岐阜県が3年連続で全国トップに
岐阜県の鮎(アユ)生産量が、3年連続で全国1位となりました。
農林水産省の「令和7年漁業・養殖業生産統計(内水面漁業生産統計調査)」によると、岐阜県の鮎生産量(漁獲量+養殖量)は1,014トン。全国シェアは21.1%で、日本で流通する鮎のおよそ5匹に1匹が岐阜県産という計算になります。
長良川をはじめとする清流に恵まれた岐阜県は、古くから「鮎王国」として知られてきました。天然鮎のブランド力だけでなく、養殖技術の高さも全国トップを支える大きな要因となっています。
順位 都道府県 生産量(トン)
1位 岐阜県 1,014
2位 愛知県 911
3位 和歌山県 618
4位 栃木県 531
5位 滋賀県 355
6位 群馬県 338
7位 大分県 263
8位 宮崎県 241
9位 熊本県 240
10位 徳島県 181
全国1位になった理由① 天然鮎が増加
岐阜県では、天然鮎が育ちやすい環境づくりを長年進めています。
県魚苗センターで育てた稚鮎の放流を支援することで、翌年に川へ戻ってくる天然鮎が増加。さらに、河川環境の整備や漁業協同組合との連携により、鮎が育ちやすく、釣り人も楽しめる環境が維持されています。
こうした取り組みが天然鮎の資源回復につながり、生産量の底上げを実現しています。
全国1位になった理由② 養殖技術の向上
もう一つの大きな理由が養殖技術です。
岐阜県水産研究所では、
- 感染症を防ぐ防疫技術
- 効率的な養殖管理
- 商品価値の高い「子持ち鮎」の生産技術
などを全国に先駆けて実用化しています。
その結果、安定した生産と高い品質を両立し、養殖鮎のブランド価値向上にも成功しています。
長良川が育むブランド鮎
岐阜県を代表する長良川は、日本三大清流の一つとして知られています。
透明度の高い川で育つ天然鮎は、コケを食べて育つため香りが豊かで、「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれます。
また、長良川の鵜飼は約1300年の歴史を持ち、鮎文化そのものが岐阜県の観光資源としても高い価値を持っています。
「鮎を食べに岐阜へ行く」という観光客も多く、地域経済にも大きく貢献しています。
鮎だけではない岐阜県の水産資源
岐阜県は海に面していませんが、内水面漁業が非常に盛んな地域です。
代表的な魚には、
- 鮎
- イワナ
- アマゴ
- ニジマス
などがあり、清流を活かした水産業が発展しています。
全国トップクラスの内水面漁業県として、高品質な川魚を全国へ供給しています。
今後の課題
一方で、
- 気候変動による河川環境の変化
- 漁業従事者の高齢化
- 消費量の減少
などの課題もあります。
岐阜県では放流事業や河川環境整備、養殖技術の研究を継続し、「鮎王国」のブランド維持に取り組んでいます。
編集部まとめ
岐阜県は、鮎生産量1,014トン・全国シェア21.1%を記録し、3年連続で全国1位となりました。
その背景には、長良川などの豊かな自然環境に加え、天然鮎を増やす取り組みや全国トップレベルの養殖技術があります。
「鮎王国・岐阜」は、伝統と最新技術を融合させながら、日本の鮎文化を支え続けています。今後もそのブランド力と生産力に注目が集まりそうです。
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