石川県警察は、危険運転傷害の疑いで書類送検されるなど複数の非行が確認された40代の男性警部補を、懲戒免職処分にしました。
警部補は2024年12月、医療機関から処方された薬を服用した後に乗用車を運転し、金沢市内で信号待ちをしていた車に追突。乗っていた男女2人にけがを負わせたとされています。
この事故とは別に、職場で上司に暴行した疑いや、コンビニエンスストアの駐車場で立小便をしたとする軽犯罪法違反の疑いでも、それぞれ書類送検されています。
金沢市戸水2丁目で信号待ちの車に追突
事故が起きたのは2024年12月23日午後8時45分ごろ、金沢市戸水2丁目の県道です。
警部補が運転する乗用車が、信号待ちで停車していた別の乗用車に追突しました。
追突された車には40代の男性と30代の女性が乗っていて、2人はいずれも首にけがを負ったとされています。
事故当時、警部補は運転前に医療機関から処方された薬を服用していました。県警は、薬の影響によって正常な運転が困難な状態で車を運転した疑いがあると判断したとみられます。
危険運転傷害の疑いで書類送検 警部補は容疑を否認
県警は2025年10月、この事故をめぐり、警部補を危険運転傷害の疑いで金沢地方検察庁に書類送検しました。
警部補は事故を起こしたこと自体は認めている一方、危険運転傷害の容疑については否認しているということです。
今回ポイントとなるのは、服用していたものが違法薬物ではなく、医療機関から処方された薬だったことです。
ただ、危険運転致死傷罪を定める法律は、アルコールだけでなく「薬物」の影響によって正常な運転が困難な状態で車を走行させ、人を死傷させた場合も対象としています。処方された医薬品であることだけを理由に、法律の対象から当然に除外される仕組みではありません。
一方、今回服用していた薬の名称や量、服用から運転までの時間、警部補にどのような症状が現れていたのかといった詳細は、現時点で示された情報からは明らかではありません。
そのため、危険運転傷害罪が成立するかどうかについては、今後の検察の判断などを確認する必要があります。
職場では上司に暴行 別の疑いでも書類送検
警部補をめぐっては、交通事故だけでなく、職場内で上司に暴行を加えたとして、暴行の疑いでも書類送検されています。
さらに2025年5月には、金沢市内のコンビニエンスストア駐車場で立小便をしたとして、軽犯罪法違反の疑いでも書類送検されました。
一連の問題は、交通事故だけにとどまらず、複数の非行が重なった形です。
一連の経過
2024年12月23日
金沢市戸水2丁目で信号待ちの乗用車に追突し、男女2人がけが。
2025年5月
金沢市内のコンビニ駐車場で立小便をしたとされる事案が発生。
2025年10月
2024年の追突事故をめぐり、危険運転傷害の疑いで金沢地検に書類送検。
このほか、職場で上司に暴行した疑いでも書類送検されています。
警察官による複数の非行 県警「信頼回復に努める」
石川県警は今回の処分を受け、県民に謝罪したうえで、職員への指導を徹底し、再発防止と信頼回復に取り組むとしています。
警察官には交通法規を取り締まり、市民の安全を守る立場として高い規律が求められます。
今回のケースでは、交通事故に加え、暴行や軽犯罪法違反の疑いまで複数の事案が重なっており、県警が懲戒免職という重い処分を決定した経緯も注目されます。
編集部まとめ
石川県警の40代男性警部補が、処方薬を服用した後に車を運転し、信号待ちの乗用車に追突して2人にけがを負わせたとして、危険運転傷害の疑いで書類送検されました。
さらに暴行や軽犯罪法違反の疑いでも書類送検されており、県警は警部補を懲戒免職処分としました。
処方薬の具体的な種類や事故当時の影響など、刑事責任を判断するうえで重要となる詳細は明らかになっておらず、今後の検察側の判断が焦点となります。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
この記事は2026年8月10日までに確認した情報をもとに、週刊TAKAPI編集部が一連の経緯を時系列で整理・再構成しています。警部補は危険運転傷害の容疑を否認しており、書類送検は有罪が確定したことを意味するものではありません。処方薬の種類、服用量、事故当時の具体的な症状など、現段階で明らかになっていない事項については推測していません。
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