札幌の夜、SNSの「会いたい」が強盗に変わった 19歳会社員が複数男女に暴行され3時間監禁、自宅で現金とゲーム機奪われる

札幌の夜で、SNSの「会いたい」が一瞬で強盗事件に変わった。

5月7日午後10時半ごろ、札幌市中央区南8条西4丁目の路上。19歳の会社員男性は、SNSで知り合った女性と待ち合わせをしていた。

画面の中でやり取りをしていた相手と、初めて夜の街で会う。
この年齢の男性なら、少し期待しても不思議ではない。相手がどんな服で来るのか。写真通りなのか。どんな声なのか。仕事終わりの退屈な日常に、少しだけ違う時間が差し込むと思ったのかもしれない。

だが、その待ち合わせ場所に現れたのは、女性だけではなかった。

警察によると、20代から30代とみられる見知らぬ男女複数人が現れ、男性を取り囲んだ。男性は顔を殴られ、蹴られるなどの暴行を受けた。

目撃者からは「コンビニの前で男1人が男3人に暴行を受けている」と110番通報があった。

夜の路上。
初対面の女性を待っていたはずの男性は、数分後には見知らぬ男らに囲まれ、車に押し込まれていた。

男性はそのまま車で札幌市内を連れ回された。監禁は約3時間に及んだ。さらに、自宅まで連れていかれ、現金数万円やゲーム機などを奪われたという。

顔にけがをした男性は、その後、解放された。命に別状はなかった。
しかし、この事件で奪われたのは現金とゲーム機だけではない。

自宅を知られた。
生活圏を知られた。
夜に1人で会いに行った事実も、相手側に握られた。

財布を奪われる強盗より、はるかに後味が悪い。被害者の部屋まで踏み込む手口は、路上の暴力で終わらない。日常の中にまで土足で入り込む。

今回の事件を、安易に「美人局」と呼ぶのは違う。現時点で、警察がそのように説明した事実は確認されていない。男女間のもめ事でも、示談金を迫る典型的な美人局でもない。

見えているのは、SNSで女性との接点を作り、夜の待ち合わせに男性を呼び出し、複数人で暴行し、車で監禁し、自宅で金品を奪うという流れだ。

つまり、これは「出会い」を入口にした強盗致傷事件である。

女を入口にする手口は卑劣だ。
女性が1人で来ると思わせれば、男性の警戒心は一気に下がる。相手が若ければなおさらだ。画面越しの会話、写真、短いやり取り。その薄い安心感だけで、夜の街へ出てきてしまう。

一方で、19歳という年齢を考えれば、そこにある軽さも見過ごせない。
SNSで知り合った相手と、夜に会う。相手の素性も分からない。周囲に共有もしない。車に乗せられたら、もう逃げ道はほとんどない。

「かわいい子と会えるかもしれない」
その期待は、若い男性にとって分かりやすい誘惑だ。

だが、画面の向こうにいるのは、本人とは限らない。
1人で来るとも限らない。
そもそも、会う目的が同じとは限らない。

札幌の繁華街に近い夜の路上で起きた今回の事件は、若者の出会い方が変わった時代の怖さをそのまま映している。昔なら知人の紹介や店での出会いだったものが、いまはスマホ1台で始まる。便利になった分、相手の正体を確かめる手間も省かれてしまった。

その隙間に、犯罪が入り込む。

初対面の相手と会うなら、人通りの多い場所を選ぶ。車には乗らない。自宅や勤務先を教えない。待ち合わせ場所と時間を友人に伝える。少しでも違和感があれば、その場を離れる。

そんな当たり前の対策が、面倒に感じる夜もある。
でも、その面倒を飛ばした先に、暴行、監禁、強盗が待っていることがある。

警察は、逃げた男女らの行方を追っている。

SNSの画面では、相手は優しく見える。
だが、夜の待ち合わせ場所に現れるのが、その人だけとは限らない。

次に同じ手口で呼び出されるのは、別の19歳かもしれない。
あるいは、スマホの画面を見ながら「少しだけ会ってみよう」と思っている、誰かの息子かもしれない。

Q1. 札幌市中央区で起きたSNS待ち合わせ事件では、何が起きたのですか?

札幌市中央区南8条西4丁目の路上で、19歳の会社員男性がSNSで知り合った女性と待ち合わせをしていたところ、複数の男女から暴行を受けました。男性は車で約3時間連れ回され、その後、自宅で現金数万円やゲーム機などを奪われました。警察は逮捕監禁・強盗致傷事件として、逃げた男女らの行方を追っています。

Q2. 今回の事件は「美人局」と言えるのですか?

現時点で、警察が「美人局」と発表した事実は確認されていません。報じられている内容では、SNSで知り合った女性との待ち合わせを入口に、複数の男女が男性を暴行し、車で監禁し、自宅で金品を奪った事件です。そのため、記事では「美人局」と断定せず、SNS待ち合わせを悪用した逮捕監禁・強盗致傷事件として扱うのが適切です。

Q3. SNSで知り合った相手と会うとき、何に注意すべきですか?

初対面の相手と会う場合は、夜の路上や車内など逃げにくい場所を避け、人通りの多い場所を選ぶ必要があります。自宅や勤務先を教えないこと、相手の車に乗らないこと、待ち合わせ場所と時間を友人や家族に共有することも重要です。相手が1人で来るとは限らないため、少しでも違和感があれば、その場で会わずに離れる判断が必要です。

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