太陽光発電所から銅線13トン盗んだ疑い ベトナム国籍の会社員2人逮捕、一部を愛知県で440万円で売却か

福井県あわら市と三重県志摩市の太陽光発電施設から、合計約13トンの銅線ケーブルを盗んだとして、ベトナム国籍の会社員の男2人が窃盗容疑で逮捕された。

盗まれた銅線ケーブルは総延長約9キロに上り、一部は愛知県内の金属買い取り業者へ持ち込まれ、約440万円で売却されたとみられている。

警察は、複数の県で確認されている同種事件との関連を調べ、広域窃盗グループが関与した可能性も視野に捜査している。


福井・三重の太陽光発電施設3カ所から銅線を盗んだ疑い

窃盗の疑いで逮捕されたのは、いずれも岐阜県各務原市に住む会社員で、ベトナム国籍の27歳と25歳の男。

警察の調べによると、2人は2026年5月、福井県あわら市内の2カ所と三重県志摩市内の1カ所にある太陽光発電施設から、銅線ケーブルを盗んだ疑いが持たれている。

ケーブルは工具を使って切断され、トラックに積み込んで運び出されたとみられる。

盗まれたとされる銅線ケーブルは、総延長約9キロ、重さは合計約13トンに上る。


盗んだ銅線の一部を愛知県内で約440万円で売却か

盗まれた銅線ケーブルの一部は、愛知県内にある金属買い取り業者へ持ち込まれ、約440万円で売却されたとされている。

警察は、銅線を盗み出す実行役だけでなく、運搬や売却に関わった人物がほかにもいる可能性を含め、流通経路の解明を進めている。

大量のケーブルを切断し、総重量13トンを運び出すには相応の車両や作業時間が必要になる。犯行の具体的な手口や役割分担も、捜査の焦点になりそうだ。


逮捕された2人は容疑を否認

報道によると、逮捕された2人はいずれも容疑を否認している。

現時点では逮捕段階であり、2人の刑事責任が確定したわけではない。今後、警察が裏付け捜査を進め、検察が起訴するかどうかを判断することになる。


石川・滋賀でも類似事件 警察が共犯者や余罪を捜査

石川県や滋賀県などでも、太陽光発電施設を狙った同様の被害が相次いでいるという。

警察は今回の事件について、ベトナム人による広域窃盗グループが関与した可能性があるとみて、他県警と連携しながら共犯者や余罪を調べている。

ただし、「広域窃盗グループによる犯行」という点も捜査機関の見立てであり、現段階で確定した事実ではない。

また、容疑者の国籍は事件の属性の一つにすぎない。犯罪を特定の国籍や外国人全体と結び付けることなく、個別の容疑と証拠に基づいて見る必要がある。


編集部の考察|盗品の買い取り経路まで含めた対策が必要

太陽光発電施設は敷地が広く、山間部や人通りの少ない場所に設置されるケースも多い。夜間などに侵入されても発見が遅れやすく、銅線窃盗の標的になりやすい構造的な課題がある。

大量の銅線が換金できる状況が続けば、施設側の警備強化だけでは被害を防ぎ切れない可能性がある。

買い取り業者による本人確認や取引記録の保存、不自然な大量持ち込みへの対応など、盗品が現金化される経路を含めた検証が求められる。

今回の事件では、愛知県内の買い取り業者が盗品と認識していたかどうかは明らかになっていない。業者側の関与について、確認されていない段階で断定することはできない。

警察が売却先をどのように特定したのか、売却された銅線がどこまで回収されたのかも、今後の注目点となる。


Q金属買い取り業者が盗品と知らずに買い取った場合も処罰されますか?
A盗品だと知らず、通常求められる確認を行っていた場合は、直ちに刑事責任を問われるとは限りません。一方、価格や持ち込み量、入手経路などから盗品と疑う事情があった場合は、詳しい捜査の対象になる可能性があります。
Q太陽光発電施設の事業者には、どのような防犯対策が考えられますか?
A防犯カメラやセンサーライト、侵入検知装置、遠隔監視システムの導入のほか、ケーブルへの識別表示や定期巡回などが考えられます。複数の対策を組み合わせることが重要です。
Q盗まれた銅線を一般の人が中古市場で購入する可能性はありますか?
A銅線は解体や加工を経て再流通することがあり、元の所有者を外見だけで特定するのは困難です。不審な販売方法や極端に安い価格の商品には注意が必要です。

※本記事は公開されている企業情報、報道内容、地域特性、市場動向などをもとに編集部が独自に考察した内容です。企業や関係者が公表している出店理由・経営方針を断定するものではなく、一部に編集部の見解や推測が含まれます。最新かつ正確な情報は、各企業・自治体の公式発表をご確認ください。

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週刊TAKAPI編集部:黒木

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