【静岡•湖西市】鉄板焼きどうざん「浜名湖パイタンラーメン」を実食 ウナギ骨だしは濃厚なのに後味すっきり

静岡県湖西市鷲津の「鉄板焼きどうざん」で、浜名湖産ウナギの骨を使った数量限定の「浜名湖パイタンラーメン」が提供されている。

白く濁ったスープは、見た目に反して重さを感じさせない。ウナギ特有の臭みはなく、濃厚なコクの後に魚介の風味が残る。青のりとの相性もよく、卓上の山椒を入れると味がぴりっと引き締まった。

浜名湖の名物を生かしながら、ほかのラーメン店ではあまり見かけない味を目指した一杯。実際に食べて、その味と開発の背景を確かめた。


湖西市鷲津「鉄板焼きどうざん」とは

「鉄板焼きどうざん」は、女性店主が一人で切り盛りしている店だ。夜は居酒屋として営業し、昼には数量限定のラーメンを提供している。

店主はもともとラーメンが好きで、自分でもラーメンを作ってみたいと考えていた。ただ、すでに多くの店が提供している味ではなく、ほかではあまり食べられない一杯にしたかったという。

そこで目を向けたのが、地元・浜名湖の名物であるウナギだった。

店内に掲示された新聞記事によると、「ウナギが有名な地域なのに、骨を使ったラーメンは見かけない」という常連客の言葉も、開発を後押しした。


浜名湖パイタンラーメンはどうやって生まれた?

店主は開発に当たり、ほかのラーメン店が提供する白湯ラーメンを実際に食べ、スープの濃さや味の組み立てを研究した。

目指したのは、ウナギの骨から取っただしのうま味を感じながら、最後まで重さを感じずに食べられるラーメンだった。

市内の養鰻場から、それまで廃棄されていたウナギの骨を譲り受け、半年ほど試作を重ねたという。

ラーメン専門店ではなく、女性店主が一人で営む居酒屋から生まれたことも、このラーメンの特徴だ。


一杯にウナギ約40匹分の骨を使用

店内に掲示された新聞記事では、スープ一杯当たりに約40匹分のウナギの骨を使うと紹介されている。

譲り受けた骨は日本酒で洗い、じっくり焼いて臭みを取る。その後、長ネギやタマネギ、干しシイタケなどと一緒に煮込み、細かな骨が残らないよう丁寧にこす。

「ウナギの骨で、本当においしいだしが取れるのだろうか」。食べる前にはそんな疑問もあったが、ひと口飲むと印象が変わった。

しっかりとしたコクがありながら脂っこさはない。ウナギの骨を使っていると言われなければ分からないほど臭みがなく、魚介だしのうま味が素直に伝わってくる。


浜名湖パイタンラーメンを実食 味は濃厚?

スープは白湯らしいまろやかさがあり、麺によく絡む。ただし、濃さだけを前面に出した味ではない。

口に含んだときには深いコクを感じ、飲み込んだ後には魚介の風味が残る。それでいて後味はあっさりしており、濃厚なスープが苦手な人でも比較的食べやすそうだ。

「ウナギの骨から、これほどいいだしが取れるのか」と驚かされた。

魚介系ラーメンでは、だしの香りや苦みが強く出ることもあるが、このスープには強い癖がない。ウナギの骨のうま味を生かしながら、バランスよくまとめられていた。


青のりがウナギ骨だしの風味を引き立てる

スープとよく合っていたのが青のりだ。

青のりの磯の香りが加わることで、ウナギ骨だしの魚介感がよりはっきりする。濃厚な白湯スープに香りの軽さが加わり、最後まで飽きずに食べ進められた。

浜名湖産ウナギの骨を使ったスープと青のりの組み合わせからは、地元らしさも感じられる。

単にウナギを使った珍しいラーメンではなく、浜名湖の味を一杯の中で表現しようとした意図が伝わってきた。


卓上の山椒を入れると味が引き締まる

途中で卓上の山椒を少し加えると、スープの印象が変わった。

山椒のぴりっとした刺激と爽やかな香りが広がり、まろやかなスープの輪郭がはっきりする。濃厚さは残しつつ、味全体が引き締まったように感じられた。

ウナギと山椒は定番の組み合わせだが、白湯ラーメンでも相性がいい。

最初は何も加えず、ウナギ骨だし本来の味を確かめる。半分ほど食べたところで山椒を少量加えれば、一杯の中で味の変化を楽しめる。


廃棄されていたウナギの骨を湖西市の味に

浜名湖パイタンラーメンの特徴は、味や珍しさだけではない。

これまで養鰻場で廃棄されていたウナギの骨を譲り受け、ラーメンのスープとして活用している。

骨を洗い、焼き、長時間煮込み、細かな骨が残らないようにこす。臭みを抑えながらうま味を引き出すには、多くの手間がかかる。

実際に食べて感じた臭みのなさや、濃厚でありながら軽い後味は、店主が半年ほど試作を重ねた結果なのだろう。

地域の食材を具材として載せるだけでなく、スープの土台として使う。廃棄されていた骨に新しい価値を与えた、湖西市らしいラーメンといえる。

チャーシュー丼500円、浜名湖パイタンラーメン1200円

浜名湖パイタンラーメンの値段と営業時間

店内掲示の新聞記事では、掲載当時の価格や営業時間について、次のように紹介されていた。

  • 価格:一杯1,200円
  • ランチ営業時間:午前11時~午後2時
  • 定休日:日曜・月曜
  • 提供数:数量限定

価格、営業時間、定休日、提供状況は変更される可能性がある。売り切れる場合もあるため、来店前に店舗の最新情報を確認してほしい。


湖西市で個性的なラーメンを探すなら注目の一杯

鉄板焼きどうざんの浜名湖パイタンラーメンは、ウナギの骨という意外な食材から、深いコクとすっきりした後味を引き出していた。

臭みのないスープ、後から広がる魚介の風味、青のりの磯の香り、山椒を加えたときの味の変化。それぞれが無理なく一杯にまとまっている。

女性店主が一人で店を切り盛りしながら、他店の白湯ラーメンを食べて研究し、半年ほどかけて完成させた点にも注目したい。

浜名湖らしい食事を探している人はもちろん、湖西市で個性的なラーメンを食べたい人にも試してほしい。数量限定のため、出合えたら注文しておきたい一杯だ。


鉄板焼きどうざんはラーメン専門店ですか?

ラーメン専門店ではない。女性店主が一人で切り盛りし、夜は居酒屋として営業している。昼に数量限定でラーメンを提供している。

スープにウナギの身は入っていますか?

特徴は、浜名湖産ウナギの骨から取っただしを使っている点にある。確認した新聞記事では、ウナギの身を具材として使用するとの記載は確認できなかった。

ウナギ特有の臭みはありますか?

実食では、ウナギ特有の臭みは感じなかった。濃厚なコクがある一方、後味には魚介の風味とすっきりした余韻が残った。

濃厚なラーメンが苦手でも食べやすいですか?

白湯らしい濃さはあるが、脂っこさや強い癖は感じにくい。後味が比較的あっさりしているため、見た目よりも食べやすかった。

おすすめの食べ方は?

最初は何も加えずにスープを味わい、途中から卓上の山椒を少量入れるのがおすすめだ。山椒の刺激で味が引き締まり、香りの変化も楽しめる。

浜名湖パイタンラーメンはいつでも注文できますか?

数量限定のため、売り切れや提供休止となる可能性がある。来店前に最新の提供状況を確認するのが確実だ。



※本記事の味・食感に関する記述は週刊TAKAPI編集部による実食時の感想です。メニュー、価格、営業時間、提供内容などは変更される場合があります。最新情報は店舗公式情報をご確認ください。

週刊TAKAPI編集部:黒木

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