岐阜県内で、住宅や工場を狙ったとみられる不気味な“下見”事案が確認された。2026年5月25日朝、金属加工工場を経営する60代男性が工場に到着したところ、カーポートの屋根の上に見慣れない黒い物体を発見した。
大きさは10〜20センチほどの長方形。近づいて確認すると、レンズが2つ付いた小型カメラのような機器で、モバイルバッテリーも接続されていたという。男性はすぐに写真を撮影。その後、約30分ほど外出して戻ると、カメラは忽然と消えていた。
カメラが向けられていたのは、工場の隣にある息子さん宅の玄関方向だった可能性がある。誰が、何の目的で設置し、なぜ短時間で回収したのか。生活圏のすぐそばに“見知らぬ監視の目”が置かれていた事実に、家族は強い不安を覚えている。
男性は取材に対し、妻が「なんでうちが狙われるんだ」と驚いていると話し、自身も「身の安全という意味では、非常に危険な状況かなと思っている」と不安をにじませた。警察は、侵入盗や強盗などの犯罪に向けた下見行為の可能性があるとみて捜査している。
岐阜県内では、同様の下見とみられる通報が今年1月から4月までに80件に上っている。住宅街や工場地帯を低速で走る車、不自然に周囲を観察する人物、スマートフォンやイヤホンで連絡を取りながら歩く不審者など、日常の風景に紛れた警戒すべき動きが報告されている。
近年は、闇バイトや匿名・流動型犯罪グループによる強盗事件が全国で相次いでいる。犯行前に家族構成、出入りの時間、車の有無、防犯カメラの位置などを確認するケースもあり、下見の段階で異変に気づけるかどうかが被害防止の分かれ目になる。
警察は、不審物を見つけた場合、触らずに写真を撮り、すぐに110番通報するよう呼びかけている。カーポートの屋根、フェンス、植え込み、軒下、玄関まわり、駐車場の死角などは、日ごろから確認しておきたい場所だ。
また、旅行中のリアルタイム投稿や、高級品・車・自宅外観が分かる写真の投稿にも注意が必要だ。何気ないSNS投稿から、不在時間や生活状況を推測される恐れがある。
編集部まとめ
今回の事案が恐ろしいのは、被害が起きる前に、すでに生活が見られていた可能性があることだ。強盗や侵入盗は、突然始まるのではない。下見、監視、不在確認という“前段階”から始まっている。
「なんでうちが狙われるんだ」という感覚は、多くの家庭に共通するはずだ。しかし、狙われる理由を本人が知らないまま、犯罪グループ側だけが情報を集めている時代になっている。
カーポートの上、植え込みの影、フェンスの裏。
今日見慣れない物がないか、家族で一度確認してほしい。
Q1. 何が見つかったのですか?
カーポート屋根の上に、レンズが2つ付いた小型カメラのような黒い機器が見つかりました。
Q2. どれくらいで消えたのですか?
男性が外出して約30分後に戻ると、不審物はなくなっていたとされています。
Q3. 何の目的だった可能性がありますか?
警察は、侵入盗や強盗などの下見行為だった可能性もあるとみて調べています。
Q4. 不審物を見つけたらどうすればいいですか?
触らず、写真を撮り、すぐに110番通報することが重要です。回収しようとすると証拠が失われる恐れがあります。
Q5. 家庭でできる対策は?
カーポート、玄関、フェンス、植え込み、駐車場の死角を定期的に確認し、センサーライト、防犯カメラ、補助錠、SNS投稿の見直しを行うことが有効です。
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