高知県警は9月18日、勤務時間中に私物のスマートフォンやタブレットでゲームや動画を繰り返し閲覧して職務を怠ったほか、家庭や事業所を訪問する「巡回連絡」の実施件数を約1350件水増しして上司に虚偽報告したとして、県警本部警務課に勤務する40代の男性巡査長を、減給100分の10・3カ月の懲戒処分とした。
男性は問題行為当時、巡査部長として交番などの地域警察業務に従事していた。
県警によると、2023年3月から2026年1月までの約3年間、勤務時間中に私物のスマートフォンやタブレット計7台を使い、ゲームや動画を約3400回閲覧していた。
さらに2023年4月から2025年11月まで、巡回連絡の実施件数を約1350件多く報告していたことも確認された。
約3年間、勤務中にゲーム・動画約3400回
男性が勤務中に私物端末を使用していた期間は、2023年3月から2026年1月まで。
県警の調査では、スマートフォンやタブレット計7台を使用し、ゲームや動画を約3400回閲覧していたとされる。
男性は、勤務中に私物端末を使うことが不適切であると認識していた趣旨の説明をしているという。
約3400回という数字の具体的な算定方法や、ゲームと動画の内訳、勤務時間中に私的利用へ費やした総時間については明らかになっていない。
巡回連絡の実績を約1350件水増し
県警の調査では、勤務中の私的な端末使用に加え、地域警察活動の実績についても虚偽報告が確認された。
男性は2023年4月から2025年11月まで、家庭や事業所などを訪問する「巡回連絡」の実施件数を約1350件水増しし、上司に報告していた。
巡回連絡は、地域警察官が担当区域の家庭や事業所などを訪問し、犯罪や事故防止に必要な情報を伝えたり、住民から困りごとや意見、要望を聞いたりする活動。
ただし、約1350件のうち、実際に訪問していなかった件数がどの程度だったのか、水増しがどのような方法で行われていたのかについて、詳しい内訳は公表されていない。
机の下でスマホ操作 上司が発見
一連の問題が明らかになるきっかけとなったのは2025年12月だった。
男性が勤務中、机の下に隠すようにスマートフォンを操作しているところを上司が発見した。
その後の調査で、長期間にわたるゲーム・動画の閲覧と、巡回連絡の虚偽報告が判明した。
勤務中の私的利用は約3年間、巡回連絡の水増しも2年以上にわたっていた。
過去にもスマホの不適切使用で指導
公開報道によると、男性は過去にも勤務中のスマートフォンの不適切使用について指導を受け、自ら降格を申し出たとされる。
今回の問題行為当時は巡査部長だった一方、処分時は県警本部警務課の巡査長として勤務していた。
ただし、過去の指導を受けた時期や内容、降格を申し出た時期、その後の正式な人事措置については明らかになっていない。
このため、過去の指導と今回確認された約3年間の問題行為が時系列上どのように重なるのかについては、現時点では確認できない。
県警「規律の緩みが具現化」と懸念
高知県警は今回の事案について、「組織の規律の緩みが具現化したもの」として強い懸念を示している。
県警は再発防止策を講じ、信頼回復に取り組むとしている。
今回確認できた公開情報では、巡回連絡の虚偽報告や勤務中の職務怠慢について、逮捕、書類送検、起訴などの刑事手続きは確認されていない。
懲戒処分と刑事責任は別の手続きであり、今回公表されたのは県警内部の懲戒処分となる。
編集部まとめ
高知県警の40代男性巡査長が、勤務中のゲーム・動画閲覧約3400回と、巡回連絡約1350件の水増しで減給3カ月となった。
約3年にわたる私的な端末使用に加え、地域警察活動の実績についても虚偽報告が確認された。
県警は「規律の緩みが具現化したもの」と懸念を示し、再発防止と信頼回復に取り組むとしている。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本稿は、2026年9月18日に公表された高知県警の懲戒処分について、県警発表に基づく複数の公開報道を照合して構成しています。
男性の氏名は公表されていません。
ゲーム・動画の閲覧「約3400回」、巡回連絡の水増し「約1350件」は複数の公開報道で一致していますが、私的利用の総時間、水増し方法ごとの内訳、実際に未実施だった巡回連絡の件数は明らかになっていません。
過去に勤務中のスマートフォンの不適切使用で指導を受け、「自ら降格を申し出た」との情報は公開報道に基づきます。指導時期、降格の申し出時期、正式な人事措置の詳細は確認できていません。
9月20日時点の公開情報では、逮捕、書類送検、起訴などの刑事手続きは確認できていません。

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