高知県教育委員会は9月15日付で、未成年女性に複数回わいせつな行為をしたとして、香南市立夜須中学校の橋場公亮教諭(31)を懲戒免職とした。
橋場教諭は芸西中学校に勤務していた2022年5月から2024年3月にかけ、県内の自家用車内やカラオケ店などで、未成年女性に少なくとも4回、キスなどの身体接触を伴うわいせつな行為をしたとされる。2022年4~5月ごろにも別の行為があったことが確認されているという。
行為後も教職員向けの不祥事防止研修を受けていたが、自ら申し出ることはなかった。県教委の聞き取りには、研修を受けるたびに胸が苦しかったとする趣旨の説明をしている。
車内やカラオケ店で未成年女性にわいせつ行為
県教委などによると、橋場教諭は芸西中学校に勤務していた時期に、未成年と認識した女性に対し、自家用車や県内のカラオケ店などでわいせつな行為を繰り返した。
県教委が具体的に把握したのは2022年5月から2024年3月までの少なくとも4回。別途、同年4~5月ごろにも行為があったとされている。
現在の所属は香南市立夜須中学校で、所属校名は処分日時点のものとなる。
被害者と家族の相談で発覚
問題が表面化したのは2026年8月31日。
被害女性と家族から相談があり、翌9月1日、校長や香南市教育委員会が橋場教諭に事実関係を確認したところ、一連の行為を認めたとされる。
香南市教委は警察にも告発している。
今回の懲戒免職とは別に、わいせつ行為について今後どのような刑事手続きが取られるかは、現時点では確定していない。
「教壇に立つべき人間ではない」それでも言い出せず
県教委の調査では、橋場教諭は行為を認め、自らの弱さが原因だったとする趣旨の説明をしている。
さらにテレビ高知の報道によると、不祥事防止研修を受けながら、すでに自らが問題となる行為に及んでいたことから、研修のたびに心理的な負担を感じていたという。
問題は、研修を受講していたにもかかわらず、自らの行為を申告せず、被害者側から相談があるまで表面化しなかった点にもある。
■高知県 今城純子教育長 コメント要約
今城純子教育長は、被害者と家族に謝罪するとともに、度重なる教職員の不祥事によって高知県の公教育への信頼を大きく損ねたとして、事態を深刻に受け止める考えを示した。
県教委は再発防止として、市町村教委を通じ、各学校に1か月以内の全教職員向け研修を求めた。さらに「児童生徒性暴力等の未然防止に係るチェックリスト」による校内点検を実施し、取組状況を報告させる方針としている。
18日の会見では、過去10年間の不祥事分析を踏まえ、採用1年目の小中学校教員を対象とする新たな研修も10~12月に実施すると説明している。
■香南市 三木守教育長 コメント要約
香南市の三木守教育長も、教職員の服務を監督する立場として今回の事案を重く受け止めているとの認識を示した。
香南市では2025年度から、不祥事防止に向けた校内研修、学校内のルールづくり、チェックリストを活用した点検などを進めており、今後もこれらの取組を継続するとしている。
一方、今回の行為は被害者側が相談するまで表面化していなかった。既存の研修や点検が、実際の早期発見につながっていたのかは今後の確認点となる。
2022年から処分までの経過
2022年4~5月ごろ、把握された4回とは別のわいせつ行為があったとされる。
2022年5月~2024年3月、芸西中学校勤務時に未成年女性へ少なくとも4回わいせつな行為。
2026年8月31日、被害女性と家族が教育委員会側へ相談。
9月1日、本人への確認で行為を認め、香南市教委が県教委へ報告。警察にも告発した。
9月15日、高知県教委が橋場教諭を懲戒免職。
9月18日、今城教育長が教職員不祥事について改めて謝罪し、再発防止策を説明した。
編集部まとめ
今回の事案で問われるのは、懲戒免職という処分だけではない。
橋場教諭は、不祥事防止研修を受ける時点ですでに問題となる行為に及んでいたにもかかわらず、自ら申し出ることはなく、最終的には被害者側からの相談によって発覚した。
今後確認すべきなのは、研修やチェックリストを実施するだけでなく、①教職員自身や周囲から相談・通報できる仕組みが機能していたか、②長期間にわたる行為を学校側が把握できなかった理由、③警察への告発後の刑事手続きの進展だ。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本記事は、2026年9月15日から19日までに公表されたテレビ高知、高知放送、高知さんさんテレビなどの報道を基に構成しています。
被害女性の氏名、詳細な年齢、学校との関係など、個人を特定し得る情報は記載していません。
懲戒免職は行政上の処分です。わいせつ行為をめぐる刑事責任については、現時点で最終的な判断は確認されていません。

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