【茨城・桜川】「死のうと思った」対向車へ急ハンドル、故意に正面衝突か 28歳男性重傷 22歳男を殺人未遂で逮捕

茨城県桜川市の県道で軽トラックを対向車に故意に正面衝突させ28歳男性に重傷を負わせた疑いで22歳男が殺人未遂容疑で逮捕された事件を伝える週刊TAKAPIの報道アイキャッチ

茨城県桜川市の県道で9月25日朝、軽トラックを運転中に急ハンドルを切り、対向してきた軽乗用車へ故意に正面衝突したとして、茨城県警桜川署は10月4日、自称・千葉県松戸市の運送業の男(22)を殺人未遂の疑いで逮捕しました。

対向車を運転していた桜川市の男性(28)は、右膝を骨折するなどの重傷を負いました。逮捕された男も衝突で全身を強く打ち、重傷を負っています。

警察の調べに対し、男は「死のうと思った」と説明する一方、「相手を傷つけるつもりはなかった」と話し、殺人未遂の容疑を一部否認しているということです。

警察によると、2人に面識はありませんでした。

今回の事件で焦点となるのは、男自身が死ぬことを考えていたという供述と、対向車を運転していた第三者に対する殺意の有無をどう整理するかです。

午前6時ごろ 片側1車線の直線道路で正面衝突

事件があったのは9月25日午前6時ごろです。

現場は桜川市内の片側1車線の県道で、直線道路でした。

警察は、男が軽トラックを運転中に急ハンドルを切って反対車線側へ進み、対向してきた28歳男性の軽乗用車に故意に衝突した疑いがあるとみています。

男性は右膝を骨折するなどの重傷を負いました。

男自身も正面衝突によって全身を強く打ち、重傷を負っています。

「死のうと思った」一方、「相手を傷つけるつもりはなかった」

警察の取り調べに対し、男は、

「死のうと思った」

と説明しています。

一方で、

「相手を傷つけるつもりはなかった」

とも話し、殺人未遂の容疑を一部否認しているということです。

つまり、男は自身について死ぬことを考えていたと説明する一方、対向車の男性を死亡させたり負傷させたりする意図については否定している形です。

この2つは刑事責任を考えるうえで分けて見る必要があります。

なぜ交通事故ではなく「殺人未遂」なのか

今回、警察は通常の交通事故としてではなく、殺人未遂事件として男を逮捕しました。

殺人未遂が成立するためには、相手を死亡させる意思、いわゆる殺意が認定される必要があります。

ただ、殺意は「絶対に殺そう」と明確に考えていた場合だけに限られません。

自身の行為によって相手が死亡する危険があると認識しながら、それでも行為に及んだと判断されれば、殺意が認定される場合があります。

今回、警察は男が急ハンドルを切り、故意に対向車へ衝突した疑いがあるとみています。

一方で、男は対向車の男性を傷つける意図を否定しています。

そのため、衝突時に男が対向車の運転者の生命に及ぶ危険をどこまで認識していたのかが、今後の重要な確認点になります。

2人に面識なし 対向車男性への危険認識が焦点

警察によると、22歳の男と28歳の男性に面識はありませんでした。

現時点で、特定の相手を狙って車を衝突させたとする情報は確認されていません。

一方、面識がなかったからといって、対向車に人が乗っていることによる危険性がなくなるわけではありません。

男が自身について死ぬことを考えていたとしても、対向車には別の運転者が乗っています。

そのため捜査では、男が急ハンドルを切った際、対向車の男性が死亡する可能性をどの程度認識していたのかが重要になります。

「故意の正面衝突」と判断した根拠は未公表

警察は、男が急ハンドルを切って対向車に故意に衝突した疑いがあるとして逮捕しています。

一方、警察がどのような証拠から故意の衝突と判断したのかについて、具体的な内容は明らかになっていません。

衝突前後の詳しい運転状況や、車がどのような動きをして対向車線へ進入したのかなどについても、公表されている情報は限られています。

現時点で確認されているのは、片側1車線の直線道路で、男が急ハンドルを切り、対向車と正面衝突した疑いが持たれているという点です。

事故から9日後に逮捕 男自身も重傷

事件が発生したのは9月25日。

男が殺人未遂の疑いで逮捕されたのは10月4日で、事故から9日後でした。

男自身も正面衝突で全身を強く打つ重傷を負っていました。

逮捕まで一定期間が空いた背景には、男自身がけがをしていたという事情があります。

ただし、この9日間に警察が具体的にどのような証拠を収集し、どの段階で殺人未遂容疑を固めたのかは明らかになっていません。

「死のうと思った」という供述だけでは結論は決まらない

今回の事件では、男の「死のうと思った」という供述が注目されています。

しかし、この言葉だけで殺人未遂罪の成否が決まるわけではありません。

重要なのは、実際にどのような運転をし、その行為によって対向車の運転者が死亡する危険をどの程度認識していたのかです。

一方で、本人が「相手を傷つけるつもりはなかった」と説明していることも、殺意の有無を判断するうえで考慮される供述の一つです。

今後は、本人の供述と客観的な事故状況を照らし合わせながら、故意や殺意について捜査が進められることになります。

編集部まとめ

9月25日午前6時ごろ、茨城県桜川市の県道で軽トラックと軽乗用車が正面衝突し、対向車を運転していた28歳の男性が右膝を骨折するなどの重傷を負いました。

警察は、軽トラックを運転していた22歳の男が急ハンドルを切り、故意に対向車へ衝突した疑いがあるとして、10月4日に殺人未遂容疑で逮捕しました。

男は「死のうと思った」と説明する一方、「相手を傷つけるつもりはなかった」と容疑を一部否認しています。

2人に面識はありませんでした。

今回の事件で重要なのは、自身について死ぬことを考えていたという供述と、対向車にいた第三者に対する殺意を分けて検証することです。

警察が故意の衝突と判断した具体的な証拠は現時点で明らかにされておらず、男が対向車の運転者に及ぶ生命の危険をどこまで認識していたのかが今後の焦点となります。

週刊TAKAPI 編集部

特記事項

本稿は2026年10月4日までに確認できた警察発表などをもとに構成しています。

22歳の男は殺人未遂の疑いで逮捕された段階であり、有罪や殺意が確定したものではありません。

男は「死のうと思った」と説明する一方、「相手を傷つけるつもりはなかった」と容疑を一部否認しており、殺意の有無については今後の捜査・刑事手続きで判断されます。

自死に関する供述については、事件の事実関係を説明するため必要な範囲に限定して記載しています。

Q何の疑いで逮捕されたのですか?
A軽トラックを故意に対向車へ衝突させ、運転していた男性を殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕されました。
Q被害男性のけがは?
A28歳の男性が右膝を骨折するなどの重傷を負いました。
Q男は容疑を認めていますか?
A「死のうと思った」と説明する一方、「相手を傷つけるつもりはなかった」と話し、殺人未遂の容疑を一部否認しているということです。
Q2人に面識はありましたか?
A警察によると、2人に面識はありませんでした。
Qなぜ交通事故ではなく殺人未遂事件なのですか?
A警察は、男が急ハンドルを切り、故意に対向車へ衝突した疑いがあるとみています。ただし、殺意の有無は確定しておらず、本人の供述と事故状況などを踏まえて今後判断されます。

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