【神戸】「ヘイ、Siri、消防に電話して」小学5年生3人が路上の女性を救護 のじぎく賞を受賞

神戸市北区で、路上に倒れていた70代の女性を救護したとして、神戸北警察署は7月24日、神戸市立ひよどり台小学校に通う小学5年生の男子児童3人に、兵庫県の善行表彰「のじぎく賞」を贈りました。

児童らは、スマートフォンの音声アシスタント機能「Siri」を使って119番通報。救急車が到着するまで女性に声をかけ、容体を確認し続けました。

バス停付近で倒れている女性を発見

表彰されたのは、いずれも11歳の黒石惟登君、永井琉翔君、芥川桜太郎君の3人です。

3人は5月12日の放課後、神戸市北区ひよどり台にあるバス停付近で、70代の女性が倒れているのを発見しました。

女性は右頬から出血し、けいれんしていたことから、3人は緊急事態だと判断しました。

「ヘイ、Siri、消防に電話して」

黒石君はスマートフォンに向かって、

「ヘイ、Siri、消防に電話して」

と呼びかけ、音声アシスタント機能を使って119番通報しました。

緊急時には、慌てて画面操作が難しくなることもあります。今回、音声操作を使ったことで、素早い救急要請につながりました。

3人で役割を分担

通報後は、3人がそれぞれ役割を担いました。

芥川君は、スマートフォンのスピーカーを通して消防へ現場の状況を説明。永井君は、救急車が到着するまで女性に「大丈夫ですか」と声をかけ続け、体調の変化を見守りました。

女性はその後、低血糖の状態だったことが分かりました。

児童らがその場を離れず、通報と見守りを続けたことが、迅速な救護につながりました。

「助かってうれしい」

表彰式で賞状を受け取った黒石君は、初めての通報で焦ったものの、女性が助かったことがうれしいと笑顔を見せました。

芥川君は、今後同じような場面に遭遇した際には、よりはっきり状況を説明したいと話しました。

永井君は、将来は警察官になりたいと意気込みを語りました。

のじぎく賞とは

「のじぎく賞」は、人命救助や地域への貢献など、周囲の模範となる善い行いをした個人や団体をたたえる兵庫県の表彰です。

今回の3人は、突然の出来事にもかかわらず、その場から逃げずに協力して救護活動を行ったことが評価されました。

子どもでも119番通報していい?

目の前で人が倒れている、呼びかけに反応しない、けいれんしているなど、緊急性が高いと感じた場合は、子どもであっても119番通報して問題ありません。

場所が分からない場合は、近くの建物やバス停、店の名前など、目印になるものを伝えることで救急隊が現場を探しやすくなります。

今回のように、スマートフォンの音声操作やスピーカー機能を使うことも、落ち着いて状況を伝える方法の一つです。

編集部まとめ

神戸市立ひよどり台小学校の5年生3人が、バス停付近で倒れていた70代女性を発見し、119番通報や救急隊への状況説明、声かけを行いました。

黒石君は「Siri」を使って救急要請し、芥川君と永井君も役割を分担。女性が低血糖の状態にある中、救急車が到着するまで見守りを続けました。

3人には、人命救助への貢献をたたえる「のじぎく賞」が贈られました。

編集部コメント

大人でも、目の前で人が倒れていれば動揺します。

その中で3人は、逃げたり見過ごしたりせず、自分たちにできる方法を考えて行動しました。

音声アシスタントを使った通報は現代的ですが、本当に称賛されるべきなのは、3人が女性のそばに残り、協力して助けようとしたことです。

「子どもだから何もできない」のではなく、正しい知識と勇気があれば、人の命を守る行動につながることを示した救助劇でした。


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