名画も古代文明の遺物も、四日市の文化もすべて「猫」に――。
三重県四日市市のそらんぽ四日市(四日市市立博物館)で9月19日、特別展「猫猫(にゃんにゃん)はくぶつかん」が開幕した。世界的に知られる美術作品や歴史的遺物などを猫に置き換えた、ユーモアあふれるパロディー作品が並ぶ。会期は11月23日まで。
「モニャ・リザ」に「ツタンニャーメン」 名作が猫の世界に
今回の特別展は、京都市にあるパロディー寺院型テーマパーク「招喜猫総本山 猫猫寺(にゃんにゃんじ)」の協力で開催されている。
会場には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」をモチーフにした「モニャ・リザ」、古代エジプトの黄金のマスクを猫に置き換えた「ツタンニャーメンのマスク」、フェルメール作品を思わせる「青いターバンの猫」などが登場。初公開作品を含め、約200点が予定されている。
単に有名作品を猫に置き換えるだけではない。作品のキャプションでは、元になった作品や歴史的背景についても紹介されており、猫を入口に美術や歴史へ触れられる構成になっている。
四日市まで“猫化” あすなろう鉄道や萬古焼も
注目したいのは、世界の名画や歴史だけではない。
地元・四日市にちなんだ題材も猫の世界へと姿を変える。
「大にゃあ道玩具」「稲葉にゃん衛門」「四日市あすにゃろう鉄道」「天然記念物ネコナシ・アイナシ」など、地域を知る人なら思わず名前に反応してしまう作品も用意された。
さらに、四日市を代表する焼き物「萬古焼」にちなんだ「猫古焼(にゃんこやき)」として、「蚊やり猫」や「土にゃべ」なども登場する。
全国的に知られた名作のパロディーだけで終わらず、開催地の歴史や文化まで猫化している点が今回の展示の特徴の一つだ。
本物の「猫作品」も展示 博物館所蔵品から紹介
四日市市立博物館では特別展に合わせ、3階の常設展示室で「猫猫収蔵品展Ⅰ・Ⅱ」も開催している。
こちらはパロディー作品ではなく、博物館が所蔵する猫をモチーフにした作品を紹介する企画だ。
楊洲周延の作品や宮尾陶器のノベルティ、近代萬古焼の作品などを展示。市によると、日本では平安時代にはすでに猫をペットとして飼う風習があったと考えられており、長い歴史の中で猫を題材としたさまざまな造形作品が生み出されてきた。
「猫猫はくぶつかん」のパロディー作品と、実際に人々が猫を題材として制作してきた美術・工芸品。その両方を見ることで、「人はなぜ昔から猫を作品にしてきたのか」という別の楽しみ方もできそうだ。
「猫猫はくぶつかん」はいつまで?観覧料や開館時間
特別展「猫猫はくぶつかん」は、2026年11月23日(月・祝)まで開催される。
会場は、そらんぽ四日市(四日市市立博物館)4階特別展示室。観覧料は一般1,000円、高校・大学生600円、中学生以下無料となっている。
開館時間は午前9時30分から午後5時までで、入場は午後4時30分まで。休館日は原則月曜日で、祝休日の場合は翌平日となる。
会期中には猫猫寺管長の加悦徹さんによるギャラリートークのほか、四日市特産の萬古焼「蚊やり豚」を猫にした素焼き作品へ着色する「蚊やり猫を作ってみよう」などの関連企画も予定されている。
開催概要
特別展「猫猫はくぶつかん」
会期:2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
会場:そらんぽ四日市(四日市市立博物館)4階特別展示室
所在地:三重県四日市市安島1丁目3番16号
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
観覧料:一般1,000円、高校・大学生600円、中学生以下無料
問い合わせ:四日市市立博物館
「猫猫はくぶつかん」は子どもも観覧できる?
中学生以下は観覧無料。会期中には乳幼児と保護者が周囲を気にせず展覧会を楽しめる「ベビーカーDAY」も設定されている。
猫猫寺とは?
猫猫寺は京都市にある、猫をテーマとしたパロディー寺院型テーマパーク。今回の「猫猫はくぶつかん」は猫猫寺の協力で開催され、初公開作品を含む猫を題材とした作品が展示されている。
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週刊TAKAPI編集部:黒木

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