沖縄県那覇市の80代女性から指輪を1万円で買い取った際、売買契約の解除などに関する事項を記載した書面を交付しなかったとして、沖縄県警那覇署は2026年8月12日、兵庫県の男2人を特定商取引法違反(書面不交付)の疑いで再逮捕しました。
2人は7月末、不要品の買い取り業者を装って民家に侵入したとして、すでに住居侵入容疑で逮捕されていました。今回の再逮捕によって、民家への立ち入りだけでなく、実際の訪問購入を巡る契約手続きについても捜査が進められていることが明らかになりました。
80代女性から指輪1個を1万円で買い取った疑い
再逮捕されたのは、いずれも兵庫県に住む自称会社員の28歳の男と22歳の男です。
那覇署によると、2人は7月28日、那覇市に住む80代女性から指輪1個を1万円で買い取った際、購入価格や契約解除に関する事項などを記載した書面を交付しなかった疑いが持たれています。
訪問購入では、消費者保護の観点から事業者側に契約内容を記した書面の交付などが求められています。
那覇市も訪問販売などを巡り、事業者が必要事項を記載した適法な書面を交付していない場合、クーリング・オフ期間の扱いにも影響することがあるとして注意を促しています。
「指輪付けてるね。見せて」女性に声を掛けたか
捜査関係の発表では、2人は女性宅付近で女性に対し、
「指輪付けてるね。見せて」
「自宅に買い取りできる物がないか見せて」
などと声を掛けたとされています。
その後、女性宅で買い取り可能な品物を探すような行動をした後、女性が身につけていたとみられる指輪1個を1万円で買い取ったということです。
今回問題となっているのは指輪の査定額そのものではなく、買い取り時に法律で求められる事項を記載した書面を交付しなかったとされる点です。
7月末には「不要品買い取り」を装い民家侵入の疑いで逮捕
2人を巡っては、今回が最初の逮捕ではありません。
7月末には、不要品の買い取り業者を装い、正当な理由なく民家に侵入したとして、糸満署が住居侵入容疑で逮捕していました。
八重瀬町の民家への侵入を巡る事案も捜査対象となっており、警察は2人がどのような方法で住宅を訪問し、買い取りを持ち掛けていたのか調べているとみられます。
今回の那覇市の事案では、実際に指輪の売買まで行われていたとされ、捜査は訪問時の行動から契約手続きへと広がっています。
認否は「捜査に支障」として明らかにせず
那覇署は、再逮捕された2人が容疑を認めているかどうかについて、捜査に支障があるとして明らかにしていません。
現段階で公表されているのは、7月28日の指輪買い取りを巡る書面不交付容疑です。
指輪の実際の市場価値と1万円という買い取り価格の関係や、ほかにも同様の訪問・買い取りがあったのかなどについては、確認されていません。
高齢者宅への「訪問購入」、その場で判断しないことも重要
今回の事件は、高齢女性に声を掛けて自宅へ入り、買い取り可能な品物を探したとされる点が特徴です。
「不要品を買い取る」「何か売れる物はないか」などと突然持ち掛けられた場合、その場で貴金属や指輪などを見せたり、売却を決めたりせず、家族や消費生活相談窓口などへ確認することが被害防止につながります。
特に、当初説明された品物とは別の貴金属やアクセサリーを見せるよう求められた場合には、慎重な対応が必要です。
編集部まとめ
今回の再逮捕で注目すべきなのは、「指輪を1万円で買った」という価格面だけではありません。
80代女性に声を掛け、自宅の買い取り可能な物を確認したとされる一連の経緯と、その後の契約手続きが適切だったのかが捜査対象となっています。
2人はすでに別の住居侵入容疑で逮捕されており、今後は同様の訪問がほかにもなかったのかを含め、捜査の広がりが焦点となります。
なお、2人は特定商取引法違反の疑いで再逮捕された段階であり、刑事責任が確定したものではありません。
特記事項
本記事は2026年8月16日時点で公表・報道されている情報を基に構成しています。容疑者の認否は捜査への支障を理由に明らかにされていません。今後、捜査機関から新たな事実が公表された場合は内容を更新する可能性があります。
今回の再逮捕で分かったこと
今回、兵庫県の28歳と22歳の男が再逮捕された直接の容疑は、那覇市の80代女性から指輪1個を1万円で買い取った際、購入価格や売買契約の解除などに関する事項を記載した書面を交付しなかったとされる特定商取引法違反です。
2人はこれ以前にも、不要品の買い取り業者を装って民家に侵入したとする住居侵入容疑で逮捕されています。
警察は、女性宅付近で「指輪付けてるね。見せて」「自宅に買い取りできる物がないか見せて」などと声を掛けた後、住宅内で品物を探し、指輪を買い取ったとみています。
現時点で2人の認否は明らかにされておらず、同様の訪問や買い取り行為がほかにもなかったかが今後の捜査の焦点になります。
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