乾燥大麻を所持したとして麻薬取締法違反(所持)で拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を受けたバレーボール元日本代表の佐藤駿一郎さん(26)が講師を務めるバレーボール教室をめぐり、主催するクラブチーム「蒲田レイヴンズ」が、教室などで生じる売上金を佐藤さん個人ではなくチーム側で管理するとする誓約書を公開した。
蒲田レイヴンズは、佐藤さんの金銭面をめぐりSNS上でさまざまな意見が出ていることを認識していると説明。佐藤さんとの合意に基づき、教室などの売上金をチームが預かり、活動費や運営費、大会参加費、遠征費など今後のチーム活動に使用するとしている。公開された誓約書には、木下旭代表と佐藤さんの署名、押印がある。
口頭の説明だけでなく「誓約書」を公開
今回、蒲田レイヴンズが公表したのは「バレーボール教室の売上金に関する誓約書」。
チーム側によると、売上金の扱いについて口頭で合意するだけではなく、佐藤さん本人との間で書面を交わし、管理方法を明確にした。
売上金は佐藤さん個人が管理するのではなく、蒲田レイヴンズに預ける。チーム側が責任を持って管理し、今後の活動費、運営費、大会参加費、遠征費などに充てるとしている。
今回の公表は、バレーボール教室の開催をめぐって出ていた意見のうち、特に金銭面について主催者側が具体的な管理方法を示したものとなる。
9月7日にバレーボール教室開催を発表
佐藤さんは9月7日、自身のインスタグラムで、蒲田レイヴンズが主催するバレーボール教室で講師を務めることを明らかにしていた。
教室は4日間、2部構成で実施される予定と報じられている。
佐藤さんはSNSで、バレーボールを続けるために考えた取り組みであり、自らの過ちを認めたうえで競技復帰を目指す趣旨を説明。海外へ行くまでの期間に蒲田レイヴンズで活動するとし、チームへの批判ではなく、自身に意見を向けてほしいとの考えも示していた。
7月の公判では、10月からインドのプロチームへ合流する予定であることも明らかにしている。
大麻0.831グラム所持 拘禁刑1年、執行猶予3年
佐藤さんは5月27日、東京都板橋区のパチンコ店で乾燥大麻0.831グラムを所持したとして起訴された。
当時、男子日本代表は東京都北区で合宿中だった。佐藤さんは自由時間にチームメートとパチンコ店を訪れ、店内にバッグを置き忘れた。バッグの中から大麻が見つかり、警視庁が翌28日に逮捕した。
日本バレーボール協会は逮捕当日の5月28日、佐藤さんの2026年度男子日本代表登録を抹消した。
東京地裁は7月31日、佐藤さんに拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。
公判では佐藤さんが起訴内容を認め、検察側は大学生のころから大麻を使用し、その後も使用を繰り返していたなどと指摘した。裁判所は薬物との関わりを問題視する一方、前科がないことなどを考慮して執行猶予を付けた。
なお、今回確認した公開情報では、判決後の控訴の有無まで確認できていないため、本記事では「判決を受けた」と記載する。
誓約書で確認できるのは「売上金の管理方法」
今回の誓約書公開によって確認できるのは、教室などで生じる売上金について、佐藤さん個人ではなく蒲田レイヴンズが管理し、チーム活動に使用すると主催者側が書面で明示したことだ。
一方、現時点の報道では、教室の参加費、実際の売上額、収支、具体的な支出先や支出額までは明らかになっていない。
また、誓約書は金銭管理についての主催者と佐藤さんとの取り決めであり、バレーボール教室を開催すること自体への評価や、競技復帰をどう受け止めるかとは別の問題となる。
佐藤さんが執行猶予付きの判決を受けた後にバレーボール活動を続けること自体を禁止する措置が公表された事実も、現時点では確認できていない。
「売上金はどこへ行くのか」に主催者が回答
佐藤さんによるバレーボール教室の発表後、SNSでは開催時期や指導者としての活動についてさまざまな意見が出ていた。
その中で、蒲田レイヴンズが今回明確にしたのが売上金の扱いだった。
主催者側は、佐藤さん個人による管理ではなくチーム管理とし、さらに署名・押印した誓約書を公表する形を取った。
今後、実際に教室が開催された場合、誓約書に示された管理方法に基づいて売上金がどのように処理されるのかは、主催者側の説明を確認することになる。
編集部まとめ
蒲田レイヴンズが今回公表した誓約書によって確認できたのは、佐藤駿一郎さんが講師を務めるバレーボール教室などの売上金を、佐藤さん個人ではなくチーム側が管理するという取り決めだ。
一方、売上額や実際の使途については現時点で明らかになっていない。
佐藤さんは大麻所持で拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を受けた後、自らの過ちを認めながら競技復帰を目指す考えを示している。
今回の記事で確認すべき事実は、判決内容、教室開催の発表、そして売上金の管理方法を主催者と本人が書面で明確にしたことだ。競技復帰や教室開催への評価とは分けて整理する必要がある。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項
本記事は2026年9月19日の日刊スポーツ、9月7日のスポニチアネックス、7月31日の東京地裁判決に関する報道、日本バレーボール協会の発表などを照合して構成しています。
佐藤駿一郎さんには7月31日、東京地裁が拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を言い渡しています。本記事作成時点で、判決後の控訴の有無について確認できる公表情報は見つかっていないため、「判決が確定した」とは記載していません。
蒲田レイヴンズが公開した誓約書は、教室などの売上金の管理方法について示したものです。本記事では、実際の売上額や入出金、支出実績までは確認していません。
また、誓約書の公開は、競技復帰やバレーボール教室開催への賛否を示すものとして扱っていません。

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