北海道函館市で、殺人未遂罪に問われていた77歳の男性被告が、がん治療のため入院した病院から姿を消し、5日後に函館山付近の岩礁で遺体で見つかった。函館地方検察庁が2026年8月21日、明らかにした。
死亡したのは大川清被告(77)。
大川被告は6月、自宅で70代の妻の頭部を金槌で殴り、殺害しようとしたとして逮捕され、7月に殺人未遂罪で起訴されていた。
勾留執行停止の当日に病院から姿消す
大川被告は、がん治療を理由に8月16日に勾留の執行が停止され、函館市内の病院に入院した。
しかし同日午後に病院を出た後、所在が分からなくなった。
警察などが捜索を続け、21日午前11時15分ごろ、函館山の展望台から南西約950メートル離れた岩礁で、仰向けに倒れている大川被告を警察官が発見した。
死因や発見時の詳しい状況、所持品などは公表されていない。
所在不明を直ちに公表せず 地検が理由説明
函館地検は、大川被告が所在不明になった事実を直ちには公表しなかった。
その理由について、被害者の安全が確保されていたことや、第三者へ危害を加える危険性が低いと判断したことに加え、公表によって地域住民に不必要な不安を与える可能性を考慮したとしている。
一方、大川被告は殺人未遂罪で起訴され、公判を控えていた。
勾留の執行が停止されたその日に病院から姿を消したことから、今後は執行停止中の被告の所在確認や、医療機関との連携がどのように行われていたのかも焦点になる。
地検「公判請求中の被告が亡くなったことは遺憾」
函館地検は今回の事態について、公判請求中だった被告が死亡したことは遺憾との認識を示した。
大川被告が病院を出た理由や、その後どのような経路で函館山周辺まで移動したのかは明らかになっていない。
死亡に至った経緯についても、現時点では断定できない。
今後のポイント
今回の事案では、殺人未遂罪で起訴された被告が、がん治療を理由に勾留の執行を停止された当日に所在不明となり、5日後に遺体で発見された。
焦点は大きく二つある。
一つは、病院を出てから死亡するまでの経緯と死因。もう一つは、勾留執行停止中の被告が所在不明になった際の管理態勢と、公表を見送った判断だ。
函館地検は被害者の安全確保や第三者への危険性を踏まえて公表しなかったと説明しているが、今後さらに詳しい経緯が示されるか注目される。
週刊TAKAPI編集部/成田(デスク)
特記事項
この記事は、2026年8月21日時点で明らかになっている函館地方検察庁の説明などを基に構成している。
大川被告の死因、病院を出た理由、発見場所までの移動経路、発見時の詳しい状況などは公表されていない。
大川被告は殺人未遂罪で起訴されていたが、有罪判決が確定していたわけではない。
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