東京・歌舞伎町の「トー横」周辺で活動し、「いのっち」と呼ばれていた井上翔太容疑者(24)が、14歳の女子中学生に性的暴行を加え、その様子をスマートフォンで撮影した疑いで、警視庁少年育成課に再逮捕された。
再逮捕容疑は、不同意性交等と性的姿態等撮影処罰法違反など。捜査関係者によると、井上容疑者は2026年5月9日夜、新宿区歌舞伎町のホテル客室で、当時中学3年生だった女子生徒(14)に性的暴行を加え、その様子をスマートフォンで動画撮影した疑いが持たれている。
井上容疑者は調べに対し、女子生徒が14歳であることを知っていた趣旨の供述をし、容疑を認めているという。被害に遭った女子生徒は、井上容疑者について「いろいろな女の子に声をかけていた」と話しており、警視庁は同様の被害がほかにもないか、余罪の有無を調べている。
井上容疑者は、先月にも別の女子中学生をめぐる事件で逮捕されていた。警視庁によると、2025年7月、トー横で知り合った当時15歳の女子中学生に対し、「一緒に住もう」「パパ活して稼げばいい」などと声をかけ、新宿区歌舞伎町のホテルで売春をさせた疑いがある。少女は約1週間で40回程度売春させられ、得た約20万円を井上容疑者に渡していたとみられている。
井上容疑者は自らをインフルエンサーと称し、トー横周辺で「イノッチ」として知られていた。前件では、少女が「話が上手で好きになってしまった」と説明していたとされ、警視庁は、好意や信頼関係を利用して未成年を性的搾取に引き込んだ可能性があるとみて捜査している。
今回の事件は、歌舞伎町の一部で起きた個別事件では済まされない。トー横周辺には、家庭、学校、人間関係、金銭面に不安を抱えた未成年が集まりやすい。そこに大人が近づき、宿泊場所、食事、金銭、恋愛感情を利用して支配し、売春や性的被害につなげる構図が繰り返し指摘されてきた。
とくに問題なのは、被害に遭った少女側が「好きだった」「頼っていた」と説明する場合でも、相手が未成年である以上、大人側の責任が消えるわけではない点だ。14歳、15歳の少女に対し、大人が性的関係や売春を迫る行為は、保護ではなく搾取である。
警視庁はトー横周辺で補導、声かけ、情報収集を進めているが、被害は路上だけで完結しない。ホテル、SNS、個別のメッセージ、金銭のやり取りに移った後、周囲が気づきにくくなる。未成年を狙う大人側の摘発、客側の捜査、被害少女を責めない保護体制を同時に進めなければ、同様の被害は場所を変えて続くおそれがある。
警視庁は、井上容疑者の周辺でほかにも被害に遭った少女がいないか慎重に調べている。今回の再逮捕は、トー横周辺で続く未成年搾取の実態を改めて突きつけた。行政、警察、学校、家庭、支援団体が、少女たちが犯罪に巻き込まれる前に接触できる仕組みを作れるかが問われている。
編集部まとめ
トー横周辺で「いのっち」と呼ばれていた井上翔太容疑者が、14歳女子中学生への不同意性交等と撮影の疑いで再逮捕された。井上容疑者は先月にも、当時15歳の女子中学生に売春をさせた疑いで逮捕されている。警視庁は、トー横周辺で未成年に声をかけ、同様の被害を繰り返していた可能性もあるとみて、余罪の有無を調べている。
事件のポイントQ&A
Q1. 再逮捕されたのは誰ですか。
A. 東京・歌舞伎町のトー横周辺で「いのっち」と呼ばれていた井上翔太容疑者(24)です。
Q2. 今回の再逮捕容疑は何ですか。
A. 14歳の女子中学生への不同意性交等と、性的姿態等撮影処罰法違反などの疑いです。
Q3. 井上容疑者は前にも逮捕されていましたか。
A. 2026年5月、当時15歳の女子中学生に売春をさせた疑いで逮捕されていました。
Q4. なぜトー横問題として注目されるのですか。
A. 家庭や学校に不安を抱える未成年に大人が近づき、恋愛感情、宿泊場所、金銭を利用して性的被害へ引き込む事件が繰り返されているためです。
Q5. 今後の捜査の焦点は何ですか。
A. 余罪の有無、ほかの未成年被害、関係者や客側の捜査、被害少女を保護する体制の強化です。

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