豊橋市松葉町のこども未来館「ここにこ」は、2026年8月31日に累計来館者数1000万人を達成した。2008年7月の開館から約18年。改修工事を終えてリニューアルオープンした直後に、大きな節目を迎えた。
9月6日には館内で記念セレモニーが開かれ、1000万人目となった豊橋市北山町の川村さん一家に、長坂尚登市長らから記念品が贈られた。
ここにこ1000万人目は豊橋市北山町の川村さん一家
記念すべき1000万人目の来館者となったのは、川村高輝さん、恵梨さん夫妻と、一真さん、咲月さん、彩乃さんの家族。
セレモニーでは感謝状のほか、2027年9月5日まで利用できる「ここにこ年間パスポート」、施設のマスコットキャラクター「ニコリン」の缶バッジやストラップなどが贈られた。
子どもたちは、改修工事による休館期間中からリニューアルオープンを楽しみに待っていたという。
川村さん一家は、子どもたちが行きたいと希望した際に施設を利用しており、乳幼児から小学生まで幅広い年代が遊べる点を魅力として挙げた。
2008年の開館から18年で1000万人を突破
ここにこは、子どもの健やかな成長と多世代交流を目的に、2008年7月26日に開館した。
館内は主に、次の三つのエリアで構成されている。
- 0~3歳の乳幼児と保護者が利用できる「子育てプラザ」
- 幼児や小学生を主な対象とする「体験・発見プラザ」
- 子どもから大人まで多世代が交流できる「集いプラザ」
来館者数は2010年度に100万人、2016年度に500万人を突破。新型コロナウイルスの感染拡大期には利用者が大きく減少したものの、その後は回復し、2024年度にはコロナ禍前の水準まで戻った。
2024年度の来館者数は約66万人に上っており、豊橋市内だけでなく、東三河を代表する子育て・交流施設として利用されている。
約1年間の休館を経て8月29日にリニューアル
ここにこは施設改修のため、2025年9月から約1年間にわたって休館していた。休館に入る時点の累計来館者数は、約999万5000人。1000万人まで残り約5000人に迫っていた。
2026年8月29日にリニューアルオープンし、その2日後の8月31日に1000万人を突破した。再開を待っていた家族連れが相次いで訪れたことが、早期の大台到達につながったとみられる。
デジタル遊具やコマ撮りアニメ制作を新設
今回の改修では、子どもが遊びながら最新技術に触れられる設備が導入された。
「体験・発見プラザ」のまち空間には、高さ約4メートルのシンボルツリーが登場。子どもたちが制作した絵や工作を展示できるほか、約80種類の体験セットが収納されている。
このほか、好きな素材を使ってコマ撮りアニメを作る「デジタルラボ」や、体を動かしてスクリーン映像を操作する「デジタルパーク」、パン店や青果店などを再現した「お仕事体験ショップ」も設けられた。
乳幼児向けの子育てプラザにも新しい木製玩具などが加わり、年齢に応じた遊びを親子で楽しめる空間へと更新されている。
1000万人は「無料・低価格で過ごせる居場所」への需要の表れ
累計1000万人という数字は、単なる通過点ではない。子育て家庭が天候に左右されず、比較的低い負担で利用できる公共施設に、継続的な需要があることを示している。
特に、乳幼児、小学生、保護者、地域住民が同じ施設を利用できる点は、一般的な屋内遊戯施設とは異なる。子どもの遊び場だけでなく、保護者同士の交流や子育て相談、多世代交流の拠点としての役割も担ってきた。
一方、設備を新しくするだけで長期的な利用増につながるとは限らない。今後は混雑時の安全管理、体験プログラムの更新、子育て相談機能の充実など、日常的に繰り返し訪れたくなる運営が求められる。
1000万人達成を、次の利用者増加や地域の子育て支援強化へどう結びつけるか。リニューアル後の利用状況も注目される。
こども未来館「ここにこ」の施設概要
施設名:こども未来館「ここにこ」
所在地:愛知県豊橋市松葉町3丁目1番地
電話番号:0532-21-5525
開館日:2008年7月26日
最寄り駅:豊橋駅東口から徒歩約10分
子育てプラザ:午前9時30分~午後5時
体験・発見プラザ:午前9時30分~午後5時
集いプラザ:午前9時30分~午後9時
休館日:水曜日、年末年始など
子育てプラザ:無料
体験・発見プラザ「まち空間」:大人300円、子ども150円
公式サイト:こども未来館ここにこ
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