7月19日朝、愛媛県新居浜市政枝町の住宅街を、激しい炎と黒煙がのみ込んだ。
警察が翌20日に放火の疑いで逮捕したのは、火元となった住宅で1人暮らしをしていた自称・不動産投資業、三野和彦容疑者(65)だった。
捜査で浮かび上がったのは、あまりにも小さな火種だった。三野容疑者は、自宅北側の縁側付近に置かれていた段ボール箱へ、火のついたティッシュペーパーを入れた疑いが持たれている。
その小さな炎は、自宅だけでなく隣接する住宅まで焼く大火へと変わった。
火のついたティッシュが住宅街を焼いた
火災が起きたのは19日午前7時ごろ。
火は三野容疑者の木造住宅から激しく燃え広がり、自宅約140平方メートルと隣接する住宅約120平方メートルなどを焼いたとされる。
朝の住宅街で起きた大規模火災だったが、幸い、けが人はいなかった。
しかし、もし避難が遅れていれば、人的被害が出てもおかしくない状況だった。火のついたティッシュ一枚から始まったとされる炎は、近隣住民の日常を一瞬で奪った。
「火をつけたが、失火だ」
三野容疑者は警察の調べに対し、火をつけた行為そのものは認めているという。
一方で、「火をつけたことは間違いないが、失火だ」という趣旨の供述をし、放火の容疑を否認している。
火をつける意思はあったが、住宅を燃やす意思はなかったという主張なのか。それとも、火が大きくなるとは予想していなかったのか。
警察は、火を入れた場所や段ボールの中身、当時の行動を確認し、故意に建物を燃やそうとしたのかを慎重に調べている。
65歳、1人暮らし、自称「不動産投資業」
三野容疑者は65歳で、火元となった住宅に1人で暮らしていた。
職業については、自らを不動産投資業と説明している。ただし、実際の事業内容や収入、所有する不動産、生活状況については明らかになっていない。
なぜ朝の自宅で火のついたティッシュを扱ったのか。火を入れたとされる段ボールには、タオルや衣類など燃えやすい物が入っていたとみられる。
65歳の独居生活の中で、その朝、何があったのか。警察は、火をつけるまでの行動と動機を調べている。
新居浜では不審火が相次ぐ
新居浜市内では、これまでにも不審火が相次いでいる。
警察は、今回の住宅火災と周辺で発生した不審火に関連がないかについても確認している。ただし、三野容疑者が別の火災に関与したとする事実は、現時点では明らかになっていない。
偶然なのか。それとも、同じ背景を持つ火災なのか。
捜査は、1枚の燃えるティッシュから始まった住宅火災だけでなく、地域で続く不審火の全体像にも及ぶことになる。
編集部まとめ
新居浜市政枝町で住宅2棟を焼く火災が発生し、警察は自称・不動産投資業の三野和彦容疑者(65)を放火の疑いで逮捕した。
三野容疑者は、火をつけた行為を認めながら、「失火だ」と放火の意図を否定している。
火のついたティッシュは、なぜ燃えやすい段ボールへ入れられたのか。自宅だけでなく隣家まで焼く可能性を、どこまで認識していたのか。そして、新居浜市内で相次ぐ不審火との間に関連はあるのか。
65歳の男が火を扱った“本当の理由”は、まだ明らかになっていない。今後の捜査では、放火の故意性と火をつけるに至った動機が最大の焦点となる。
週刊TAKAPI編集部/成田
特記事項:本記事は、2026年7月20日時点の警察発表および各社報道をもとに構成しています。三野容疑者は放火の疑いで逮捕されましたが、容疑を否認しています。火災保険、借金、不動産投資の失敗、近隣トラブル、過去の不審火への関与などは確認されておらず、本文には事実として掲載していません。
この記事で分かること
新居浜市政枝町で起きた住宅火災では、火元の住宅と隣接住宅の計2棟が焼けた。警察は、火のついたティッシュを段ボールへ入れた疑いで、火元住宅に住む65歳男を放火容疑で逮捕した。男は火をつけた事実を認める一方、故意に住宅を燃やしたわけではなく失火だったと主張している。今後は、火をつけた動機、放火の故意性、市内で相次ぐ不審火との関連が捜査の焦点となる。
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