全国各地のスーパーやドラッグストアなどで見かける「ブルースカイランドリー」。
全国規模で展開するコインランドリーチェーンだが、その運営会社は愛知県名古屋市に本社を置く株式会社ジーアイビー(GIB)だ。
同社は2026年9月、青森県・栃木県・愛媛県・新潟県に計5店舗を新規オープンすると発表した。計画通り開業すれば、ブルースカイランドリーは全国424店舗となる。
2015年の1号店オープンから約11年で400店舗を超える規模まで店舗網を広げてきた。
愛知に本社を置く企業が、どのような形で全国に店舗を展開しているのか。
今回は同社の発表や公開情報をもとに新店舗情報を整理するとともに、出店先の傾向などから今後の展開を考える。
ブルースカイランドリーが全国424店舗へ 9月に5店舗を出店予定
株式会社ジーアイビーの発表によると、2026年9月にはブルースカイランドリー5店舗の新規オープンが予定されている。
9月4日
ブルースカイランドリー Beisia Town矢板店(栃木県矢板市)
9月18日
ブルースカイランドリー マエダストア五所川原南店(青森県五所川原市)
9月25日
ブルースカイランドリー くすりのレデイ船木店(愛媛県新居浜市)
9月26日
ブルースカイランドリー ダイレックス上越北城店(新潟県上越市)
9月30日
ブルースカイランドリー ハッピー・ドラッグ十和田西金崎店(青森県十和田市)
同社によると、5店舗はいずれも24時間営業を予定している。
予定通り5店舗が開業した場合、ブルースカイランドリーの店舗数は全国424店舗となる。
ブルースカイランドリーはどこの会社?運営は愛知・名古屋のジーアイビー
ブルースカイランドリーを運営しているのは株式会社ジーアイビー。
同社の本社は愛知県名古屋市中区丸の内に置かれている。
会社は2010年5月に設立され、2014年にコインランドリー事業「ブルースカイランドリー」を開始。2015年6月に1号店をオープンしたとしている。
全国各地に店舗を展開しているため、愛知県外の企業という印象を持つ人もいるかもしれないが、運営会社の本社所在地は名古屋市だ。
全国400店舗を超える規模まで成長した現在も、愛知県に本社を置く企業が展開するブランドということになる。
2015年の1号店から約11年 店舗数は400店を超える規模に
ブルースカイランドリーは1号店の開業以降、店舗数を増やしてきた。
同社が公表している沿革では、2018年に50店舗、2020年に100店舗へ到達。
その後も、
2021年 150店舗
2022年 200店舗
2023年 250店舗
2024年 300店舗
と店舗数を伸ばしている。
さらに2026年9月には、今回発表された5店舗を含めて424店舗となる予定だ。
特に近年も新規出店が続いている。
2024年9月の300店舗到達から、今回予定されている424店舗までを比較すると、約2年間で120店舗以上増える計算となる。
ただし、店舗数増加の要因については複数の要素が考えられるため、特定の出店施策だけが成長につながったと断定することはできない。
なぜ店舗数が増えている?商業施設への出店に注目
ブルースカイランドリーの出店状況を見ると、一つの特徴として商業施設への出店が挙げられる。
今回発表された新店舗も、
Beisia Town、マエダストア、くすりのレデイ、ダイレックス、ハッピー・ドラッグ
など、スーパーやドラッグストアなどに関連する店舗名が並ぶ。
同社も商業施設への出店を中心に全国展開を進めているとしている。
この出店形態が店舗網拡大とどの程度関係しているのかについては詳細な分析が必要だが、ブルースカイランドリーの事業展開を考える上で注目すべき特徴の一つといえそうだ。
「洗濯+買い物」は利用者の利便性につながる可能性
コインランドリーでは、洗濯や乾燥が終了するまで一定の時間が必要となる。
スーパーやドラッグストアなどの商業施設に併設されている場合、
洗濯物を入れる ↓ 買い物をする ↓ 洗濯終了後に受け取る
といった利用方法も可能になる。
洗濯の待ち時間に買い物を済ませられる点は、利用者にとって利便性の一つになると考えられる。
編集部考察|商業施設との相互利用につながっている可能性も
商業施設側から見れば、ランドリーを利用するために訪れた人が店舗を利用する可能性がある。
一方、スーパーやドラッグストアへの買い物客が、併設されたランドリーを認知・利用するケースも考えられる。
こうした商業施設とランドリーの相互利用が発生しやすいことは、商業施設併設型の特徴の一つと考えられる。
ただし、実際にどの程度の相互送客効果があるのかについては、店舗別の利用状況などが公表されていない限り判断できない。
地方都市への出店が目立つ理由は?
今回発表された出店先は、栃木県矢板市、青森県五所川原市、愛媛県新居浜市、新潟県上越市、青森県十和田市。
大都市中心部だけではなく、地方都市にも店舗を展開していることが分かる。
地方では自動車を利用してスーパーやドラッグストアなどへ買い物に行く生活スタイルもみられる。
大型駐車場を備える郊外型商業施設の場合、衣類だけでなく布団など大きな洗濯物を車で持ち込むことも比較的容易になる。
編集部考察|「車+商業施設」とランドリーの親和性
こうした特徴を踏まえると、商業施設と組み合わせたランドリーは、自動車を利用する生活スタイルとの親和性がある可能性が考えられる。
ただし、ブルースカイランドリー側が今回の地方都市への出店理由を「車社会との相性」と説明しているわけではない。
あくまで公開されている出店状況などからみた編集部の考察となる。
家庭用洗濯機とは異なる需要 大型洗濯乾燥機も
現在のコインランドリーは、自宅に洗濯機がない場合だけに利用される施設とは限らない。
大型の洗濯乾燥機では、衣類のまとめ洗いのほか、家庭用洗濯機では扱いにくい布団や毛布などを洗濯・乾燥できる場合がある。
雨天が続く時期などには乾燥機を利用する人もいる。
こうした家庭用洗濯機とは異なる利用ニーズが存在することも、コインランドリー市場を見る上で重要なポイントといえる。
一方で、それがブルースカイランドリーの店舗数増加にどの程度寄与しているかについては、公開情報だけから断定することは難しい。
新店舗5店は「災害対応型ランドリー」に
今回オープン予定の5店舗は、いずれも「災害対応型ランドリー」になる予定だ。
同社によると、災害時には店舗設備を活用し、炊き出しや電力供給などに対応する仕組みを備える。
2026年9月末時点では、災害対応型ランドリーが全国308店舗となる予定だ。
通常時の洗濯施設としての機能だけでなく、災害発生時の地域支援を想定した設備を持たせていることが同社の特徴の一つとなっている。
全国規模で店舗網が広がる中、こうした設備が実際の災害時にどのように活用されていくのかも注目される。
子ども服リユースブースは全国225店舗へ
新規5店舗には、不要になった子ども服を地域で循環させる「子ども服リユースブース」も設置される予定だ。
同社によると、2026年9月末時点で設置店舗は全国225店舗となる。
ランドリー利用者が日常的に訪れる店舗空間を、衣類のリユースにも活用する取り組みとなっている。
こうした取り組みが利用者の来店動機や店舗選択にどの程度影響しているかについては明らかではないものの、同社がランドリー以外の機能も店舗に持たせていることは確認できる。
愛知県内にも展開 豊橋・豊川にも店舗
本社を置く愛知県内でも、ブルースカイランドリーは店舗を展開している。
名古屋市だけではなく、豊橋市、豊川市、岡崎市、豊田市など県内各地に出店。
東三河でも豊橋市や豊川市などに店舗がある。
全国各地へ店舗網を広げる一方、運営会社の本社は現在も愛知県名古屋市に置かれている。
次は500店舗?今後の出店にも注目
2015年の1号店から約11年で、2026年9月には全国424店舗となる予定のブルースカイランドリー。
店舗数から見れば、500店舗も次の大きな節目として意識される数字ではある。
ただし、株式会社ジーアイビーが今回の発表で「500店舗を目指す」「○年までに500店舗を出店する」などと表明した事実は確認できないため、到達時期を予測することは避けたい。
公開情報から確認できるのは、現在も新規出店が続いていることだ。
商業施設への出店、災害対応型店舗、子ども服リユースなどを組み合わせながら、愛知県に本社を置く企業が今後どのような地域へ店舗網を広げていくのか。
引き続き出店動向が注目される。
※本記事は公開されている企業情報、報道内容、地域特性、市場動向などをもとに編集部が独自に考察した内容です。企業や関係者が公表している出店理由・経営方針を断定するものではなく、一部に編集部の見解や推測が含まれます。最新かつ正確な情報は、各企業・自治体の公式発表をご確認ください。
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