愛知県警は9月11日、2026年1月から8月までの犯罪発生・検挙状況をまとめた「犯罪統計月報(令和8年8月)」を公表した。
警察署別統計によると、豊橋警察署の重要犯罪認知件数は45件。このうち不同意性交等が14件、不同意わいせつが21件で、両罪種を合わせると35件となり、重要犯罪全体の約78%を占めた。
ただし、「認知件数」は単純な発生件数とは異なる。警察が事件を認知した件数を示す統計上の数字であり、「2026年1~8月に豊橋市内で性犯罪が35件発生した」と読み替えることはできない。
豊橋署、不同意性交等14件 不同意わいせつ21件
県警の警察署別統計では、豊橋署の不同意性交等は認知14件、検挙8件、検挙人員8人だった。
不同意わいせつは認知21件、検挙13件、検挙人員11人となっている。
ここで注意が必要なのが、認知件数と検挙件数の関係だ。
検挙件数には、過去に認知された事件を今回の集計期間中に検挙したケースなども含まれる。このため、「不同意性交等14件のうち8件が解決した」といった単純な割合には置き換えられない。
今回の統計から確認できるのは、豊橋署が1~8月に認知した重要犯罪45件のうち、不同意性交等と不同意わいせつが計35件だったという点だ。
愛知県全体の性犯罪648件 前年同期比20.7%増
愛知県全体でも、県警が「性犯罪」として集計する2罪種の認知件数は前年同期を上回った。
2026年1~8月は計648件で、前年同期の537件から111件増加。増加率は20.7%だった。
不同意性交等は236件で、前年同期の189件から47件増加し、24.9%増。
不同意わいせつは412件で、前年同期の348件から64件増え、18.4%増となっている。
県内の重要犯罪認知件数は797件で、前年同期の674件から123件、18.2%増加した。
不同意性交等と不同意わいせつを合わせた648件は、重要犯罪797件の約81%に当たる。
ただし、この比率はあくまで県警が「重要犯罪」として分類した犯罪の中での割合であり、愛知県内の刑法犯全体に占める割合ではない。
性的姿態撮影等処罰法違反などは別区分
今回の豊橋署の35件は、性的な犯罪や迷惑行為のすべてを示す数字ではない。
県警の犯罪統計では、公然わいせつなどは「風俗犯」として扱われ、性的姿態撮影等処罰法違反についても不同意性交等、不同意わいせつとは別の項目で集計される。
迷惑防止条例違反に該当する盗撮や痴漢などについても、刑法上の不同意わいせつとは異なる法令・統計区分で扱われる場合がある。
このため、35件を「豊橋署管内で警察が把握した性的事案の総数」とすることも正確ではない。
9月11日公表の1~8月累計 数値は暫定値
今回公表された数字は、2026年1月から8月までの累計値だ。
9月11日に35件の事件が発生した、あるいは同日に35件が新たに発覚したという意味ではない。
愛知県警が9月11日に更新した犯罪発生・検挙状況では、最新月報として「令和8年1月から8月まで」の数値がまとめられている。
今回の統計は暫定値で、県警は翌年2月1日に確定するとしている。
犯罪統計は、被害の申告時期や警察が事件を認知した時期、捜査の進展などによって数字が変動する。このため、件数の増減だけを根拠に、犯罪が増えた原因や地域の治安状況を断定することはできない。
編集部まとめ
豊橋署が2026年1~8月に認知した重要犯罪45件のうち、不同意性交等14件と不同意わいせつ21件の計35件が約78%を占めた。
県全体でも両罪種は648件となり、前年同期から20.7%増加している。一方、認知件数は単純な発生件数ではなく、性的姿態撮影等処罰法違反など別区分の事案も含まれないため、数字は統計の対象範囲と合わせて見る必要がある。
週刊TAKAPI 編集部
特記事項
本記事は愛知県警が9月11日に公表した2026年1~8月の犯罪統計月報を基に構成しています。豊橋署の45件、14件、21件はいずれも警察署別の認知件数です。数値は暫定値で、個別事件の被害者、発生場所、年齢などは統計から推測・補完していません。
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