豊橋市菰口町にある「インド食堂 ビジェさんのカリー屋1丁目」で、Aセット(税込1100円)を実食した。
本場を思わせるスパイスの香りを楽しめる一方、味わいは日本人にも親しみやすい。本格派でありながら、インドカレーに慣れていない人や子ども連れでも利用しやすい一店だ。
同店は料理を提供するだけでなく、吉田方おやじの会が運営に携わる子ども食堂へカレーを提供するなど、地域に根差した活動にも取り組んでいる。
ビジェさんのインドカレー「Aセット」1100円を注文
今回注文したのは、ビジェさんのカレーを手頃に楽しめるAセット(税込1100円)。
運ばれてきたカレーからは、食べる前から複数のスパイスが重なり合った豊かな香りが漂う。ひと口食べると、まずカレーのコクと旨味が広がり、その後からスパイスの香りがゆっくりと追いかけてきた。
本格的なインドカレーらしい奥行きはあるものの、香辛料のクセや刺激だけが突出しているわけではない。全体がまろやかにまとめられ、日本人にも食べやすい味に仕上がっている。
「本格的なインドカレーには興味があるが、辛さや独特の香りが心配」という人でも挑戦しやすいだろう。
本格的なのに日本人向けに整えられたカレー
ビジェさんのカレーを食べて印象に残ったのは、本場のスパイス感と日本人の味覚に合う食べやすさが両立していることだ。
スパイスはしっかりと感じられるが、辛さで味を押し切るタイプではない。カレーそのものの旨味やコクが土台となり、その上に香辛料の香りが重なっている。
同店では、スパイスの風味を損なわないよう、注文を受けてから一つひとつカレーを作っているという。作り置きとは異なり、香りが立った状態で提供されることが、豊かな風味につながっているようだ。
辛さも選択できるため、辛いものが苦手な人は控えめに、刺激を求める人は辛めにするなど、それぞれの好みに合わせられる。
ただし、辛さの感じ方には個人差がある。初めて訪れる場合は、無理をせず控えめな辛さから試すのがおすすめだ。
ナンの種類が多い!カレーとの組み合わせを楽しめる
ビジェさんのカリー屋は、カレーだけでなくナンの種類が豊富なのも特徴だ。
定番のプレーンナンをはじめ、チーズ系やバジルを取り入れたナンなど、さまざまな選択肢が用意されている。ナンを変えることで、同じカレーでも印象が大きく変わる。
焼きたてのナンは表面が香ばしく、内側はふっくらとした食感。ナンそのものから感じるほのかな甘味が、スパイスの効いたカレーをまろやかに受け止めてくれる。
カレーをたっぷり付ければスパイスの香りが強まり、ナンだけで食べれば小麦の風味や焼き目の香ばしさを楽しめる。少しずつちぎりながら、カレーとの配分を変えて食べるのも楽しい。
種類が多いため、最初はプレーンナン、次回はチーズ系というように、訪れるたびに異なる組み合わせを試したくなる。
なお、選択できるナンや追加料金、セットの内容は時期によって変わる可能性がある。注文時に店頭のメニューを確認してほしい。
Aセットはインドカレー初心者にもおすすめ
Aセットは、ビジェさんのカレーを初めて食べる人にも選びやすいメニューだ。
1100円という価格で、本格的なスパイスカレーと焼きたてのナンを味わえる。辛さを調整できるため、インドカレーに慣れていない人から刺激の強い味を好む人まで幅広く楽しめる。
日本式のカレーとは異なる香りやコクがありながら、食べにくさを感じさせない点も魅力だ。
豊橋で普段とは少し違うランチを楽しみたいときや、家族でインド料理を味わいたいときの候補になるだろう。

吉田方おやじの会の子ども食堂にカレーを提供
ビジェさんのカリー屋は、飲食店として営業するだけでなく、地域の子どもたちを支える活動にも関わっている。
その一つが、吉田方おやじの会が運営に携わる子ども食堂へのカレー提供だ。
ビジェさんのカリー屋1丁目と吉田方おやじの会は、2021年から子ども食堂「よしだがたキッチン」に取り組んできた。吉田方地区市民館を会場に、ビジェさんが作ったカレーを地域の子どもたちへ提供している。
吉田方おやじの会の案内では、この活動について、経済的な支援だけでなく、共働きなどによって一人で食事をする子どもが、地域の目が届く場所で安心して温かい食事を取れる居場所を目指していると説明している。
子ども同士だけでなく、大人同士が交流できる地域のコミュニティーづくりも目的の一つだ。
子どもでも食べやすいカレーに
本格的なインドカレーと聞くと、「子どもには辛すぎるのではないか」と心配する家庭もあるだろう。
しかし、ビジェさんは子どもでも食べられるカレーを用意している。店舗で提供されるカレーと同様、本格的な風味を大切にしながら、辛さを抑えて食べやすく仕上げているのが特徴だ。
今回の実食でも、スパイスの香りは感じられるものの、香辛料の刺激だけを強調した味ではなかった。旨味やまろやかさを重視する調理だからこそ、大人向けの本格カレーから子ども向けのカレーまで対応できるのだろう。
一方、食物アレルギーなどがある場合は注意が必要だ。子ども食堂の利用条件やアレルギー対応、開催日時については、参加前に主催者の最新情報を確認してほしい。
飲食店と地域団体が協力する意味
子ども食堂を継続するには、会場の確保、食材の調達、調理、配膳、参加者への案内など、多くの準備が必要になる。
飲食店がカレーを作り、吉田方おやじの会などの地域団体が運営を支える今回の取り組みは、それぞれの強みを生かした地域活動といえる。
子どもたちに温かい食事を届けるだけでなく、地域の大人が子どもたちを見守り、住民同士が交流する機会にもなる。ビジェさんのカレーは、店内で味わう一皿であると同時に、地域と子どもたちをつなぐ一皿にもなっている。
豊橋で本格インドカレーを食べるなら候補の一つ
ビジェさんのカリー屋のAセットは、本格的なスパイスの香りと、日本人にも親しみやすいまろやかさを同時に楽しめた。
ナンの種類が多く、カレーとの組み合わせを選べる点も魅力だ。辛さを調整できるため、インドカレー初心者から辛い料理が好きな人まで利用しやすい。
さらに、吉田方おやじの会と連携した子ども食堂へのカレー提供からは、地域とのつながりを大切にする店の姿勢も見えてくる。
「本格的だけれど食べやすい」。そんなインドカレーを豊橋で探している人に、一度試してほしい一店だ。
店舗情報
店舗名:インド食堂 ビジェさんのカリー屋1丁目
住所:愛知県豊橋市菰口町2丁目58-1
電話番号:0532-21-9091
アクセス:JR飯田線・船町駅から徒歩約9分
駐車場:あり
定休日:火曜日
実食メニュー:Aセット
実食時価格:1100円
※営業時間や定休日、メニュー、価格は変更される場合があります。来店前に店舗へ確認してください。
ビジェさんのカレーは辛いですか?
辛さを選べるため、辛い料理が苦手な人でも注文しやすくなっています。初めての場合は、控えめな辛さから試すと安心です。
どのようなナンがありますか?
プレーンナンのほか、チーズ系やバジルを使ったナンなどがあります。提供される種類や追加料金は、店頭メニューで確認してください。
一人でも利用できますか?
インドカレーを中心とした飲食店のため、一人でのランチや夕食にも利用できます。混雑状況は時間帯によって異なります。
子ども食堂は店舗で毎日利用できますか?
通常営業とは異なる地域活動のため、毎日利用できるものではありません。吉田方おやじの会などが発信する開催日、会場、対象者、申込方法を確認してください。
子ども食堂は誰が運営していますか?
ビジェさんのカリー屋1丁目と吉田方おやじの会が連携して取り組んできた子ども食堂です。ビジェさんがカレーを提供し、地域の関係者が運営を支えています。
※店舗情報は公開情報および店頭メニューをもとに構成しています。営業時間、定休日、メニュー、価格は変更される場合があります。来店前に最新情報をご確認ください。
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週刊TAKAPI編集部:黒木
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