大阪府枚方市教育委員会が、いじめの重大事態をめぐる2件の案件について、「枚方市学校いじめ重大事態調査委員会」への諮問を予定していることが分かった。
市教育委員会が9月17日に公表した、第9回教育委員会定例会の案件一覧で明らかになった。
定例会は9月24日午前10時から開催される予定で、案件には「枚方市学校いじめ重大事態調査委員会への諮問について」が(1)(2)として、それぞれ別の報告案件で記載されている。
現時点で、対象となった学校や児童・生徒の学年、いじめの具体的な内容、重大事態と判断するに至った経緯などは公表されていない。
「重大事態」2件が同じ定例会に
枚方市教育委員会が公表した案件一覧によると、9月24日の定例会では、
報告第38号
「枚方市学校いじめ重大事態調査委員会への諮問について(1)」
報告第41号
「枚方市学校いじめ重大事態調査委員会への諮問について(2)」が報告される。
同じ定例会に「(1)」「(2)」と区別された2件の諮問案件が並ぶ形だ。
また、報告第39号として「枚方市学校いじめ重大事態調査委員会委員の委嘱について」も予定されている。
市教育委員会によると、重大事態の諮問に関する報告第38号と第41号はいずれも非公開となる見込み。このため、9月24日の会議だけでは個別事案の詳細が明らかにならない可能性がある。
「重大事態調査委員会」とは
枚方市では、いじめ重大事態に係る事実関係を明らかにするため、「枚方市学校いじめ重大事態調査委員会」を設置している。
市の説明では、調査委員会は教育委員会の諮問に応じ、いじめによる重大事態について第三者の立場から調査・審議する組織とされている。
弁護士などの学識経験者や臨床心理の専門家らが調査に関わる。
つまり今回の2件は、単に学校内で「いじめがあった」と認知されたという段階ではなく、重大事態に関する事実関係を調査委員会で調査・審議するための諮問手続きが教育委員会の案件として示されたことになる。
まだ分からない「2件」の中身
一方、9月17日時点の公表資料だけでは、重要な部分がほとんど分からない。
対象が小学校なのか中学校なのか。いつ、どのようないじめが起きたのか。被害を受けた児童・生徒や保護者から重大事態としての調査を求める申し立てがあったのか。
さらに、学校側が最初にいじめを把握した時期や、教育委員会への報告時期、重大事態として調査するまでにどれほどの時間を要したのかも明らかにされていない。
2件が同じ時期に諮問される理由についても、現段階の公表資料からは確認できない。
問われるのは「いつ把握し、いつ動いたか」
いじめ重大事態を検証するとき、件数だけを追っても学校や教育委員会の対応は見えてこない。
重要なのは、子どもや保護者から最初のSOSが出された時点で、学校が何を把握し、どう対応したのか。そして、いつ教育委員会へ報告され、重大事態としての調査につながったのかという時系列だ。
今回の2件についても、諮問されたという事実だけで教育委員会や学校側の対応の適否を判断することはできない。
だからこそ今後、事案の特定につながらない範囲で、発生から諮問までの経過がどこまで説明されるのかが焦点になる。
週刊TAKAPIでは、2件それぞれについて、学校側の把握時期、教育委員会への報告時期、重大事態として扱うことになった経緯などを引き続き確認する。
枚方市のいじめ重大事態、何があった?
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