていない。
編集部まとめ
団員個人に支給される報酬を、幹部が通帳ごと管理し、親睦費などの名目で差し引く運用には、本人の同意や金銭の使途を含め、適切性を確認すべき点が残る。
亀山市が以前から改善を求めていた経緯もあり、今後は通帳管理が解消されたか、差し引かれた金銭がどのように扱われるかなど、具体的な是正状況の公表が望まれる。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
本記事は、2026年8月5日に配信された報道と亀山市消防本部の説明を基に再構成しています。具体的な分団名、金額、対象人数、関係者の処分は公表されていません。「法に触れる恐れがある」との表現は市側の見解であり、違法行為が確定したことを意味するものではありません。
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