佐賀県唐津市の私立「城内シオン保育園」で9月30日、園長が園児1人の頬をたたく不適切な行為があったことが分かった。
佐賀県によると、園長本人から「園児をたたいてしまった」と通報があり発覚した。園児にけがはなく、年齢や性別は公表されていない。園長は現在、子どもと直接接する業務から外れている。
同園ではすでに、別の保育士による園児への行為1件が虐待と認定され、再発防止に取り組んでいた。県は今回、園長経験者を含む8人の調査団を編成し、今回の行為だけでなく園の保育体制全般を調べる。
9月30日、園長が園児の頬たたく
県の説明では、9月30日、園内で園長が園児1人の頬をたたいた。
園児にけがは確認されていない。
今回の事案は第三者からの通報ではなく、園長本人が県に申告したことで明らかになった。県は園児の年齢や性別について公表していない。
今回の園長の行為について、県は「不適切」としている。一方、現時点で今回の行為そのものが正式に「虐待」と認定されたとの発表は確認されていない。
このため、過去に認定された保育士による虐待1件と、今回の園長による不適切な行為は分けて扱う必要がある。
園長は子どもと接する業務から外れる
園長は現在、子どもと直接接する業務から外れている。
園自体は休園せず、主任保育士を中心に運営を継続している。
県は、すでに虐待が認定され再発防止を徹底すべき状況の中で、現場責任者である園長による新たな行為が起きたことを問題視している。
同園ではすでに保育士による虐待1件を認定
城内シオン保育園では今回以前にも、別の保育士による園児への不適切な行為が問題となっていた。
県は調査の結果、そのうち1件を虐待と認定。園側は再発防止に取り組んでいた。
今回の事案は、その対応が進められている最中に発生した。
単純に「同じ園で別の問題が起きた」というだけでなく、再発防止を担う立場にある園長自身の行為が新たに確認された点が今回の重要なポイントとなる。
保護者側は以前から追加の調査を求めていた
同園を巡っては、保護者らでつくる有志の会が県に申し入れを行い、保護者への説明や追加の調査を求めていた。
県は当時、保護者向け説明会や再調査を予定していないとの考えを示していたが、その後、園長による新たな事案が発生した。
今回、県は8人の調査団を編成し、現職職員だけでなく、元職員や保護者も対象として確認を進める。
結果として、調査対象は個別の行為だけではなく、園の保育体制全般へ広がっている。
県が8人の調査団 保育体制全般を調査
県は、保育施設で園長を務めた経験者を含む8人で調査団を構成した。
すでに園職員への聞き取りに着手しており、唐津市内には県職員を常駐させている。
今後は元職員や保護者を対象としたアンケートも実施し、10月中をめどに調査を進める方針だ。
焦点となるのは、過去の虐待認定後に講じられた再発防止策が、実際の保育現場でどのように運用されていたのかという点だ。
県の調査では、個々の職員の行為だけでなく、園内の指導体制や情報共有、職員への教育なども含め、保育体制全般が確認されることになる。
唐津市が掲載する定員80人の私立保育園
唐津市の施設情報では、城内シオン保育園は市内の私立保育園として掲載され、利用定員は80人となっている。
今回の事案では、被害園児の特定を避けながら、園を利用する保護者に対して調査結果や再発防止策をどこまで説明するかも今後の課題となる。
編集部まとめ
佐賀県唐津市の城内シオン保育園で9月30日、園長が園児1人の頬をたたく不適切な行為があった。
園長本人が県へ申告し、園児にけがはなかった。園長は現在、子どもと直接接する業務から外れている。
同園ではすでに別の保育士による行為1件が虐待と認定され、再発防止に取り組んでいた。
県は園長経験者を含む8人の調査団を編成し、職員への聞き取りに加え、元職員や保護者へのアンケートを実施する。
今回の焦点は、過去の虐待認定後に講じられた再発防止策が現場でどのように運用されていたのか、そして園の保育体制全般に改善すべき点がなかったのかという点にある。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
特記事項
本記事は2026年10月7日時点で確認できた佐賀県の説明と唐津市の公開情報をもとに構成しています。
被害園児の年齢、性別など個人を特定し得る情報は記載していません。
過去に認定された「保育士による虐待1件」と、今回の「園長による不適切な行為」は別の事案です。今回の園長の行為について、現時点で正式に虐待と認定されたとの情報は確認されていません。

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。