練習試合中、問題集を見ていた部員の尻を蹴る 頭をスマートフォンでたたく体罰
岐阜県教育委員会は、県立岐阜北高校のテニス部顧問だった60歳の男性教諭を、部員への体罰行為で減給10分の1、1カ月の懲戒処分としました。
男性教諭は4月18日、他校との練習試合中、応援席で英語の問題集を見ていた部員に対し、尻を蹴り、頭をスマートフォンでたたいたとされています。さらに、部員が持っていた問題集を投げ捨てたということです。
部員は頭に軽いけがをしました。
県教委の聞き取りに対し、男性教諭は、他の生徒のことを考えていない態度に見え、感情をコントロールできなかったという趣旨の説明をしたとされています。
県教委は一連の行為を体罰と判断。男性教諭はテニス部顧問から外れました。
応援態度への注意が体罰に
問題が起きたのは、練習試合中の応援席でした。
部活動では、試合中の態度や応援の姿勢について、顧問が生徒に注意する場面があります。チームとしての行動を求める指導そのものはあり得ます。
ただし、注意と暴力は別です。
問題集を見ていた行為を注意する必要があったとしても、尻を蹴る、スマートフォンで頭をたたく、持ち物を投げ捨てる行為は、教育上の指導とは言えません。
生徒がけがをしている以上、部活動中の安全管理としても重い事案です。
「熱心な指導」では済まされない
部活動の現場では、試合結果、応援態度、チームの雰囲気を重視するあまり、指導者の言葉や行動が強くなることがあります。
しかし、顧問の感情が生徒の体に向かった時点で、それは指導ではありません。
今回の事案は、部活動の中で今も残る「厳しい指導なら許される」という考え方に、改めて警鐘を鳴らすものです。
生徒の態度に問題があると判断した場合でも、取るべき対応は、声かけ、試合後の面談、顧問間での確認、保護者への説明です。暴力や威圧で従わせる対応は、学校教育の場にあってはなりません。
豊橋・東三河の学校現場にも通じる課題
今回の事案は岐阜県内の高校で起きたものですが、豊橋市や東三河地域の学校、部活動にも無関係ではありません。
運動部の練習試合や遠征では、顧問が生徒の態度をその場で注意する場面があります。外部会場では、試合の緊張感、周囲の視線、結果への焦りが重なり、指導者の感情が出やすくなります。
だからこそ、学校側には、体罰を個人の問題として終わらせず、仕組みとして防ぐ対応が必要です。
顧問向けの体罰防止研修、試合中の注意方法の共有、生徒が相談できる窓口、保護者への説明体制。これらを日常的に確認することが求められます。
編集部まとめ
岐阜県立岐阜北高校のテニス部顧問だった60歳の男性教諭は、練習試合中に英語の問題集を見ていた部員の尻を蹴り、頭をスマートフォンでたたいたとして、減給処分を受けました。
部員は頭に軽いけがをしています。
今回の問題は、部活動中の態度指導が体罰に至った事案です。
問題集を見ていた生徒を注意することと、体を蹴ることは別です。
スマートフォンで頭をたたくことも、持ち物を投げ捨てることも、教育上の指導ではありません。
体罰は教育ではありません。
豊橋・東三河の学校現場でも、顧問の感情に任せた指導を防ぐため、研修、相談窓口、保護者との情報共有を徹底する必要があります。
Q1. 何が起きたのですか?
岐阜北高校のテニス部顧問だった60歳の男性教諭が、練習試合中に英語の問題集を見ていた部員の尻を蹴り、頭をスマートフォンでたたいたとして、減給処分を受けました。
Q2. 生徒にけがはありましたか?
部員は頭に軽いけがをしたとされています。
Q3. 教諭は何と説明していますか?
県教委の聞き取りに対し、他の生徒のことを考えていない態度に見え、感情をコントロールできなかったという趣旨の説明をしたとされています。
Q4. 何が問題視されていますか?
試合中の態度を注意する必要があったとしても、尻を蹴る、スマートフォンで頭をたたく、問題集を投げ捨てる行為は体罰であり、教育上の指導とは言えない点です。

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