滋賀県野洲市三上の化学製品製造会社「ライトケミカル工業」の工場で8月22日夕方、反応釜内部を研磨していた男性作業員2人が倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された。
死亡したのは、大阪府豊中市の会社員・野島大幹さん(31)と、大阪市西淀川区の会社員・石井諒さん(37)。消防が救出した際、反応釜内部の酸素濃度が低い状態だったことから、滋賀県警守山署が酸欠の可能性を含めて死因や事故の経緯を調べている。
午後5時45分ごろ「釜の中で男性2人の意識がない」
22日午後5時45分ごろ、工場敷地内から「釜の中で男性2人の意識がない」と119番通報があった。
現場責任者が反応釜内部で倒れている2人を発見。消防が救出したが、いずれも心肺停止の状態で病院に搬送され、その後、死亡が確認された。
2人は同じ下請け会社の社員とみられている。下請け会社の詳しい業種や事故当時の作業体制などについては、現時点で明らかになっていない。
深さ約2メートル、直径約1.5メートルの反応釜
2人は、プラスチック樹脂の材料を混ぜ合わせる反応釜の内側を研磨していた。
反応釜は円柱型で、深さ約2メートル、直径約1.5メートル。事故当時、内部に薬品は入っていなかったという。
救助に入った消防隊員が確認したところ、釜内部は酸素濃度が低い状態だった。このため警察は、作業中に酸素欠乏状態に陥った可能性があるとみて調べている。
ただ、23日時点で2人の正式な死因は公表されておらず、酸欠が直接の死亡原因だったと確定した段階ではない。
低酸素状態になった原因が焦点
事故原因を解明する上で焦点となるのは、薬品が入っていなかった反応釜の内部で、なぜ酸素濃度が低下していたのかという点だ。
具体的な酸素濃度の数値や、2人が倒れた順序、異変が発生するまでの詳しい経過は明らかになっていない。
守山署は2人の死因を確認するとともに、事故当時の作業状況や反応釜内部の環境を調べ、2人が死亡するに至った経緯の特定を進めている。
編集部まとめ
31歳と37歳の作業員2人が、反応釜内部での研磨作業中に死亡した。救出時に内部の酸素濃度が低かったことは確認されているが、酸欠が死因だったかは確定していない。
今後の焦点は、反応釜内部が低酸素状態になった原因と、事故当時の作業環境がどこまで解明されるかにある。
週刊TAKAPI編集部/成田(デスク)
特記事項
2026年8月23日時点の公表情報を基に整理。2人の正式な死因、具体的な酸素濃度、低酸素状態となった原因などは未公表。
情報提供募集
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